イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

アムステルダム朝ごはんとエルミタージュ美術館ー最終日

2015年09月16日 00時15分48秒 | 他の国

ようやく最終日までたどり着きました。
しかし、これで終わりというわけには行かなそう…
というのもこの日もてんこ盛りだったんですよねぇ。

朝から湯船につかって早めにホテルを出て、空港に荷物を預けてアムステルダムの中心街へ。 
というのも多くの人から「アンネフランクの家には行った方がいい」と言われたから。
実は初日チャレンジしたのですが、すごい行列が…
ということで、最終日の今日は開館前から並ぼうと思ったわけです。
まぁ飛行機は20時50分発だったので時間はたっぷり有りました。

空港から駅へ向かう時は初日同様のバスで。
日曜日だからかな?
結構遅れてたんですよねぇ… 

アンネの家に一番近い停留場で降りたところ、気になるお店発見。


クロワッサンテリア…だって。
朝食はついてなかったので、どこかで食べようと思っていたのですが、もしアンネの家に入れなかったら、ガイドブックに載っていた良さそうなカフェに行こうと思っていたので、一度通り過ぎたのですが、やはり戻って来ちゃいました。

普通のクロワッサン
中は…入ってたかな?既に忘れた。
1ユーロとイタリアと同じ価格でした。
で、これが美味しかったんだわ…

やはりフランス風のバターたっぷりだからでしょうね。
う~ん、英気を満たしていざ出陣~と張り切ったのは一瞬。
アンネの家に着きました。

が~ん
開館9時で8時半には着いたんですよ。
それなのにこの行列。
家は向こうに見えるお家よりも更に左。
一体どんだけ待つのよ???
一度はここに並んでみたものの、やはり今回は断念しました。
今回は?
そうですね、近いうちに必ずリベンジします。
だって全然街見られてないし、他にも見たいものいっぱい有るし。
今度はベルギーから入ろうかな?
いやいっそフランクフルトから入ろうかなぁ…と既に計画中。

ということで気持ちを切り替えてまずエルミタージュ美術館へ向かいます。
エルミタージュ?ロシアでしょう?と突っ込まないでくださいね。
ここはれっきとしたエルミタージュ美術館の分館で、常設展はなく、半年に一度ロシアの親分から展示物を借りているんだそうです。
オランダとロシアの間にどんな関係が有るのかは知りませんけど…

”エルミタージュ美術館アムステルダムは、ロシアにあるエルミタージュ美術館の別館として、エルミタージュのコレクションを中心に展示いている美術館です。
この美術館には、常時展示されている絵画はなく、およそ半年ごとのペースで作品が入れ替わる企画展示のみで運営されています。
この美術館は、もとは養老院の建物を内部を改装して使用しており、趣のある建物となっています。
絵画の展示品の他に、当時の調度品や装飾品が展示され生活の様子が分かるようになっています。
こちらで展示されたものには、ゴーギャン、ボナール、ドニなど、有名画家の作品などもあります。
エルミタージュ美術館アムステルダムは、比較的落ち着いて見学できる美術館ですが、イベントや時間帯によって混雑することもあります。 ”
とある観光客向けのサイトに書いて有りました。

ということで企画によって当たり外れがある美術館というわけですが、とりあえず行ってみなけりゃ分からないし、ミュージアムカードが使えるので行くことにしたんです。
いや~この日は唯一天気が悪くて…
でも朝は晴れていたから、預けた荷物に傘入れちゃったんですよねぇ。
イタリアみたいに雨が降るとどこからともなく現れる傘売りもいなかったなぁ… 

この時点ではまだどんよりでした。

こんな観光船に乗ることもなかったなぁ…
でもエルミタージュに着く前に、こんなどんより気分も解消してくれる素敵なお店発見…
ってガイドブックに出てたんですけどね。
既にクロワッサン食べたからどうしようかと思ったんだけど、
店の前に言ったら、食べずにはおられぬものかぁ…

しょっぱいものから甘いものまで充実、充実。

どれもおいしそうで選べない~

お店もかわいい。
アムステル大学のすぐそばにお店は有るんだけど、この辺り雰囲気いいね。
で、結局私が選んだのは

リベンジのアップルパイ。
甘くなくて美味しいですよ~
オランダにおけるアップルパイってイタリアのティラミスみたなものだと理解しているのですが、間違えないでしょうか?
その心は…
その国を代表するお菓子で本当は家庭で作るのが定番だけど、
それがいつしかお店で食べられるようになって…ってな感じ。

あ~今色々調べていて知ったけど、ゴーダ(ハーグに行くときに乗り換えた)ってチーズだけでなく
ストロープワッフルの発祥地だったんだ…知ってたら降りたかも。く~残念。
ストロープワッフルは、ワッフル生地の間にキャラメルシロップを塗って2枚のワッフルで挟んだもの。

