イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Recanatiーマルケぐるぐる

2014年10月30日 18時19分26秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)
結局予定を変更して、今朝Recanatiへ行きました。
しかし…昨日午後無理して行かなくて良かった。
というのも思っていたより街がでかい!
というより長い~
という事でキャリー引きながらは辛い!!
きっとLorenaの聖母のご加護でしょう、と勝手に解釈しておきました。

Recanatiと言えばこの人

Giacomo Leopardi
イタリアではDanteの次くらいに重要な詩人です。
彼の詩が街中にこんな感じで飾られています。

Firenzeではあまり見かけない、高級ブティック(死語?)が街の大きさに対して多く、なんか凄くおしゃれな街でした。

さて、Leopardiを訪ねてわざわざここまでやって来たわけではありません。
彼の家は確認してきました。
大きなお屋敷でした。

目的は街の外れにある美術館。
ここにLorenzo Lottoの作品が数点有ります。
日本ではまだまだ無名に近い画家ですが…
これが一番有名かな?

受胎告知
このポーズ、色使い、何とも言えません!
この美術館はフラッシュ無しなら撮影OK
更にこれ独り占め~
何故なら私しかこの美術館にいないから。

監視カメラはあるにせよ、野放しにしていいのか?
もちろん何もしませんが。
この"受胎告知"は数年前にRomaで開催されたMostraで見たことがあったので、それほど感動はしなかったのですが…いや独り占めって事で興奮しましたが、それよりこれ。

こっちの方がすごい!

Polittico di San Domenico(聖ドメニコの祭壇画)

いや~感動。
素晴らしい、わざわざ来た甲斐がありました。
この他にも2点
美術館の他の作品は大したことなく、更に1階と地下で開催中の移民の展覧会はちょっと怖かった上、いきなり外に出ちゃいました。

そんなこんなで午前中は終了。
予定より早いバスでLoretoに戻り、昨晩行って凄く美味しかったピアディーナ屋さんを再訪。
昨晩はsquaqueroneというなんとも舌を噛みそうなチーズ(ストラッキーノみたいなチーズでした。)とルッコラ

今日はMarchigianaというマルケ州の特産物満載のを注文。

どちらも凄く美味しかったです。

実はここ私の嫌いなトリップアドバイザーでLoretoで一番のお店。
そんなに美味しいのか?ということでここに行ってみましたが…はい、私が今まで食べた中で、と言ってもピアディーナは人生で10回も食べたかな?
でもその中ではピカ一
昨晩お客さんがいなかったので、店主と色々話をしましたが、実は彼ピアディーナ好きじゃなかったんですって。
それが数年前、2年間失業、困っていたところ友人から「店をやらないか」と言われたのがきっかけ。
ピザとピアディーナの違いは酵母らしいのですが(ピアディーナは酵母を入れない。中世からある食べ物で、貧乏人がお腹を膨らませるために小麦粉と水だけで作っていたそうです。)それも自分で研究して、お腹にもたれないものを作り出したんですと。
この不景気ですが、近々地元の食材、その日にあるものだけのレストランやりたいんだそうです。
店名のマグリットの話しなど、とても面白かったです。
「今までで知っている日本人で君が一番イタリア語話せる」と言っていましたが、きっと私と今Loretoの一つ星で修行中の子しかしらないからですよね。
だからもし彼らが日本に店を出す時は雇ってね、と言っておきました。

まもなくAscoli Picenoに到着。
という事で、この辺で今日は終了。
実は電車の中で書いていました。

こんな感じの最新車両!
子供が走り回っていたのに全く注意しないお母さん、どうなんでしょう…

最新の画像もっと見る

コメントを投稿