イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

化粧品会社とアート

2011年09月01日 17時47分43秒 | 展覧会 日本

今日から9月、早いなぁ・・・
台風が接近しているようですが大丈夫かしらん?
この週末は最後のおでかけが・・・

さて、昨日新聞を見ていたら9月6日からポーラ美術館で藤田嗣治の存在が知られていなかった37点が公開されるという記事が目についた。
ポーラ美術館では現在、レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエという展覧会を開催中。(2012年1月15日まで)
こちらでも報告しましたが、実物(版画ですが)を目にして、単純ですが何となく興味を持った、というわけ。

朝日新聞の記事はこちら

そしてその前の日の新聞には現在資生堂ギャラリーで開催されている辰野登恵子さんの個展のお話が。
非常に興味深かったのが、彼女がパリの版画工房「IDEM」に本年の2月から3月の約1ヶ月にわたって滞在し、現在では稀少となった本格的な石灰石の版を使ってのリトグラフ(石版画)制作に挑戦しました、というくだり。
「IDEM」は、現在では稀少となった石版でのリトグラフ制作が可能で、ピカソやマティス等20世紀を代表するアーティストが制作したムルロー工房の流れをくむ由緒ある版画工房。

前回こちらで少し紹介した日本人の作家さんでイタリアで石版画に取り組んでいる方に色々お話を聞いてから、すごく気になっている。
今年のマイブームは石版画!
ということで台風の影響がなければこちらを明日見に行く予定。

それにしてもポーラに資生堂、両方化粧品会社だ。
女性の美を追いかける精神が美術への造形を深めるのだろうか???

そして版画繋がりでもう1つ。
今週、うちの父が唯一楽しみにしているテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(例の事件で番組がなくなるかと思ったけど・・・)
そこで初めて笠松紫朗という作家を知った。
本名 笠松四郎は 東京浅草で生まれました。 14才で鏑木清方に日本画を師事、巽画会、郷土会で活動を続けました。
新版画の制作は、大正8年に渡辺版画店より版行した「晴嵐」に始まります。以後、風景画や、生け花、能など伝統文化の情景を描いた作品を発表しました。
昭和30年頃からは、自刻、自摺作品の制作をはじめ、没するまで旺盛な制作活動を続けました。


版元の芸艸堂(うんそうどう)の店主のブログではこの番組の反響の凄さが綴られている。
実際、番組内で判定を行った鑑定人は、新版画を育てた渡辺版元の方だった。
私もミーハーな視聴者の1人です。
でも本当に素晴らしかった。
少ない情報を調べてみると、子供の絵本の挿絵なども描いている。
この人の試料を探していたら有る古本屋で作品目録を発見。
その本を引き取りに神田へ行ってきます。

その報告、日本にいるうちに出来るかな?



最新の画像もっと見る

コメントを投稿