ネタが溜まりに溜まってどこから手をつけたら良いのか・・・
今朝起きたら体中が筋肉痛。
やはり小さいとはいえ、キャリーバックを引っ張りながら、2日間もうろうろしていたので堪えます。
もう若くないなぁ・・・と翌朝気が付く今日この頃です。
さて、ではどこから?ということで、一番写真の枚数が少ないところから参りましょう。
遠出をする時は一眼レフを持っていくので、写真の処理に時間が掛かって仕方がない!
圧縮しないとここには載せられないもので・・・
ということで時間軸では中途半端な所からスタートなのですが、今回の旅の目的はここだったのでよしとしましょう。
(誰も許可は求めていませんね)
夏帰国しなかった理由第2弾。
こちらの野外オペラも気になる・・・ということでやって来ましたTorre del Lago(トーレ・デル・ラーゴ)
ご存知ない方も多いでしょう。
Masaciuccoli(マサチュッコリ)という湖のほとりにあります。
場所はViareggio(ヴィアレッジョ)とPisa(ピサ)の間・・・と言ってもかなりViareggio寄りですが
ここには作曲家Pucciniはこの地に住んでいたこともあり、
この地で多数のオペラを書いています。
彼が住んでいた家も現在博物館として残っていて、中を見ることも出来ます・・・
が高かったし、私は時間の関係で中は見ませんでした。
そんな彼にちなんで、ここでは毎年夏Festival Pucciniが行われ、今年で実に60回。
更に今年は我らが(?)Madama Butterfly(蝶々夫人)が書かれて100年を記念する年ということで、力の入れようも違っていたようですが、私はあえてその蝶々夫人ではなくTurandot(トゥーランドット)を選びました。
だって、こういう大きな舞台で見るのに向いているオペラってあるんですよ。
でもB&Bのオーナーのおばちゃんに
「マダム・バタフライを観なきゃだめよ」と駄目だしされちゃいました。
昨年は日本人が監督を務めていたそうですし、今年はJunior Butterflyという出し物が日本人の作品のようですね。
ん?三枝成彰?名前聞いたことあるじゃん。
三枝氏のオフィシャルサイトを見たら
「2004年4月プッチ-ニのオペラ「蝶々夫人」の息子を主人公とした、オペラ「Jr.バタフライ」を東京文化会館にて初演。2005年3月、神戸にて再演。好評を博す。
2006年8月には半世紀以上に亘りイタリアで開催されているプッチーニ音楽祭上演され、地元メディアで大絶賛された。これは同音楽祭の歴史における初の外国人作品であり、プッチーニ以外の作品として初の上演となった。」
と紹介されていました。
ふ~ん、指揮は大友直人氏だそうです。
イタリア夏の3大オペラフェスティバルを選ぶなら、やはり
Verona(ヴェローナ)
規模も知名度も全然違いますけどね。
そしてここと先日行ったPesaroのRossini
個人的な評価はVeronaが一番下かなぁ・・・
同じ野外でもこっちの方がレベルが高かったし、チケットが安い!
但し、行くのは車がないとすごく不便です。
今回はチケットの倍くらいするB&Bに泊まりました。
まぁVeronaだってホテルはこの時期高いですけどね。
でもここは宿も非常にレベルが高く、今月色々なホテルに泊まりましたが(星の数も2~4まで)ここが一番良かったかも。
こちらの黄色い建物です。
隣(一番左)はレストランですが、その日の夜は完全予約済み。
だってこの辺3軒しかレストランがなくて、ほかに2軒くらいしかBarもないんです。
部屋はシングルなので
広くもなく、狭くもなく
バス・トイレもこんな感じ
もちろんシャワーのみ
ただここのメリットは劇場から歩いて5分・・・かからない、というのとお庭がついていて、朝食はそこで頂きます。
朝日が気持ちいい。
他にも2組泊まっているようですが、どちらともオペラを観ていたようで昨日帰りに門のところで一緒になりました。
皆さんまだ寝てるようですね。
私は電車の時間があったので一人でそそくさと朝食
珍しくスクランブル・エッグを作ってくれました。
シンプルですが良いでしょう。
カプチーノはインスタントのお湯入れるだけのやつだから駄目ね。
ほかにハムやチーズもあったけど・・・乾燥してない?ということで止めました。
クロワッサンは何処かのBarの手作りっぽくておいしかったけど。
もしTorre del Lagoに行くなら、このB&Bはお勧めです。
宿泊者には無料で自転車も貸してくれるそうですし、駅まで送迎付でした。
無料でミネラルウォーターももらえるし、お湯を沸かせるようにポットも置いてあります。
至れりつくせり!
