世紀のロイヤル・ウエディング・・・ってこの言い方はおかしくないですか?
だって今世紀は始まって11年だもんね。
まぁとにかくゴシップを愛しているイタリア人(←これは友人のイタリア人が言ってた)
まぁ日本も変わらないけど、テレビ2局が完全生中継をしていた。(らしい。私は授業でした)
う~ん、1つすごいことに気がついた。(私があほうなだけ?)
新婦のCatherine Middletonさん
ず~とケイトだと思っていたら、日本のサイトにはキャサリンと書いてあった。
ふふふ、出たな。名前の変化形。
おおっとびっくり、日本語だったら ”笠利 Kasari”だって。聞いたことないよ~
wikipediaの英語版に、ものすごい量のバリエーションがでています。
ここイタリアではイタリア語読み、ということでこの名前を見たときはCaterinaじゃないの?
と思ったんだけど、短縮してKate(ケイト)と呼ばれています。
親しみをこめて、ってことでしょうか?
どちらにせよ面倒だなぁ、こっちの人の名前って。
イタリア人の悪口(事実だけど)を言いながらも、私も一応夜のニュースで結婚式の様子を見た。
ドレスは、まるでグレース・ケリーのようだといわれていた。
シックで素敵。
しかし私は彼らの様子を見ながら、皇太子の結婚の儀のことを思い出した。
最近の若い子は覚えていないというけど、私は既にテレビにかじりついていましたよ。
ちなみに愛子様が生まれた時は、調度嫌悪していた社員旅行の当日でした。
馬車から手を振る雅子様を見ながら、「あ~あ、この人、国民の犠牲になったんだなぁ、かわいそうに」と思っていたんだな。(ひどすぎ?)
結局本当にかわいそうなことになってしまったわけだけど・・・
今回の結婚が決まった時、ゴシップ大好きなイタリア人は当然ダイアナや雅子様を引き合いに出して彼女の未来を勝手に悪い方向に予測していた。
そんなもの誰にも分からないんだから、今は素直にお祝いしようよ。
そういえば先日Nutellaで有名なFerreroの社長(というのが正しいのかな?)が事故死した時も
”大富豪にまとわりつく黒い影”(若死の人が多いので)の特集みたいなのをやっていました。
さてとりあえず、世界が注目した本日(いや今年か?)最大のおめでたいニュースの感想を述べたところで、本題はここから。
この話、本当はここで書くべきではないのかもしれない、でも・・・おかしくないですか?と一言問いかけたい。
今回の災害が起こった直後、ボランティアのあり方について日本でも色々問題が起きていたと聞いた。
もちろんみんなで何かをやるときに、何も問題がないことなんて皆無だと思う。
でもみんな「被災者を助けたい」という気持ちは同じだったのだと思う。
実は近いうちにある大規模なイベントの中で、震災救済のチャリティーオークションが行われる。
歌は私の友人が引き受けた。もちろんボランティア。
で、歌の伴奏を頼んだ人が昨日友人に「伴奏代を払ってもらえます?」と電話をしてきた。
友人は「私のコンサートなら私が払います。でもチャリティーコンサートで自分だってギャラは出ないのに、なんで伴奏代を私が払わなきゃいけないの?」
ということで、主催者に電話をした。
すると・・・「分かりました、募金からお支払いします」と返答があったというじゃないですか。
募金からですよ。被災者の為に集めた募金から!!
普通ならここで、辞退しませんか?
募金からお金もらえると聞いて「OKです。」と言ったこのピアニスト
チャリティーの意味分かってんのかぁ!!
私は主催者でもなんでもありません。
ただこの友人(歌手)を主催者側に紹介しただけです。
もちろん彼女は日本の為に何かできるなら、喜んで無償で協力すると言ってくれました。
彼らのやり方に口出しすることは出来ないし、するつもりもありません。
でも、ここでもう一度チャリティーの意味を説明して、それで納得できないなら別の人を探すとかするべきじゃないんですか?
今から探すのが大変なのも分かります。でも・・・何のためのコンサートなんですか?
それよりも何よりも、募金のお金をもらっても何とも感じないんですか?
確かにお金はお金。同じ価値しかないかもしれないですが、これ人間として正しいことですか?
ビジネスはビジネスだからですか?
