Festa della Repubblica(共和国記念日)

6月2日はFesta della Repubblica、共和国記念日でお休みです。
ということで、朝から洗濯したり掃除したり・・・あっという間に2時だよ。
3時には約束があるので出かけなきゃ・・・ということでその合間に書いています。

さて、この共和国記念日にはRomaで大々的なパレード(イタリア語ではla parata)が行われる。
毎年、あっ、去年もテレビ見ながら「一度生で見たいと思っていたのに・・・来年こそ!」と思いながらすっかり忘れている。

ただ、今年はちょっと様子が違っています。
今なお余震が続くEmiliaの地震のせいでこのパレードを実施すること自体に反論の声が上がっていた。
でも結局大統領のGiorgio Napolitanoが「sobrio(節制して)」という言葉を使い、実施することになった。
それでも反対する人は結構いたらしく、式に出席しなかった政治家もいたりした。

というのもこのパレード、イタリアの軍部(?)たちのパレードで・・・でもなんでこれやらないといけないんだろう？
という疑問が・・・ということでちょっと調べてみましょう！
しまった・・・こんなこと調べていたら3時までには終わらないよ・・・でも後学の為にも調べます。

まずこの6月2日と言うのはそもそも何の日なんでしょう？
大戦終結後の1946年6月2日に行なわれた共和制への移行を問う国民投票では、共産党などの左派の影響を受け、僅差で共和制移行が決定し、ウンベルト2世は廃位され、サヴォイア家による君主制は廃止され、現在のイタリア共和国が成立した。（wikipediaより)

ということで国を挙げてのお祝い、という理屈は分かる。
しかし、このパレードは・・・che centra?(どんな関係が有るの？)

何々・・・最初の軍隊のパレードは共和国の栄誉の元に1948年RomaのVia dei Fori Imperialiで行われた。
う～ん、なんか「軍隊のパレード」なんて書くとどうもあの北朝鮮や中国の意味もなく強い感じになりますが、決してそういう感じはしないんですよ。
個人的には仮装行列みたいなノリ。(ちょっと失礼かな???)
そして1950年にはパレードが国の式典として正式に認められる。
この日はパレードとあわせて、戦没者の墓に花輪が添えられる。
って何でパレードか、というのはWikipediaには説明されていないけど・・・
パレードには・・・あっ、しまった時間切れ・・・ということでこの続きは戻ってきてからねぇ。

って結局戻って来たのは7時半過ぎていました。
夕飯済ませて再開・・・
で、パレードには全ての軍隊(le Forze Armate),共和国警察(tutte le Forze di Polizia della Repubblica)、消防団(il Corpo Nazionale dei Vigili del Fuoco)、イタリア赤十字(la Croce Rossa Italiana)が参加する。
(もちろん全員が参加という意味ではなく、"団"の代表だけです。)

更に2005年からはローマ市警察を筆頭に、イタリア国内の市警、Protezione Civile(なんて訳せばいいんだ？市民の保護をしているう・・・ん、国営の自警団？)そのほかONU、NATO,Unione Europeaなど国際的な機関で働く軍人たちも参加するようになった。
とにかく毎年テレビで見るたびすごいなぁ・・・と感心している。(「何が？」と聞かれても答えられないが)

そして、これ、すっかり忘れていたけど、今日の午後は首相官邸のPalazzo Quirinaleのお庭に入ることが出来る。
しまった～だから1度行きたいと思っていたんだった・・・
軍の音楽隊のコンサートが開かれるらしい・・・来年こそわ!!

で、何の話をしていたんだっけ？？？
そうそう、このパレードが不謹慎だという声がここ数日上がっていた。
表向きは被災者の心境を考慮して"お祭り騒ぎ"は控えるべきでは？ということ。
確かにセレモニー自体共和国誕生を祝い、という趣旨はほとんど感じられない。
というより結局これも昨日の話ではないけど、このパレードの為にお金がかかるからということ。
そのお金を被災地に回せ・・・と。
結果的には騎馬隊や三色旗の航空ショーなどを除き、自粛ムードでパレードは行われた。

ニュースやサイトを見ていても、反対意見の方が多いかなぁ。
「無駄遣いのお祝い」とはっきり言い切る政治家がいたり、
「共和国記念日を祝わずして、何が共和国だ」なんて意見もあるし・・・はぁ～

実は今日はこのネタを書く予定じゃなかったんだけどなぁ・・・
イタリアのグーグルは今日はこんなデザインだったようです。

ちなみに私の持っている

こちらの本(子供向けの祭日の意味を説明している本)には、今日はイタリアの誕生日と説明がありました。
Buon compleanno!(誕生日おめでとう)
建国151年、他の国に比べたらまだまだひよっ子のイタリア。
フランスは844歳、イギリスは1067歳、スペインは1470歳ですからね。
問題はつきませんわ・・・