日曜日。
気温が15度はあるので大分暖かい。しかし、今週はまた寒さがぶり返すとのこと。
日本同様インフルエンザをはじめ、ベットから離れら無い人、大勢いるそうです。
私はと言えば・・・花粉症!?
なんか嫌な感じです。
さて、今日は昨日予告したとおりオペラ、Tosca(トスカ)を見に行った。
前回隣のSignora(おば様)に開演前に演目に関するちょっとした講義があると聞いていたので、参加してみた。
"トスカ"は結構観て(聞いて?)いるので、内容は比較的理解していると思っていたけど、これが結構面白い。
Pucciniのそれまでの作品とはガラッとタイプが変わるのは、1900年の時代背景に大きな影響を受けていることとか、
同じ"死"がラストにきてもそれまでの作品はそれほど重くはないのだが、このトスカでは殺人、射殺、投身自殺となんと重いことか。
色々なバージョンで観ていてもこういう説明を聞かないとピンと来ないこと、結構ある。
三角関係を題材にしたオペラには良く取り上げられる題材はもちろんVerdiから引き継がれている。
開演前のほんの30分でちょっと見る目が変わった。
会場へ行くと、隣のSignoraが後からやって来て
「講義を聴きにいってたので、コート預けられなかった」と
「私も行っていました」というと、喜んでくれました。
もともとトスカは、かつて観てきた数あるオペラの中でも大好きな演目の1つ。
やはりこのドラマチックさがなんとも言えませんわ。
今回も最高でしたが・・・今年は2度目ですが、舞台装置が数年前の使いまわし。
あれ???と幕が上がったとき思ったけど、休憩時間後ろのSignoraたちも同じことを言っていたので、私の記憶違いではなかったみたい。
仕方が無いとは思いながらも(財政難なので)ちょっとがっかり。
でもトスカの舞台装置、時代考証をちゃんとしたこの装置をむやみに捨てるのもなんですよね。
よく出来てるから許しましょう。
そして今日は役者(歌手)が良かった。
あれ?今検索したら2010年にもFirenzeでToscaやってるんだ、この人で。
ということで、絶対聞いてるんだわ。
Martina Serafin、オーストリア人のソプラノ。
昨日写真を見たときは、ごついなぁ~という印象だったけど、実際見ていてもカヴァラドッシの方が小さいんだよねぇ。
しかし、トスカ最大の見せ場Vissi d'arte,vissi d'amore(歌に生き、愛に生き)では珍しくものすごい歓声と拍手。
私も涙が出たわ~
トスカは日の出と共に劇的な幕切れ。
そして外に出たら、今日はあまり天気良くなかったはずなのに、夕焼けと三日月が
こちらは劇場から。
ここを出て川のほうへ行ってみた。
まるでマグリットの絵の世界。
コンパクトカメラでは三日月を撮るのは不可能でしたが・・・
片方はまだ夕日が残っていて
反対側は既に夜の帳が下りていた。
トスカの音楽を口ずさみながら自転車で家に戻った。
今晩は、急に思いついた残り物のスープ。
実は先週知り合いの家で残ったLenticchi(ヒラマメ、レンズマメ)のスープをもらってきたんだけど、なんとなくそれをそのまま温めて食べるのは嫌だった。
オペラの休憩時間「今晩は何を食べようかなぁ・・・」と考えていた時、ひょいと浮かんだのがこれ。
Lenticchiに先日安売りをしていた冷凍食品でミネストローネを作る為の10種類の野菜が入ったパックがある。
この野菜とLenticchiをミキサーにかけて、ポタージュスープを作っちゃおう。
というのも先日子供がいる日本人の人と話していたとき「Lenticchiのスープの色の悪さは子供の情操教育にはよくないのでは?」なんて話をしていた。
あのどぶ色(失礼!)を変えるにはどんな野菜を入れたらいいのか・・・なんて。
これにピンときたのよね。
Lenticchiは既に茹でられているし、冷凍野菜も同じく。
ということで、両者を混ぜてミキサーして・・・実はミキサーもしばらくお蔵入りしていたんです。
せっかく買ったのにもったいない。ということで出してきました。
ガーと混ぜたら(押さえる手が結構重いんだなぁ)あまりにもずっしり濃い感じだったので牛乳を少し入れてみた。
ダードを1個いれ、ぐつぐついいだしたら生クリームを加え、塩コショウして味を調えたら終わり。
色は確かにいまいちですが、これが予想以上においしい!?
料理が好きではないと言っている私、自分が予想していた以上においしいものが出来ると本当にうれしい!!
まぁ2度と同じものは出来ないものですけどね。
夕食後はトスカのCDでも聞きながら・・・と思っていたのに、ないじゃん!!
う~ん、全部日本か。
仕方がない(いやいや)から明日買いに行こうかなぁ・・・
音楽とおいしい食べ物が私の幸せの元。
風邪にも負けない強靭な精神と肉体を作らねば!!
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