1日のうち青空が出たり、スコールが来たり。
ここ数日変な天気で体調を崩している人も多いわけですが、とうとう身近に犠牲者が。
と言っても教授が体調不良で休講になっただけなので、私たち学生にとってはラッキーという感じですが。
私もちょっと鼻がぐずぐずいっているので、気をつけようっと。
さて、休講になるなら何も慌てることはなかったのですが、そんなこと予想できるわけもない。
イタリアに戻ってきてからず~と探していた本が既に絶版と昨日判明。
仕方がないので、図書館で借りて、必要なところはコピーだ、と考えていた。
その本とは別に、来週うまく行けば遠足に行けそうなCasentino地方のガイドブックがないかなぁと探していたら、偶然この2冊が同じ図書館に有った。
ちなみに関係ないけど今日休講になったのは図書館学。
数年前にもこの授業を受けたときに日本がこの分野ではまだまだ遅れを取っていると書いたけど、ここ数年で更に進歩していて、びっくりする。
それらのことはおいおい勉強が進んで行ったら(行きます、絶対!!)紹介して行ければいいなぁ・・・
で、話は元に戻りますがこの図書館、道の名前を覚えられない私でも知っているフィレンツェのメイン通りにあるんだけど、存在を今まで知らなかった。
フィレンツェの中心街だけで、まずイタリアで一番重要な国立図書館を筆頭に知っているだけでも
Oblate,うちの近所のParte Guelfa,ミケランジェロの構想として有名なLaurenziana、Palazzo Strozzi内のある図書館、ecc.
ざっと思い浮かぶだけでも10箇所。これに大学の図書館を加えるとどれだけ図書館が多いかお分かりいただけることでしょう。
まぁそんな感じなのでもちろん知らない場所なんて五万と有るわけですが、問題は私のような下々のもの、いや単に外国人というだけですが、でも入れる場所なのか。
サイトを見ると「全ての人に開放」と書いてあった。良かった良かった。
今日は、開いているのは12時半まで、ということで授業の前に急いで出かけた。
場所はすぐ分かったので、ずんずん奥に入っていくと、呼び止められた。
「図書館はどこですか?」と聞くと
「図書館は奥だけど、身分証明書を置いて行ってください」って
え~図書館に行くのに何で身分証???
パスポート持ってないよ。
「コピーじゃ駄目ですか?」と聞くと駄目。
滞在許可書は持ち歩いているけど、現在期限切れ。更新中・・・
というと「更新中の書類持ってる?」と
「家においてある」というと
「持ち歩かないと警察に呼び止められた時面倒なことになりますよ」と丁寧に教えてくれた警備の人。
これホント。
もちろん知ってはいるけど・・・面倒だし、呼び止められることなんてないから持ち歩いていないよ。
早速持ち歩きます。はい。
しばらくすったもんだ。
すると困った警備の人は「ちょっと待ってて」と図書館へ電話。すぐ司書さんが飛んできた。
なんか事が大きくなったし、私が悪いので
「また身分証を持って出直します」と言うと
「そんなのかわいそう。私の友人ってことにして入れてあげられないですか?」と
う~ん、いい人。そしてこういうのすごくイタリアっぽい。
もしくは私そんなにかわいそうに見えたかな???
しかし警備の人は顔をしかめていたんだけど、傍らにおいておいた私の大学の学生証を見て
「これがあればいいわよ」とあっさり通してくれました。
お~い最初に出したじゃないかぁ・・・
さて、どんな図書館に行ったかというと
Biblioteca del Consiglio regionale della Toscana
つまりトスカーナ県議会付属の図書館。
県会議員なんかが詰めているのでしょう。
だからこれだけ入館のセキュリティーが厳しかったというわけ。
正直イタリアでも珍しいと。まぁ普段そんなところに行く機会ないから分かりませんけどね。
しかし、この図書館がそんなところとは知らなかったよ~!!
この図書館には主に、トスカーナについて書かれた書物が置いてあるようです。
小さな図書館で、図書館と言っても貸し出しカウンターしかないみたい。(隣に閲覧室かな?小さな部屋は有りましたが)
本当に親切な司書さんのおかげで、楽しいハプニング(?)のなか、無事本を借りて帰ることが出来ました。
こういうやり取りを楽しんでしまうこと自体、自分がイタリア化しているなぁと思ってしまう。
まぁここに行く人はめったにいないでしょうが
万が一行く人は身分証明書をお忘れなく!!
www.consiglio.regione.toscana.it/biblioteca/BIT
via Cavour,2
月、水、金 9:30-12:30
火、木 9:30-12:30、14:00-18:00
休講になった2時間。
その空き時間にお気に入りのこの2冊の雑誌を買いました。
ちゃんと読め!
とどこからか声が聞こえそうですが・・・
今月のMeridianiにもCasentinoの記事が出ていました。
これも運命ね・・・自分勝手な解釈もイタリア人みたい。
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まず、フォンターナさんは、かわいそうだと思われたのではなく、本を読んで勉強したそうな顔をしていたので、どうしても入れてあげたかったのでしょう。
私が経験したのはこうです。
トリノのスローフードのFieraからの帰りに、空港でたまたまドイツ人の友達が機内持ち込みの荷物で引っかかっていました。他の友達が、夫婦で1つしかスーツケースを預けていない私たちのところに助けを求めて来ました。親切な係りの女性が、その友達と私をチェックインカウンターまで連れて行ってくれて、私の名前で荷物を預けるように助けてくれました。受付のお兄さんははじめ、「駄目だ」の一点張り。その女性も心配そうに助言してくれましたがそれでも「駄目」。そこで私はずうずうしくも「この荷物の中に私のものも入っているのに、何で預けられないんだ。私の荷物はどうすれば良いんだ?」と下手なイタリア語で攻撃しました。
そしたらしぶしぶOK.
助けてくれた女性に、なぜか私も大感謝。
10人のうち1人でも親切な人がいるとうれしくなりますよね。
本当にそうですね。得てして男性は(特におじさんは)優しいですが、女性は意地悪な人が多いので、時々優しくされると本当にうれしい・・・というか気持ちがいいです。"勉強したそうな顔"をしていたかどうかは疑問ですが、気持ちは通じたのでしょう。こういうささやかな幸せが有るから、こんなイタリアでもまだ生きて行けるという気がします。(^^)