イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Mostra(展覧会)初めはVeneziaから

2009年01月05日 06時30分12秒 | Mostra(展覧会)in Italia
2009年のMostra(展覧会)初めは、3日Veneziaからスタートしました。

どうしても見たいMostraが5日で終わることを、日本から遊びに来ていた友人を送り、ほっとした途端に思い出し、急遽Veneziaへ行ってきました。5時15分起きで出かけた。貧乏学生は鈍行で、片道4時間の長旅BolognaからVenezia行の電車は途中で満員、と言っても席がないくらいという程度、でもこちらでは珍しい。というのも、こちらは6日が休日。ということで未だにクリスマス休暇が続いている人も多いのか、昨晩見ていたニュースでは、RomaでGiovanni BelliniのMostraが2,3時間待ちの行列早起きしたせいでPratoで無事5分の乗り換え時間をクリアーした直後にふと気が付くと、「えっ!?」

「ちょっと~!いつ降ったの???」
一面銀世界あれ???前日かしら???
Bolognaに向かう途中、この時期はよく有ること、まさに川端康成の"雪国"状態。心配なのは、この先の天気晴れるって言っていたけどなぁ・・・
結局、この名残雪はこの先、量の差はあれ、Veneziaまで続いていたのでした。しかし、太陽は私を見放さなかった。風は冷たいけど年明けから、大寒波がやって来ています

天気のVeneziaはやはり最高{/nezumi/水面がキラキラ光っています

さてさて制限時間は7時間弱。見たいMostraは3箇所、出来ればそれに加えて美術館1箇所。いつも通りの強行軍。

到着後、まず向かったのは、Veneziaで一番と言っても過言ではないPasticeria(お菓子屋さん)2ヶ月だけだけど、Veneziaに住んでいたことがある、というのは以前もお話しした事があったかと・・・その時通っていた語学学校の近くのTonoloというお店。しかし・・・閉まっていた。くぅ~残念

ということで今日最初の目的地、グーゲンハイム美術館へ。しかしその途中、2軒のバーカロ(Venezia風の立ち飲み屋)で昼から立ち飲みVeneziaを訪れる楽しみは、むしろこちら?というくらいどんな時でも最低1軒は行きますよ。今回は偶然見つけた、地元客99%のお店と、以前同じ家にステイしていたドイツ人が連れて行ってくれた、"地球の歩き方"にも出ているメジャー店。あ~幸せ

今まで、全然現代アートに興味がなかったので、グーゲンハイム美術館は今回が初めて。

場所柄外国人(私を含めイタリア人以外の人)が圧倒的に多い。グーゲンハイムは現代アートを語る上では非常に重要な人物である。室内だけではなく、庭にも彫刻が


現在Carlo Cardazzoのコレクションを特別展として展示中。


この時点でを回っていたということで結局今日はMostraだけ

次はPalazzo Grassiで開催中の現代アートのMostra
/italics/


サブタイトルにはArte italiana fra tradizione e rivoluzione 1968-2008(イタリアアート 伝統と革命 1968-2008)
現代アートって不思議・・・という感じ。ビデオアートなど、集中していると頭がおかしくなりそうな見ごたえは有りますが、好き嫌いも有ります。と言った感じ・・・ってこんなコメントで美術史勉強してるっていえないねぇ

そしてここでもう一軒ここは少々高くついたけど、えびのフリットがおいしかった

いよいよ本日のメインはこちら

Palazzo Fortuny。場所がとても分かりにくかったのですが、私以前ここのそばに住んでいたので、裏道がとても懐かしかった。思わずあの頃のこと、思い出しちゃった以前はここ何もなかったはずだけど・・・

MostraはGeorge Barbierという20世紀のフランス人、画家というより、イラストレーター

特にモードのイラストを手がけたり、本の挿絵、など絶対日本人好みの"かわいい"イラストが集められている。

こちらはオペラ トゥーランドットがテーマ


こんな作品も有ります。とにかくかわいい良かった~無理しても見に来て
充分満足して帰路に着きました。

調度リアルト橋を渡る時に夕焼けが見えました。きれ~
Veneziaはやはり一種独特の雰囲気があって、まるでおとぎの国のようなはかなさが有る。昨年はアクアアルタが1m50cmを越え、大変だったが、この小さな奇跡の島を守る為にがんばって欲しいと思う。

帰路4時間の道のりはもちろんでした。


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