大震災の起きる2日前、鎌倉に出かけておりました。
鎌倉のリスも木々の間を元気に駆け回る 穏やかな暖かい日。
長谷や大仏さまをめぐり、久々に鶴岡八幡宮へお参りに行きました。
昨年、強風で倒れた鶴岡八幡宮の大銀杏。 その後の銀杏を見るのは 今回が初めてでした。
倒れてからちょうど1年になるそうです。
手前が折れた幹の一部。奥が株。
八幡さまの銀杏は大好きだったので 倒れた時はとても哀しかったです。
けれど 倒れた幹からも株からも「ひこばえ」という若芽が無数に伸びており
樹がまだ生きていることを証明していました。
倒れても生きることをあきらめず、
なお 成長し続けようとするこの樹に 「生命」そのものを感じました。
この樹自身の生命力もすばらしいのですが、
樹が復活の途をたどっているのは
この樹のために祈り、お世話をし、見守り続けた方々の存在と
深く関わりがあるからだと感じました。
(樹の状態や盛り土を見ると、とても大事にされているのがよくわかります。
幹 株
大銀杏と周りの方々の関係が、震災後の私たちと重なります。
幸い横浜に住む私は大きな損害などなく 日々を過ごすことができています。
震災で傷つき、不安に思う方々へ
「助けになりたい」という気持ちや行動が不可欠だと思っています。
被災地へ駆けつけることはできなくても、
今 自分にできることを懸命に考え 実行している方がたくさんいます。
そういった周りの方々の心に、私もがんばろうと励まされます。
多くのことが、元に戻るまでには想像を超える時間が必要なのでしょう。
けれど、大銀杏を見守る人たちのように、被災地の方々へ心を寄せ続けたいと思います。