ガクアジサイのうちでも、淡いピンクのグラデーションが魅力的なベニガク。路傍でもよくみかけるようになった。もともとはヤマアジサイをベースにしたもので、江戸時代から栽培されているという。
一目でアピールする熱帯植物のような強さはないが、色のニュアンスがよく出る紫陽花は、日本の風土によくあっている。しばらく神代植物公園のあじさい園のあじさいたちを紹介しながら、さまざまな品種のあじさいに登場してもらうことにしよう。題して「紫陽花シリーズ」。まずはガクアジサイの系統から。
(2019-06 東京都 神代植物公園)
ベニガク
所属:ユキノシタ科 アジサイ属
学名:Hydrangea macrophylla f.japonica Ohwi
特性: コガクウツギに同じであるが、花の色が初め白色、次に淡紅、最後に紅色となり七変化と云い、額花中随一のものである。
備考: ガクアジサイの品種の一つで、外にアジサイ、サワアジサイ、アマチャ、アマギアマチャなどがあり、園芸変種としてフイリアジサイがある。
開花時期: 5~7月
果実成熟期: 10月