イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Scoppio del carro Pasqua a Firenze

2009年04月12日 18時44分03秒 | イタリア・イベント
今日はPasqua(復活祭)
Firenzeでは伝統行事、Scoppio del carroが行われる。

「Scoppio del Carroは、民族的なイベントとしてもっとも知られ、
また1年で、市民が最も待ち焦がれるイベントの一つで、
Pasqua(復活祭)朝、Duomoの聖地で行われる。
"Lo scoppio del carro"(山車の炎上)の起源は1102年に遡り、
市民のお祭りとして長年親しまれてきた。
このお祭りの儀式はその時代のままである。

Brindellone(爆竹を積んだ木製の車)と呼ばれる山車は、
色彩豊かなキレイな花の房をつけ、"保管所"から引き出され、
via il PratoからDuomoの前へと引き出される。
そしてこの場所で山車の中心に、鳩が流れてくる鉄線が付けられる。
そして、その間Brindelloneに点火をする火打石を保護する、
Santi Apostli教会からは、司祭が行列をなし、Duomoへと向うのである。
Duomoの中では、Pasquaのミサが執り行われ、
Gloria(歓喜)の瞬間、鳩がDuomoの長い中央身廊を煙を残しながら、
鉄線の上を滑ってゆく。
そして山車に到着、100を超える爆竹に点火し、
最後には元来た場所へ戻ってゆく。
山車には火が付き、"炎上"が起こる。色つきの煙が立ち込め、
ピューという音や大音響が鳴り響く。
そして、山車の頂点では回りながら火薬に火がつき、
最後の回転で大音響と共に爆発し、白ユリの花弁が開く。
民間伝承によると、鳩の飛翔で鳩が何の障害もなく元へ戻るとよい、
といわれている。」(観光協会の説明より)
更に詳しくはこちら

ということで今日は2時間前(9時過ぎ)からDuomoの前にスタンバイ。
Epifaniaの時のように寒くないのが幸いだが、既に一番前は取れなかった。
Efifaniaの反省で今日は、Duomoに向って左側に陣取る。
結果的に失敗・・・今度は逆か・・・くそ~来年こそは!

すごく小さい子もいる。遠くに人ごみが出来ているのわかるかな?
 


Firenzeのシンボル、赤いけど白ユリの旗

そしていよいよ真打登場・・・って君たちも一緒?
 
牛に引かれて・・・Chianinaだよ、
この子達から何人分のBisteccaが・・・って違う違う

かわいい?

そして準備は着々と

まず、鳩が飛んでくる、というか流れてくる鉄線を装着。

てっぺんに棒を立て

なかなか上手く付かないので、みんな心配そうに下から見守る。
風が結構強い。

これを頂上に装着したら準備完了・・・ではなくて、周りにも
 

そして司祭が、私たちを清めて歩く


司祭が清めた卵と草花の取り合いがこの後起きた
私も辛うじてオリーブの枝をもらうことが出来た。
そういえば友人のブログに食べ物も洗礼を受ける話が出ていたっけ
(詳しくはこちらをご覧ください!)

いよいよですが・・・
動画は横に撮らなくてはいけないこと、すっかり忘れてた。
更に回転の仕方・・・調べたけど出来なかったのよねぇ
申し訳ありませんがここからは首を90度傾けて、ご覧くださいませ
くれぐれも心臓の弱い方は、音量低めでお願いします・・・始まり、始まり




更に残念なことに、あとちょっとだったのに・・・
最後まで撮影できなかったよ
とにかく中国人も真っ青、って感じの派手な演出です。
 

一番上の部分が開いて・・・これが


 
あとの祭り・・・じゃなくて祭りの後

主役はこちら↓

点火のお手伝いをした鳩!

とにかくこのイベント、Firenzeの年中行事の中では最高です!
良かったら来年遊びに来てください
(来年もFirenzeにいられるかしら???)

ニュースを見ていたら、Duomoの中で花火が上がり、鳩が飛んでくるというか鉄線を滑ってきてぶつかって点火あっという間に、戻っていった。
とにかくすごかった

日本だと、ああいう大きな災害が有ったあとは、
こういう派手なイベントは控えがちだが、あえてこうして伝統を守り、
継続することのすばらしさ、強さを見た気がした。
こうしてキリストのように、災害の被害にあった地方の人々が出来るだけ早く復活してくれることを、心から祈るばかりだ

長々お付き合いいただいてありがとうございます


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