ニリンソウによく似た五弁の白い花を咲かせる「ミヤマカタバミ」。ニリンソウはみんな真上を向いて咲くが、ミヤマカタバミはどれも俯き加減に遠慮して咲く。葉がまごうかたないカタバミの葉なので、すぐに区別ができる。花弁に入る薄い筋も特徴だ。
(2021-03 高尾山)
■高尾の花
「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
ミヤマカタバミ Oxalis griffithii (カタバミ科 カタバミ属)
ミヤマカタバミの花は、3月から4月の早春に咲く。ブナの葉が展開する前からの開花であり、谷沿いには残雪がある状況での開花は、動き始めた昆虫にとっては貴重な蜜源である。花の直径は3~4cmで、白色から淡紅紫色。中心部はわずかに黄色を帯びる。