イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

腐ってます!?

2012年09月25日 15時36分05秒 | イタリア・生活

今週からまじめな大学生に戻りました。
ここ数年、「本業は学生ですが・・・他にも色々やっています。」と自己紹介していましたが、今は至ってまじめな学生・・・のつもり。(笑)

早速罰を受けております。
お恥ずかしながら・・・って本当はもう慣れちゃったからあまり恥ずかしくもないんだけど、
昨日から受け始めた授業は2年前に授業を受け、落として、それ以来お蔵入り・・・という曰く付の教科です。
とにかく今期中にラテン語ともう1教科(ものすごくしんどいのがある)以外の試験は終わらせようという、ものすごく無謀、でもやらねば!という目標に燃えております・・・って今はまだ日本から戻ってばかりなので、エネルギー満タンだからですかね?

で、何が罰なのかというと、大学の授業って得てして何年立っても変わらない、
(生徒は毎年入れ替わるけど教授が教える教科は変わらないため。)
というのがいたって普通。
ということで本なども数年前のものをそのまま使うことが出来るんだけど・・・
この授業の教授(図書館学なんですが)毎年必ず本を出している、所謂研究熱心(学生にとってははた迷惑)な人なので、なんと読まなくてはいけない本が全部変わっていた。

日本でも同じだけど、大学で使う教科書って得てしてものすご~く高くないですか?
教授の好意で学生割引をしていただけるようですが、それでも3冊で80ユーロ!?
そうなんです、私が2年前に試験に通らず、ここまで引っ張ってしまった罰なんです。
図書館で借りてコピーするという手もあり(本来違法)、昔はこの方法を活用していたのですが、珍しい本なので既に図書館は予約待ち。
今回は罰として本を買い、その重さ(重量と気持ち)で試験を乗り切る~ってマゾだなぁ。
幸いユーロがまだ100円くらいだからいいですけどね。

さて、本題に入りますと、何が腐っているのか、と言いますと、そんな私の頭の中?
時差ぼけかなぁ・・・
未だに決まった時間に目が覚めるんです。
必ず3時半くらい・・・
昨日は12時過ぎに寝たのになぁ???

今朝は4時過ぎに目が覚め、よせばいいのにそこで色々考え始めてしまったんですよ・・・
こちらに戻って色々考えることがあるもので。
案の定頭が冴えて眠れない・・・
しかし4時半から起きていたら、絶対授業には集中できない・・・
うだうだしているうちに7時になって起きましたよ。

いや、時差ぼけだけではなく、最近勉強を怠っていたので、昨日聞かれた美術関係のこと、すぐ答えられなかったんですよね。
これじゃあいったい何のために勉強しているのか?
"勉強している"というのが恥ずかしい・・・
そんなことも色々考えていたわけです、はい。

で、私の頭もちょっと腐っていますが、それではなくてこの国、イタリア
帰ってきて、何、なんなのこのニュース!?と思っていたけど・・・
政治家が億単位の公費を横領していた。
更に先週末、この人(女性)の政治生命を絶つか経たないか、という投票が有ったのですが・・・
日本ならまず首!平謝りでしょう?
それなのに首がつながっただけではなく(横領していたお金は返すと言ってはいますが・・・)
昨日はマスコミに向かって「私を追い出そうとしていたやつをおいだしてやる!!」と鼻息も荒くほえていました。
恐ろしい・・・
日本では報道されていないのかなぁ???
この夏かなりイタリアでは騒がれていたみたいだけど、私の耳には入って来なかったしなぁ。
日本の女性政治家は弱いなぁ・・・いやいや。

たまたま昨日このニュースをイタリア人と見ていたら
「お金を使われてしまった国民もまぬけなのよねぇ」と
いや、そういう問題なのだろうか???億だよ億。
だってこの人お昼ご飯(20人くらいの団体ではあったけど)に7000ユーロ、あんた70万よ!!
どんなもん食ったんだよ~!!
「その日食べるものにも困っている人がいるのに、どうやって一回の食事に使えるの」と前出のイタリア人。
日本人のように土下座して謝ればいいのか、と言われたらそれもどうかと思うけど・・・
腐ってる。

そしてこの街も、いややはりイタリア全体が腐り始めている・・・
ここ数年、不景気のせいか中心街の店が次々とつぶれていた。
6月、Ricordi(リコルディ)というCD屋さんがつぶれたことは書いたと思うんですけど、そこがなんとNespressoに。
Ricordiというのは、音楽をやっている人なら知らない人はいないと思いますが、ミラノに本拠をおく楽譜出版会社。
19世紀から20世紀初頭のイタリア・オぺラ隆盛期にあって、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディそしてプッチーニの楽譜出版をほぼ独占、時には彼らの新作オペラ作曲プロセスにも深く関与するなどしたことで有名である。
現在はCDやDVDを扱うような音楽店(?)となっている。
しかし、ネットから音楽をダウンロードする人たちが増えたせいでしょうねぇ・・・
ここ、ハードロックカフェの向かいなんですけど、フィレンツェの最も古い地区の1つですよ。
そして更に追い討ちをかける話・・・

フィレンツェから本屋が消える!?
私は昨日前出のイタリア人から聞いて「マジ~!?」(とは言ってないけど)びっくり!
なんとエジソンがつぶれるらしい。
今朝のニュースでもこの話が出ていて、「文化の火は消える」みたいなコメントをされていた。
実は昨日私、本を探しに行っていたんだけど、なんか薄暗いし、店員少ないし、品薄だし、変だなぁと思ってはいたんですけどね。
本が売れなくなっているのは世界どこの国も同じ。
しかしねぇ・・・本大好きな私としては納得行かないなぁ。
確かに本は高いけどね。
エジソンと言えば、渋谷のハチ公(ちょっと違うか?)みたいに私たち日本人の間では待ち合わせポイントとして大活躍していたのに・・・でもちょっと閉店セールやるかな?と期待してみたりして。

もう一軒
Pegna(ペーニャ)というDuomoの近くのスーパーも近々つぶれるそうです。
ここは品の良いスーパーで、値段は若干高めでもいいもの扱っていたんですけどねぇ・・・

こうして老舗のお店や文化的なものが消えたあといったい何が残るんだろうか???
イタリアは法律で何よりも美的景観を守ることを重視してきたのに・・・
世界中の景観が似たり寄ったりになる日が近いんだろうなぁ。
腐り始めてるなぁ・・・と思わずにはいられない今日この頃です。

私の頭は持ち直すかな?
時差ぼけ、時差ぼけ飛んでいけ~!!
お昼寝なんてしてないし、意識して歩いたりしているんだけどなぁ・・・



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2 コメント

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セーフ (fontana)
2012-10-04 06:54:51
くりまんじゅうさん
来週はとりあえずまだ大丈夫よ。(CDショップは既につぶれたけど)今日エジソンに行ったら、嫌な感じだった。割引になっている本も有るし、3階は空っぽ。大移動中でした。どうなるんだろう???ペーニャはまだ普通にやっていました。その近くにカゼンティーノのコート売っていました。やっぱりいいねぇ。(^^)
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えええっ。 (くりまんじゅう)
2012-10-04 00:36:48
エジソンもペーニャもそのCDショップもおのぼりさんの私が唯一ひとりでぶらぶらと歩きながら気楽に入って、その街で暮らしているような錯覚に陥れる素敵なポイントでした。
それがつぶれる?つぶれたの?
すっごいショック。私のショックよりもあなたのほうがショックでしょうが・・・
とにかくショック。
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