イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Autritratte(自画像展)

2011年01月26日 19時46分13秒 | Mostra(展覧会)in Italia

今日も寒いです。
最低気温がマイナス2度まで下がりましたよ。

さて、近いといつでも行けるからいいや~と思っていたら、
今週いっぱいで終わることに気がついてこちらのMostra(展覧会)に行ってきました。
 
こちらはUffiziの普段の入り口の前にあるReali Posteという場所で無料で開催されています。
残念ながら30日まで。
"I mai visti"(見たことがない)というサブタイトルがついた展覧会で、これが10回目。
あれ?サイトで確認したら、9回分しか載っていないけど???
確認したい人はこちらのサイトからどうぞ。

さて、この展覧会ですが、autoritratto,つまり自画像ばかりを集めた企画です。
autoritrattoならautoritrattiとなるのが正しいのでは?と気づいた方はさすがです。何も出ませんが・・・
こちらは自画像でも女性のものだけ、つまりAutoritrattaなんです。
だからタイトルがAutoritratte
もちろんavvocato(弁護士)がAvvocataにならないように(最近は耳にしないこともないですが)
こちらも基本的には-aには成らない。
というのは歴史的に弁護士もそうだけど、男性の職業だったから。
まぁ、maschilismo(男尊女卑)なんていわないで下さいね。

話は展覧会に戻りますが、ということで、これは女性が描いた自画像を集めた展覧会でした。
莫大なUffiziのコレクションの中でも、女性の自画像が占める割合は全体の7%、本当に少ない。
数にすると20数点だそうです。
この展示会には最近寄付された、現代の人たちのものも見ることが出来ます。
そして日本人が1人、そう草間彌生さんです。
そういえば、去年の秋こんな写真を見ましたよ。

ちなみにこの記事に関しては2010年9月11日にコメントしています。
で、色々調べていて気がついたのですが
昨年秋に損保ジャパン東郷青児美術館で開催されていた
「ウフィツィ美術館 自画像コレクション展」でここの作品結構出ていましたよ
今は2月20日まで大阪、国立国際美術館で開催中のようです。
日本の展覧会の様子は、こちらのブログ(弐台目・青い日記)を参考にさせていただきました。

ちょうど会場についた時に受付のお姉さんが
「今から無料のガイドが始まるので良かったら一緒にどうぞ」と言ってくれたので
ガイドにくっついて見学することにした・・・ので、小一時間のつもりが1時間半くらいかかってしまった。

今年は出来る限り展覧会で印象に残った作品を紹介しようと思っております。
特にガイドがついている時は、説明が耳から入るので分かりやすい。
カタログも買うけど、読むのが面倒なのよねぇ・・・何のために買ってるんだ!

今回は3点
まず一番最初に説明されたこちらは
Properzia de' Rossi
Vasariのle Viteの中に唯一登場する女性彫刻家
di capricciso e destrissimo ingegno
風変わりであらゆる方面に才能を持った人(destroのうまい訳がない・・・)
残念ながら写真はなかった。

次はTintrettoの娘Tintretta

この作品の重要性は、この楽譜。
彼女が手に持った楽譜を解読し、その曲が会場内に流れていました。
ガイドの方の話では、当然Tintrettoの手が加わっているだろう、って。
「ケーキの上に砂糖をかけるくらいのことはしたと思われます。」と説明していました。
うまい、座布団3枚!

そして最後は
Elisabeth Louise Vigee
彼女はフランス人。

この人フランス王家お抱えの初めての女性画家だったそうだ。
今、この絵の中で描いている肖像画はマリー・アントワネットなんですと
ちなみにイタリア語では、マリア・アントニエッタというので、今名前が少々混乱してしまった。
フランス革命後、Romaに亡命していた彼女にPietro Lopoldoが肖像画を希望し、
この作品はUffiziに所蔵されることとなりました。(って私の記憶確かかな???)

会場を出たらこんな景色が

今朝は道路が凍結したとか、バスのSciopero(ストライキ)とかで大変だったようです。
午後は気を取り直して(?)図書館へ、今日は昨日より暖かかった。
ふと、顔を上げた瞬間、前の人がよだれをたらしたのよねぇ・・・
自分も気をつけないと、と思った瞬間でした。
お疲れ様です。

おまけ
今日の脳内メタボ

ついつい古本屋で買ってしまった。
26.9€(この90セントって何だろう、気持ちが悪い)が15€だったもんで・・・
思わず手に取ったら、おじさんに「出たばっかりだし、安くなってるよ」と言われ、ついつい。
薄い本とDVDが3枚
でもこのDVDがとっても損した感じ。
1枚はPC用、1枚はヨーロッパのデッキの規格(PAL)に合わせたもの、もう一枚は日本のなどアジア向け。
ということは・・・1枚有れば充分なのでは?

Leonardo da Vinci
L'ultima cena 
Segreti, tecnica ed errori di un capolavoro come mai visto prima
最後の晩餐(Milanoのね)、今まで見たことがないその秘密、傑作の技術や失敗
が3Dで見られるんだって。(英語、イタリア語)

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