昨日の集中豪雨はあちこちにかなりの被害を与えたようです。
今週は天気が安定しないので要注意。
しばらく洗濯は出来ないかも・・・・とほほ
さて、そんなこととは全く関係ないのですが、夜のニュースを見ていたらちょっといいお話が。
最近Restauro(修復)の授業でも聞いていたのだが、Santa CroceのCappella Maggiore(大礼拝堂)のフレスコの修復が終了しました。
終了したのは結構前なんですけど、明日正式なお披露目になるとか。
現在は作業用に用いられた足場を使って、フレスコ画のそばによることが出来ます。
(最近このパターン本当に多いです。)
ということでこの写真のような状態が見られるのは来年の5月以降になります。
私も早く見に行かねば~と思っていたら、来年の5月まで、ということがわかったのでしばらくお預け。
というのも今月、来月で見なければいけないMostraがものすごく溜まっているのです。
明日はいつでも行けるから~とず~と放っておいたUffizi(Sala delle Reali Poste)でやっている
i disegni del Quattrocento italiano
を見に行かねば。
更に水曜日はRomaで5件・・・
7月中に2箇所。その上試験勉強・・・ひひひ
あ~あ、すっかり溜まっています。
で、何がニュースになったかというと、こちらの修復費用を出したのが他でもない日本人。
不景気不景気と言いながら、こういうことにお金を出せる人、すばらしいと思います。2億円だそうです。
私もお金があったらなぁ・・・そんな大金あるわけがない。
ニュースでもイタリアの記事でもこの奇特な方をMecenante,と読んでいます。
つまりパトロンです。文芸の保護者。
Firenzeではなんと言ってもMedici家が有名。
日本の新聞記事には具体的にお名前は載っていないのですが、イタリアの方は
mecenate giapponese Tetsuya Kuroda,
storico dell' arte Takaharu Miyashjita
rettore dell' università di Kanazawa Shinichi Nakamura
クロダ タツヤさんとお名前が出ています。
美術愛好家、と日本の記事には書いてありますが、こちらではStorico dell'arte,美術史家と紹介されていました。
今日こちらのお三方に、Palazzo VecchioのSala dei duecento でSindaco(Firenze市長)Matteo Renzi氏より
クロダさんには le Chiavi della città(町の鍵)(Sindacoと一緒に鍵を持って写っている写真)
金沢大学 宮下孝晴教授(イタリア美術史)には il Giglio d'oro(金のユリ、Firenzeの花)
金沢大学学長、中村信一氏には il Fiorino d'argento(フィオリーニ銀貨。fiorinoは中世の頃流通していた貨幣)がそれぞれ贈られた。
nel 2005 ha avuto inizio il progetto di restauro e studio del ciclo di affreschi trecenteschi di Agnolo Gaddi
2005年から(日本の記事は2004年からになっているんですけど・・・)
Cappella Maggioreに描かれたAgnolo Gaddiのフレスコ画の修復のプロジェクトが Opificio delle pietre dure, Opera di Santa Croce 、 金沢大学の協力で始められ、昨年12月完了した。
宮下教授の功績とクロダ氏の恩恵は昨年 presidente della Repubblica Giorgio Napolitanoによって表彰されている。
朝日新聞金沢版の記事
私が参考にしたイタリア語の記事
こちらから修復後の様子がビデオで見られます。(日本から動画が見られるかは分かりません。すみません。)
足場に載っての見学は要予約
こちらのSanta Croceの旧オフィシャルサイトに詳しい説明が出ています。
最近メールでの予約も可能になったようです。
アドレスはbooking@santacroceopera.it
実際作品を見ていないので、状況は追ってご紹介いたします。
明日(7日)16時からCenacolo di Santa Croceで完成セレモニーをOpificio delle Pietre Dureが開くようです。
一応 la cerimonia pubblica と書いてあるので、見に行ってみようかなぁ。
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