でもチャリティーなんですよ。
昨日だっておとといだって、みんな日本を助けたいという気持ちだけで歌を歌い、演奏してくれました。
”ふるさと”を聞きながら、思わず涙が出ましたよ、昨晩は。
日本人だけではなく、日本を愛する外国人が無償で演奏してくれているんですよ。
それなのに・・・
最低です・・・
同じ日本人(ピアニストは日本人)として恥ずかしいし、こんな心の持ち主をアーティストとして認めたくありません。
(まぁ私に認めてもらわなくても構わないでしょうけど・・・)
彼女のピアノがどんなにうまくても、人の心を打つことは決してないでしょう。
vergogna,vergogna,vergogna~!!
同じ日本人として恥ずかしいです。
このイベントでは他にイタリア人のオーケストラもボランティアで参加します。
彼らだって1円、いや1€だってもらわないのに
ここで彼女の名前を言ってしまうことも出来ますが、それをしたらルール違反だと分かっているので、書きません。
私が偽善者なのかもしれないけど、
でも、ボランティア、チャリティーの意味をもう一度考えてくれ、と言いたいです。
私の考え方が間違っていますか?
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ただ、受け取る側にも問題があります。福島の原発で避難を要請された方々は、やっと降りた義援金40万円について、「少なすぎる」と講義をしています。義援金とは何ぞや?そのお金は政府からおりたものでも電力会社からのものでもありません。世界中の、日本の被災者を支援したいと思っている方々から集めたお金です。それに対して、少なすぎるの発言をした人は、義援金の意味が分かっていません。
たしかに40万円とは、手の上にあれば大金ですが、これからの何年かの生活をするに当たっては少なすぎます。
でも、チャリティーで働く側、義援金を受ける側の一言で、人の行為を踏みにじってしまう事を、その人たちに伝えたいです。
僕からしてみれば、ギャラを募金から支払うと言った、主催者に問題があるのではないでしょうか???
このような場合、チャリティーなら主催者の自腹でギャラを払うのでは???
もしくは、他の演奏者を捜す手段を選ぶとか。。。
もし、24時間テレビにおいて、ギャラを頂いてる方がいるのなら、テレビ局にも問題があると、思います。個人的な意見で申し訳ございません。。。
正直こういうことを書くのはどうかと思ったのですが、他の人の意見を聞くことで、私も更にこれからもっと考えて行動しようと思うことが出来ます。
Shokoさん
ブログ拝見しています。こうして海外で日本の為に頑張っている日本人が、そして外国人がいること、もっと分かってもらう為にどうしたらいいか、最近よく考えています。お金ではなく、気持ちを届けるためにどうしたらいいか、は本当に大きな課題です。コメントのように「少ない」と言われてしまえば、その気持ちを踏みにじることになってしまいますからね。
そして、確かに誰が無償で働いたかは知らせる必要がありますね。
roiさん
はじめまして、コメントありがとうございます。いえいえ、本当にその通りです。ボランティに参加するときは、自分の考え方だけでなく、主催者側の意図をしっかり理解してから参加する必要があると思います。難しいことではないですが、難しい問題ですね。
まずは、チャリティー演奏会への出演依頼が来れば、日時や場所など物理的なことを確認した上で、もし日時が合わなくて出られない場合でも、まずは一日本人として、そういった催しを開催して頂けることへの感謝の言葉。それから、場所によってはかなりの移動を伴う場合もあるので、それは一切の無償行為なのか、交通費払い戻しなど実費は支給されるのか、質問しにくくてもその場で伺います。勿論、私の全く存じ上げない方から突然お電話を頂くこともありますので、言葉は慎重に選びつつ。
残念ながら、音楽をしている者がお金持ちである場合は少ないので(親がお金持ちな場合はありますが)、出たくても、現実問題として経済的に無理な場合も、その方の状況によってはあり得ますので。
その時点で、自分の出演が直ぐ決められる場合は決め、考える時間が必要な場合は、返答への期限をもらいますが. . 、ここで必要な確認事項として、ピアノやギターなど、独奏が可能な楽器奏者以外は、ピアノなり、他の楽器の共演者が必要な旨を主催者に伝え、私からその方に共演を依頼した場合、その人へのギャラは出るのか、それとも無償行為としてチャリティーに参加してくれる方を探す必要があるのか?も確認いたします。
ボランティアとしての共演者を捜す必要がある場合は、ピアノ奏者の方へ依頼の電話をする場合、「ooo演奏会での伴奏をお願いしたいのですが. . 」と始めてしまうのは、後で誤解を招くので、NG。「今回の日本での震災の為の、oooチャリティー演奏会へのボランティア演奏の参加依頼を頂いたんですけど、一緒に演奏でボランティア参加されませんか?」と伺います。
