お呼びでない訪問者

土曜日、久しぶりに友人とAperitivoを飲みながら
「Fontanaさん本当にすごいですよね。１０年もず～と一人でやってきたんだから」と言われました。
「普通途中で帰るか、結婚してますよ」って
彼女も結婚はしてないまでもちゃんと彼がいて、彼がいなかったらここまでやって来れなかったって。
海外で一人で生きていくことは、考えているより大変なんです。
まぁそういう機会がなかったこともありますが、それなりにいろいろな人の助けは借りてきましたが、ほぼ自分だけで対処してきました。
しかしさすがに今日は誰かにそばにいて欲しい・・・と思いました。とほほ

来てしまいました。
午後、すごい睡魔に襲われて、こういうときは大抵あまり調子が良くないサインなので、１時間くらい寝ようと思ったら結局３時間も寝てしまいました。
すっきりしてPCに向かってしばらくすると、部屋のドアを開けようとするがちゃがちゃという音が・・・
今日は休日だし、大家だったら名前を呼ぶし・・・こわいけどもしや？？？
「Chi  è (誰）？」と無駄ですが聞いてみたんですよ。
もちろん答えはなく、でもすぐ出て行くのも怖くて・・・
２，３分してドアを開けました。今考えたら包丁くらい手にしていた方が良かったのかも。

下の階の大家の事務所のドアは開け放されているものの、机の上など荒らされた形跡は全くなし。
入り口のドアも全開というわけではなく、細く開けられたまま。
誰かいたよね？誰？誰・・・
そうです泥棒、いや何も取られていないので単なる不法侵入者。

不景気なので泥棒が増えているとは聞いていたけど、まさかうちに！？
お店を持っている友達の話しだと、最近はすごく増えているそうです。
それはスーパーの金庫を盗むようなプロの仕業から、お店の募金箱を持っていっちゃうコソ泥レベルまで様々ですが増えています。

事務所に金目のものはなく、私の声を聞いて出て行くくらいなので凶悪犯ではなかったようなので安心ですが、やはり怖い。
すぐに郊外に住む大家に連絡、１時間弱で大家到着。
確認するも何も取られていないし、普通ならひっくり返していきそうな書類類も触ったとは思われないくらいきれいなまま。
別の部屋に今晩だけでも移るかと言われたけど、まぁ帰ってくることはないでしょう、ということで家から出ないことに。
明日には別の鍵をつけてもらえるということだし・・・

気になっていたんですけど、警察は呼ばないんです。
そうかなぁと思っていたので、私もまず警察に連絡という考えはなかったですね。
日本人には不思議と思われるかも知れませんが・・・
だってまず連絡してもいつ来るかわからない。
調書を取られる、それだけで何時間かかるか。
何も取られていないなら、黙っているのが一番なんだそうです。
私もそこらへんの事情はよ～く想像できるので納得です。
時間取られて、不快な思いをさせられ（なんで警察に不快にさせられるか、不思議でしょう？）犯人を捜してくれるわけでもないしね。

私が入り口のドアを閉め忘れたのでは？と大家は思っているようですが、そんなことない・・・と言い切ることはできないですけどね。
まぁかえってそうだったなら安心できますよ。
珍しく昼過ぎにチャイムが鳴っていたんです。
私、ほとんど出ないです。誰も尋ねてこないことわかっているので。
もしかしたら、家に誰もいないか確認していたのかも・・・などと考えると怖いのでやめよ。
大家も今日は事務所の電気をつけたままにしておくと言っていました。
とにかく物騒な世の中です。
泥棒だけでなくスリも増えていますので、くれぐれも気をつけてくださいね。

あっ、くれぐれも心配しないでくださいね。
ただ、誰かに言いたかっただけなので・・・