オランダに伝統的なお菓子です。
これの存在を知ったのはフィレンツェにあるたぶん唯一オランダの食材を扱うお店。
当時遠距離恋愛をしていた友人が彼のお母さん(現姑)のためにお土産に買って行くと教えてくれたんだよねぇ。
これをお茶とかコーヒーとか温かいものを入れたカップの上に蓋のようにかぶせておくと、中のシロップが溶けて美味しいんだ~
私もお土産にスーパーで売られているのを買ってきたけど、焼き立てが食べれるものなのね。
知らなかった…
無知であることは、罪だわ…

18世紀終わりにゴーダで うまれたストロープワッフルですが、パン職人が売れ残りのパン粉のようなものをシロップで甘く味付けして焼いてみたのが始まりだといわれている。
一説で は1784年、また別の説ではGerard Kamphuisenというパン職人(1810年開店)が1840年に考えたシロップワッフルなるもののレシピこそがオリジナルだとか。
19世紀にはゴーダにはシロップワッフルの店がすでに100軒ほどもあったそうですが、1870年代まではゴーダ以外の町には広まってはいなかったようで 、それゆえ一時期はゴーダワッフルと呼ばれていたらしい。
その後には他の町でも売られるようになり、20世紀にはストロープワッフルとして工場での大量生産が始まり、 1960年代にはゴーダだけでも17もの工場が軒を連ね、そのうち4軒は現在でも健在。
今ならエコと褒められそうなこのワッフル、残り物が材料だっただけに、それゆえに「貧相なケーキ」と呼ばれていたことも。
今ではオランダのお菓子の代表になっていますけどね。
オランダ人は平均1人当り1年に20枚食べているらしいです。
個人的には「そんなもん?(少なくない?)」と思うのですが、どんなもんでしょうか? 

美味しいものの話は尽きないですが、話を元に戻して…

店内の雰囲気もいい。
あれ?もしかしてお料理しているのは日本人かしら?
せっせとパイを作っていました。 
こうなったらもう1つ、と行きたいところですが、さすがに無理!
ということで、お天気も良くなるかなぁ~と期待して、お昼用にキッシュと甘いパンを買ったのですが、
何故か頼んだものと違うのが入っていました。
これでお昼はどこかでビールだけ買えば…って思ってうれしくなっていたのですが、
結局この後雨が降ってきて、フィレンツェまでお持ち帰りになってしまいました。
勿論翌日でも美味しくいただきましたけどね。


お店のテラスから運河が望めます。
アムステルダムに行ったらわざわざでも行って欲しいお店です。
見かけなかったけど、このお店珍しい組み合わせのサンドイッチも多く作っていて、
市のベストサンドイッチに選ばれたことも有るそうです。
とにかく甘いものもしょっぱいものもすべてお勧めです。

De Laatste Kruimel

Lahgebrugsteeg 4
8:00~20:00(日:9:00~)
無休
www.delaatstekruimel.nl

さてさて、腹ごしらえも済んだので、一路エルミタージュへ
途中レンブラント広場で

3Dの”夜警”を見ましたよ。
前日にライデンで見たレンブラントよりはましでした。


この時期はナポレオン関係の展示でした。
Alexander, Napoleon & Joséphine and Portrait Gallery of the Golden Age
次回11月末から始まる”スペインの巨匠展”の方が断然面白そう…
美術館自体はすごく広くて、ナポレオン関係と黄金時代の肖像と別の棟に展示されていましたね。

何、何。
私のつたない英語力なので、間違っているかもしれませんが(自動翻訳って本当に使えない…)
こちらのオランダ黄金時代の肖像画はエルミタージュ所蔵のものではなくアムステルダム美術館?
はて?どの美術館のことだ?
あっ、はいはいアムステルダム歴史美術館のようですね。(”The Amsterdam Museum, until 2011 called the Amsterdams Historisch Museum”wikipediaより)
とアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)が所蔵している30枚の巨大な肖像画を一堂に集めて展示したものだったそうです。
確かに”夜警”みたいな絵をいっぱい見ました。
興味がある方はこちらをどうぞ。

ナポレオンの方には結構人がいたのですが、全然興味があるものがなくて…何を見たのか記憶にも残っていない。
あ~そういえば最後に(?)オランダ王家の肖像画を見たっけかぁ…

他の美術館と違って落ち着いて見られることは確かだし、ここのカフェはすごく魅力的でした。(時間の都合で利用はできなかったけど)
時間がない方にはお勧めしないけど、ミュージアムカードがある人なら行ってもいいのでは?

小型の”I amsterdam”
子供がDの丸から飛び出していました。 かわいい。

美術館を出た時には雨が降り出していたんです。
どうしようかなぁ…と思ったけど、まだこの後予定が詰まっていたので飛び出します。
とりあえずトラムに乗って駅まで、と思ったのですが、途中で寄り道しちゃいました。
またその寄り道がすごく良かったんですけどね。

食べ物ではないですよ。
ということで、寄り道以降のは話はまた次回。 

 



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