イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Che triste!

2008年01月21日 04時26分19秒 | Weblog
全く人生、なんて悲しいことばかり・・・
金曜日に日本に帰る友人を見送りながら
「日本に帰りたい」と例のごとく発したら
「戻って2週間くらいじゃないですか」と駄目だしされ
もちろん彼女の言うことが正しいです
お気に入りのGelateriaが1.7ユーロに値上がりしたと聞き
先週は大分心に傷を負っていたのですが
(はい、はいとみんな思ってるでしょうね・・・ぐすん)
今日は更に追い討ちをかけられました・・・

今日は久々にオペラの日だったのですが
演目は"Madama Butterfly"そう"蝶々夫人"だったんです。
この作品はもう2度目か3度目なので予習もしなかったのですが
日本がテーマということでいつも幕が上がる前は少々どきどきします。
何故かというと大抵衣装や舞台が変なんです・・・
多分中国とイメージがごっちゃになっていると思うのですが
私たちが見るとがっかり・・・ということが往々にしてあります。

一度こちらの音楽の授業で浅利啓太が演出して、
ミラノスカラ座で上演されたものを見たことがありますが
これはいいですね~
DVDになっているはずなので興味がある方はご覧ください。
ちなみに"トスカ"ならゼッフィレッリの演出したものがいいですよ~
これはあまりにも気に入ってDVDを買ってしまいました。
先日テレビを見ていたら
今年はローマでやっているそうです。
是非見たい!
今見たいのはトスカとトゥーランドットかなぁ・・・
これ以外は結構有名なもの物は見たのです。

ちょっと脱線しますが
毎回言っているように音楽に関しては素人ですが
オペラって演出によって全然違うものになるところが面白い
もちろんどこでやるかっていうのも重要です。
一番初めに"蝶々夫人"を見たとき
本来野外のはずが雨が降っていきなり室内になったのですが
この作品は野外より室内の方がいいと思います。
反対にナブックを野外と室内で見たことがあるのですが
これくらいの規模のものは是非野外で見たいです。
但し、野外で見るのは真夏でも天気に注意
特に雨より寒さに注意が必要です。
いつも長袖を持参するのですが必ずそれ以上に寒くなるんですよねぇ

ということで今日ですが
幕が上がるとこれは珍しく合格点!という感じでした。
家も今は少なくなった日本家屋をほぼ忠実に作っているし
春の雰囲気も良く出ていました。
若干着物が洋風に手が加わっていましたが
まぁ悪くないといった感じです

いや~これがこれが
クライマックスがすごかった
思わず涙が出てしまった
なんて悲しいのでしょうか・・・
みんな大歓声、すごく劇的でした
歌も良かったけど、何より演出がすばらしかったです。
でも劇的だった分悲しみは重い
あ~なんて辛いんでしょう、人生って
ちなみにこれが日本女性のイメージ・・・と思われたら大変大変
でも未だにそう思ってるいる人、結構いるみたい

なんて感傷に浸りながら帰って来てテレビを見たら
なんと私の大嫌いな
"Grande fratello"の宣伝番組をやってるじゃないですか
(今週から再開します)
このStupido~
失礼!
本当にこの国はテレビが面白くないです。
最近はニュース以外はほとんどテレビを見ません。
昔はイタリア語の勉強ということで見るように努めていましたが
ある程度イタリア語が分かるようになると
あまりにもばかげていてまともに見る気がなくなります。
まぁ幸い試験勉強に専念しないといけないので
いいのですが・・・


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3 コメント

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impressed me... (kiiko)
2008-01-21 17:28:30
すっかり英語の私です。
このトピックは私の胸を打ちました。

先ほどデンマークで暮らしている日本人の知人
とのセッションで、個人主義の北欧、和(集団)の日本。

日本で暮らすには中途半端な性格の自分が
悲しくなりつつも、どこで暮らしても苦労はある。
結果が出ている自分、アクセルを踏める自分
に満足ではありますが人間が苦しい時しばしばです。

でも無性にイタリアの深く物事を考えない習慣、
シンプルでアホな笑いが懐かしくなってしまいました。

グランデフラテッロ、実はイギリスにもあるんです。
イギリスのは悲惨なんですよ。
イギリス人の性格って結構暗くて日本的なので。
それで個人主義という。複雑さが悲惨さを増します。

おお、長々と失礼しました。
試験おきばりやす。
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Unknown (maruco)
2008-01-23 06:23:58
試験勉強ははかどっていますか?
私も試験に向けて勉強をしなければならないのですが、元々机に向かう習慣がないので、この時期はいつも辛いです・・・。
話は変わりますが、去年スカラ座で浅利啓太演出のバタフライを観てきました。20年以上も続くロングセラーのようです。確かに日本人の演出家が手かげたバタフライはいいですね。どのオペラでもそうでうが、設定もメチャクチャ、知識も曖昧な人が手がけたオペラは観れたものじゃないです。
話が脱線しましたが、お互い試験勉強頑張りましょう。
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疲れたよ・・・ (fontana)
2008-01-23 23:14:31
いやはや、試験というものはなんであれ疲労を伴います。

次回は是非生バタフライが見たいです!
あ~もう現実逃避したいよ・・・
こんなにいいお天気なのに!
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