小澤征爾 a Firenze

超～興奮しています（"超"というのも死語ですが）
今日は待ちに待った小澤征爾が指揮をするオペラがあったのです。
去年、復帰後1番最初に舞台に立ったのがFirenzeだったはずですが
それに気づいたのは当日で「来年こそ！」と思って
今年度はTeatro（劇場）のabbonamento
（シーズンシートと言えばいいのでしょうか）をこの為に買ったわけですが
もう感動
本当に涙が出ました。
この感動をその場で分かち合える人が居ないのが口惜しかった・・・

カーテンコールのすごいこと
「Direttore(指揮者）がすばらしい」とあちこちから
聞こえた時は同じ日本人として非常に鼻が高かったです。
今までこんな拍手は見たことがない・・・
あの小さな体にどんなエネルギーが隠されているのでしょうか？

演目は小澤の十八番のヨハン・シュトラウスのElektra（エレクトラ）でした。
最初はドイツオペラの暗さと
もちろん歌がドイツ語なので字幕のイタリア語を追わないと
意味が分からないので（追っても分からないけど）
字幕と格闘しているうちに段々眠くなってきて・・・

ところが途中からとにかくすごかった
もう言葉では表現できないです。
最初は指揮者なんて誰でも同じかなぁなんて思っていたけど
とんでもない・・・
とにかく最高でした
歌い手さんもすごくてエレクトラ役の人なんか約2時間歌いっぱなしなのに
（エレクトラは1幕しかないのです）
全然疲れ知らずという感じでした。
演出は現代風だったのですが
エレクトラの心の中を表現していると私は受け取り
人間の心の暗さが非常によく表現されていました。

お金を払っても見る価値があるものナンバーワンにしたいです。
日本ではなかなかオペラに触れる機会が有りませんが
心の底からお勧めします。
小澤征爾は日本が世界に誇れる人物の一人だと思います。

でも所詮庶民の私は興奮しすぎて
お腹が空いてしまいました・・・
オペラの後は残り物スープです
心は裕福でも財布は寂しいですからねぇ・・・