またまたオークションの話で恐縮です。
今回は10月28日、New YorkのSotheby’s(サザビーズ)の 印象派・現代アート部門にGiorgio de Chirico (ジョルジョ・デ・キリコ)の形而上絵画(Pittura Metafisica)の傑作が出品される。
"Il pomeriggio di Arianna(午後のアリアドネ)”
ジョルジョ・デ・キリコ(1888–1978)は、シュルレアリズムの先駆とも言われる形而上絵画(Pittura Metafisica)を確立させた20世紀で最も革新的で物議を醸した芸術家の1人。
1912年から13年にかけてギリシャの神話上の王女アリアドネが描いた初期の一連の絵画8枚のうちの1枚。
このシリーズが形而上絵画の発芽の印であり、キュビズムとの完全な別れを示唆している。
8枚のうち5枚がMetropolitan Museum of Art di New York(メトロポリタン美術館)、Philadelphia Museum of Art(フィラデルフィア美術館)などの美術館に収められていて、残りはプライベートコレクションで、そのうちの1枚が今回オークションに出る。
他の作品との大きな違いは、この作品は縦描きで唯一ナクソス島(isola di Naxos)から離れて行くテセウスの船(の帆)が唯一描かれている。
デ・キリコの作品では非常に珍しいものなので、1000から1500万ドル(およそ10億から16億円)の値が付くのではと言われている。
サザビーズ情報はこちら
今回のオークションには他にも1915年のMan Ray (マン・レイ)の "Black Widow (Nativity)"が出品され、500万から700万ドル の値が付くのでは?と言われている。
オークションの話ホントに多いです、はい。
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21世紀になって、現代イタリア美術史という枠で、もっとましな分析がでてないのか?と思っております。当方はずいぶん長くこの問題は放置しておりましたから。
当方は、キリコの1930年以降のドローイングはキース・ヘリングの先駆だとは思っております。
コメントありがとうございます。
そうですね、本人にも問題が有りますが、イタリアでは美術史家の神様的な存在であるロベルト・ロンギが酷評したがゆえにあまり認められていませんでしたが、ロンギ神話が薄れてきている昨今では見直しの気配も有りますが。
昨年もミラノで大規模な展覧会がありましたし(私は行きませんでしたが)、来月ピサでもあるそうです。