その時点で、既にギャラは出ないことを明確に伝えているので、そういう意志のある方とはお話が先に進み、こういう行為に興味を持たれない方は、その場でNoということに。
ただ、音楽教育の課程に於いて、「無償演奏はプロとして引き受けるべきではない」という言葉を師匠から耳にすることが日本ではありますが、もしかしたら、この方は、その言葉の解釈を間違えてらっしゃるかも. . .と思ったりも。
それは、自分の立場を安売りする様なことになる演奏の仕事は引き受けるべきではない、という意味であって、今回の場合の様な人道的チャリティーとは全く別の話ー。逆に、人間的には「日本の為にそういう機会を作ってくれてありがとう。その場で演奏の機会を頂けることに感謝!」となりますが、それも人それぞれ、十人十色。
「oooでなければならない」という考えを強制することは出来ませんし、そういう雰囲気を作り上げてしまうのも、それは或る意味、別の怖れも出てきてしまうので、なるべくしない方が、私達の為。
ちなみに、個人的には、このピアノの方の演奏の価値が、だからといって下がるかどうかは、正直実際に聴いてみないとわかりません。人間的にバランスが、魅力が欠けていても、だからといって芸術の分野でそれがいつも比例するとは限りませんから。
主催者の方も、依頼をされた方も、依頼を引き受けられた方も、皆さん多分ちょっとずつ経験不足かナ?と見受けられ、だから悲しいことにこの様な事態を招いてしまったのかも。
ただ. . . 「人間として正しい、正しくない」というのは. . . 、よくイタリア人が口にしている「Non giudicare」で、お茶を濁しておいた方が、"私達"の為かともー。
私が主催者のイタリア人なら. . 、「日本の震災被害へ義援金を送るイヴェントで、皆が手弁当で頑張っているところで、ギャラを要求した日本人がいたのヨ~。勿論そのまま出演を断ったけど!同じ"日本人"と言っても、やっぱり色々ね~」って、Barでお喋りしちゃうかもしれませんが!(苦笑)
こっちも「人間」ですから、憤りもしますし、ハメも外しますし、ちょっと悲しくもあります. . 。
ご無沙汰しております。詳しい説明をありがとうございます。
この「音楽教育の課程において」のくだりがやはり気になりますね。こういう思い違いは得てして起こりやすいですし・・・それに考えてみると、多分友人の歌い手さんが直接演奏者を探せば、ここまでことはこじれずに済んだのに、主催者側がクマゴロウさんが言うようなことを踏まえずにお願いしたのでしょうね。これは次回への参考として友人にも伝えておきます。
結局はみんなの歯車が少しずつずれていたのかもしれません。経験不足、大いに有ります。
残念ながら、実は主催者、日本人なんですよね・・・だからこそ余計腹も立つし、失望したというのが正直なところでしょうか。(イタリア人なら良いという意味ではなく)
とにかくとても参考になりました。
私も、最初からもっと明確にしておけばよかったのかな~と思います。
とかく、依頼された方はお金のことはとても聞きにくいから、説明を求められる前に、予め伝えきることを心掛けないといけませんよね。
それに、チャリティーだからと言っても、
①収益は丸々被災者へ、なのか、②必要諸経費(交通費なり会場代なり)はねん出した上での収益を被災者へ送るのか。
私はどちらを取るか最初にはっきりしておけば、と思いますね。
どちらでもよいと思うのですが、やはり、sustainableか否かという点においては、個人差が発生すると思うので、そこは色々なケースがあるということを慮ってあげる必要があったのでしょうね~。
ちょっと話はずれますが、音楽だけではなく、あらゆる商売を、私は『ただ』ですることをあまり好ましく思いません。
モチベーションももちろん、やはり責任も生じない作業は、クオリティーが下がるかも~、と思います、商人の視点からして。
だから、チャリティーだとしても、私は多少のギャランティーが発生しても、それはそれでいいと思いますよ。
ホント、アーティストはお金ありませんからね。。。いやはや、個人的にはホント呆れます。ラーメン一杯で労働力として活用するなってところです。
ただ、これまた、その労働条件を飲んでしまった方にも責任がありますが。
本当に。結局これも自分が外野だから色々言えることで・・・皆さんから色々ご意見を頂いて、自分が主催者側になるときは本当に色々気をつけなくてはいけないなぁ、ととても勉強になりました。
ビジネスとアートの関係はとても難しいと思います。きれいごとを言ってもみんな光熱水費を払い、ご飯食べなきゃ生きて行けないですからね。ラーメン1杯ね・・・個人的にはとても好ましいですけどね。貧乏アーティストの為に一肌もふた肌も脱ぎましょう!(笑)