ただ、庭に面しているので、ありがちょっと入って来ているのは気になりました。
まぁ余程神経質でなければ大丈夫ですけどね。
ここで一言書きたくなるくらいお勧めです。
あっ、唯一の欠点はWifiが私の部屋は入らない。
この朝食をしていたお庭とか、入り口の方へ行けば入るんだけど・・・
なぜか劇場で入ったので、それを利用しましたが、これはちょっと痛かった。
B&B Liu'
さて話は少々元に戻りますが、「Torre del Lagoの駅に着いたら電話して」という電話が有ったので、駅について私って分かるのか?と思ったら何のことはない
小さな無人駅でした。
なぜか黒人の物売りの人がここからいっぱい乗って来ましたが、降りたのは私を入れて4,5人。
あれ?間違えた?と思ったくらいですからねぇ・・・
ということで無事ピックアップしてもらい(駅前には誰もいませんでしたから)湖の方へ
お部屋に荷物を入れて、早速散策・・・と思ったものの見るものはほとんどない。
これがこの土地の名前の由来になったTorre(塔)
それから
”今日を精一杯生きろ”と書いてありましたが・・・
後は湖だけ
鳥がいっぱい
これだけの種類が生息しているようです。
チケットを引き換えに行った途中で見つけたのは
ステキなベンチ。
会場はここ。
下のホールではなく上です。
これが7時前くらいだったので、夕食を食べるか、部屋に戻って着替えるかどうしようかなぁ・・・と思いながらもう1軒のレストランを覗きに
すごいロケーションです。
しかし何で私は一人なんでしょう・・・
メニューを見てびっくり!
なんとオペラが始まる前と上演中とメニューが違う。
値段も違うのかまでは確認できなかった。
というのも、メニューを見ていたら、声をかけて来た人が。
なんとB&Bのオーナー
ここも彼らのものなんですって。すごいですねぇ・・・
ということで今は満席だけど、30分ぐらいで空くと思うから席取っておいてくれると言ってくれたので、部屋に着替えに戻りました。
30分強過ぎてレストランに行ってみたところ
まだ空いていないというので、夕日を見ながら
程なくして呼ばれたのですが、残念ながら
中の席。
いいなぁ・・・外
でも何よりも食いっぱぐれなくて良かった。
しかし忙しいのか、なかなかメニューを持ってきてくれず、ちょっとイライラ。
忙しいのは分かりますが・・・全く、一人だと思ってこの対応かぁ。
結局かなり待たされて8時近くにようやく注文し終えた。
グラスワインはちょっと甘かった。
数少ないメニューの中から選んだのは
cacciucetto di sepie
イカのカチュッコ(小さいの)です。
イカしか入ってないの。
やわらかくて味も良いんだけど・・・イカだけ、飽きちゃいます。
この後シャーベットを頼んだのですが、お会計の時に確認したら、5€のはずが8ユーロに。
ウエイターに確認したら
「僕が注文伝票にデザートって書いてしまったから間違えたんだ」って
普段あまり細かく伝票をチェックしないのですが、「しなさい」と戒められたような気がしました。
夜はとっぷり更けました。
もしかして少しずつ日が短くなっているのかも・・・嫌だなぁ、寒くなるの。
来る前にサイトで見ていたら、ここは結構ドレスコードが高い、と言っている人がいました。
確かにお洒落さん多いです。
でもそれほど気にすることはなかったですね。
湖ということで途中から寒くなり、中にはダウンを着ている人がいましたが・・・
野外だからとあまり期待していなかったけど、ここはかなりレベル高い。
演出もすごく凝ってるし、技術力もハイレベル。
野外の場合は声が届かないので、マイク使ってます~というのがはっきりわかるときがあるのですが、ここはそれがほとんど感じられない。
歌手の方たちは大変でしょうが、肉声がはっきり聞こえていいですねぇ。
なぜか私の隣に10数名の韓国人の団体が座っていたんです。
なんで?と思っていたらなんと結構重要な役でTimur)韓国人が歌っていました。
すばらしいですねぇ。
男性は女性に比べてまだこちらでも活躍の場があると聞いたことが有りますが、それでもやはりアジア人がこういう場所で活躍することは稀。
だからやはりうれしいですよね。
Veronaでも韓国人歌手が活躍中とか・・・日本人は?
当然終了は0時過ぎ。
B&Bに戻るとこんな張り紙が
実は駅からの道のりB&Bのオーナーが言っていましたが、私の部屋の上に今日の主役のソプラノが住んでいる、とか。
これは彼女へのメッセージ
こういうの、すごくイタリアっぽいなぁと。
翌朝
もう少し早く起きて散歩するつもりだったんですけどね
清々しい。
おじさんたちが釣りをしていました。
実はこの木の橋をわたってオペラ会場に行くのですが、朝は船を出したのでしょう、
橋は上がっていて、通れないようになっていました。
本当に短い滞在ですが、都会の喧騒を忘れ、ゆっくり出来ました。
いや、もっとゆっくりしたかったけど、電車が9時15分を逃すと11時50分までなかったんです。
他にも行く所が有るし・・・ということで朝食をさっさと済ませて電車に乗った私でした。
次回はこの後どこに行ったか・・・をお伝えしようと思っています。
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