イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Castel Rigone

2009年02月20日 02時44分57秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)
Castel Rigoneに友人が連れて行ってくれた。
Castel RigoneはUmbriaのMaggioneのそばの小さな街です。
以下は通称"Guida Rossa"と呼ばれるツーリングクラブが出しているイタリアのガイドブックの権威より抜粋→翻訳→適当に手直し、したものです

このガイドブックはどんな小さな街の情報も載っているのだが、とにかく写真はない。図も少ないので分かりにくいし、何より重い

Castel Rigone(カステル リゴーネ)
元来、中世の街(定礎1297年)であったが、umbriaのルネサンスの最も重要な文献の1つによって聖地Madonna dei Miracoli(聖母の奇跡)と指定された。
聖地である教会は1494年Perugia市の助力により、ペストからの保護の為に建築が始まり、AlessandroⅥの意向によりMaria Santissima dei Miracoliと名づけられた。すべて砂質でできた建物は、Francesco di Giorgioが建てたModanna del Calvinaio(Cortona)に着想を得た無名の建築家により建築された。調和の取れたファサードはDomenico Bartolomeoの作品。低くて幅広い鐘楼は後(1531年)に建てられ、1831年に倒壊した。


聖地(教会)内
ラテン十字構造、1本の身廊は、はっきりしたルネサンス様式。
左の壁、誓願に基づくフレスコ画1500年代のペルジーノ派↓

最初の祭壇にはS.Antonio 神父、↓16世紀の大理石の彫刻

先日書いたと思うが、S.Antonio abateのそばにはいつでも子豚。
友人はこの子が大のお気に入りだとか・・・
でもかわいい


2番目の祭壇はBernardo di Girolamo Rosselli(1558) のMadonna del Rosario(ロザリオの聖母)
翼廊、礼拝堂の入り口は砂岩(青みがかった肌理の細かいもの)
木製の十字架上のキリストを伝統的なイコンに基づいた十字架上のキリスト図に入れこんだ、Tommaso Papacelloによるフレスコ画。


凱旋門の上の柱の上,2つの円形画は、Domenico ArfaniによるMicheaとIsaiaの2人の預言者。後陣、Bernardino di Lazzaro(1528)による広大な額の中に、Rosso Fiorentinoのカルトン(下書き.オリジナルはFerdinandoⅡ大公によって1643年に持ち出され”永遠の父”半月窓とプレデッラに4つの物語が残っている)を元にAlfaniがこの教会の為に描いたEpifania。

身廊の左、礼拝堂の中、純粋な砂岩、元寺院だった頃から残る、Madonna col Bambino(14世紀末)のイメージが置かれている。

2番目の祭壇左、Giovan Battista Caporaliによるフレスコ画と考えられるIncoronazione della Vergine(聖母の戴冠)。

天気が良ければLago Trasimeno(トラジメーノ湖)が見えますが・・・

残念ながら空と湖の区別がつかない・・・
何もない街なのになぜか4つ★ホテルがある。
なんでもここはドイツ人の別荘地だとか・・・
アメリカ人にトスカーナは買い尽くされてしまったので、ドイツ人はウンブリアに・・・というのは有名な話。

かなりの山道の為、車酔いには要注意・・・という私が酔ったのよ
決して飲みすぎではありませんのであしからず。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