イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Parco mediceo di Pratolino(プラトリーノのメディチェ公園)

2014年10月19日 15時04分57秒 | フィレンツェのこと

さっきまで違う記事を書いていたのですがちょっと方向変換してこれから書くことに。
今日も先週同様、爽やかな秋晴れです。
私は引きこもりです。

さて、おいしいお昼を食べた後、今度はFirenzeの・・・どっち側、地図で上だから北?東???
とにかくバスの25番の終点Pratolinoへ向かいました。
ここにはメディチ家のお屋敷があります・・・現在はお屋敷は残ってなくて、広大な公園があります。
25番に揺られること30分
またまた「ここどこ?」という景色が広がっています。
終点のPratolinoで降りたがいいわ、道ない。
と思ったらありました看板が。
公園へ行く道しるべではなく、アスレチックへ行く看板に沿って坂を下りていきます。

ようやく大きな看板が。

大通りを渡ったところが公園です。

ここもユネスコ世界遺産の1つです。
ここは1568年FrancescoⅠde'Mediciが所有、BuontalentiにBianca Cappelloとの居城として改修を任せる。
1569年から1581年に工事が行われる。
そのVillaは現存しないがもみの林の公園に囲まれ、地上階に水の遊びやロボットのある人工の洞窟を備えていた。
公園内にも数々の奇想天外なものがある。
その後Villaも公園も放置され、荒廃、Granduca( トスカーナ大公) FerdinaddoIII di Lorenaによって修復される。
その後Principe Paolo Demidoffに買われ、1872年Paggeria(お手伝いの使っていた建物)をVillaに改修、他の場所もルネサンス風に改修する。
1981年からフィレンツェ県が公共の施設として所有している。


到着。
しかしここからです。
まず入り口入ってすぐ右側の管理事務所で地図をもらう。
というのもこの日は17時からコンサートとアペリティーボがあるということでやって来たんです。

到着したのが16時半
とりあえず一番の見所に

これです。
分かりにくいかな?

GianbolognaのColosso dell'Appennino(でっかいアペニン)1579年から80年の作品です。
彼の内部は洞窟になっていてフレスコ画で装飾されていたり、噴水装置がついていたりする・・・らしい。
この池。
ものすごい蓮の数。
時期にはすごくきれいになるだろうなぁ・・・でも写真見たことないね?

その後早足で

Paggeria(Villa Domidoff)
もともとお手伝いさんの建物だったようですね。1758-1799年に改築。
1872年には右側にSala Rossaを増築し、Villa Domidoffとなる。

お庭

この草原が全てメディチの公園
天気も良いので、ごろごろしている人やピクニックの後もいっぱい。

礼拝堂
この建物が唯一1580年Buontalentiが建築した当時の様子を大きな改築なしに留めている。
BuontalentiはGelatoを作った人でもありましたね。

こちらはComplesso della Villetta,fagianeria e limonaia
キジの養育場とレモンの温室

Peschiera della Maschera
温水プールだったらしい。
この男性の彫刻がMaschera(仮面)と名づけられている、ちょっと変な海の被造物(?)で当時はひざまで水に浸かっていて、口から水を噴出していた。

そして向かったのは今日コンサートが行われる

Rocanda
ここも本来Buontalentiが作った古い建物の1つだったが今は修復され、レストランになっている。
Via Bolognaseを通ってきた馬車や旅人の休憩場だった。

そばにこんな噴水があった。

17時を少し過ぎてジャズコンサートスタート。
なんだかんだで1時間強の演奏でした。

コンサートの後アペリティーボ

このお肉とポテトがおいしかった。
19時、19時で門が閉まるというので大急ぎで真っ暗な公園内を移動。
その頃には雷と雨が・・・
幸いCentroに戻った時は雨も止んでいました。

おまけ
友人が泊まっていたホテルのサロンから

普段とは違うPiazza Signoria(シニョーリア広場)の眺め

今日も10月半ばとは思えない気温のフィレンツェです。



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