シロバナヒガンバナはシロバナマンジュシャゲとも呼ばれる。ヒガンバナの花が白くなったもので、ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種だそうである。黄水仙との交雑なので、黄色がかったものも多いらしい。園芸種のものは真っ白で、花の形が複雑なのとあいまって、とても見ごたえがある。最近では花壇だけではなく、いたるところでみかけるようになった。
(2019-09 川崎市 道端)
シロバナマンジュシャゲ 白花曼珠沙華
[別名] シロバナヒガンバナ(白花彼岸花)
[中国名] 乳白石蒜 ru bai shi suan
[学名] Lycoris x albiflora Koidz.
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae ヒガンバナ属
白花のヒガンバナで、ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種といわれている。ヒガンバナとほとんど同じで、花期には葉がなく、花茎の先に5~10個の花をつける。花は白色で、外花被片が3、内花被片3。雄しべ6、雌しべ1で、雄しべは長くて反り返った花被片から突き出る。いくつかの園芸品種があり、純白に近いものや、黄色又はピンク色の強いものなどがある。栽培品が逸出したものと思われる。
鱗茎は卵形、直径約4㎝。葉は春に生じ、緑色、舌状、約長さ35円地×幅1.5㎝、中脈は不明瞭な淡色、先は鈍形。花茎は長さ約60㎝。散形花序は花が6~8個。総苞は2個、倒披針形、約長さ3.5㎝×幅1.2㎝。花被は蕾ではピンク色、普通、花時にクリーム色、後に白色になり、筒部は長さ約2㎝。裂片は反り返り、内面は少数のピンク色の縞を散在し、外面には赤色の中脈があり、倒披針形、約長さ6㎝×幅1.2㎝、縁は波打つ。雄しべは花被とほぼ同長又はわずかに長い。花糸は先が淡赤色。花柱は花被よりわずかに長い。柱頭はローズレッド色。花期は8~9月。 2n=16, 17, 18。
品種) 'Dorman' , 'Hikifunegawa' , 'Manatsu-no-Christmas'(純白) , 'Pink Cherry' , 'Rosea' , 'Shirobarahiganbana' , アルビピンク
[花期] 9月
[草丈] 30~50㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 田のあぜ、土手など民家の近く
[分布] 在来種 日本全土、済州島、中国