飢えた野獣のような演技で一世を風靡(ふうび)した俳優の菅原文太さんが81年の生涯を閉じた。男がほれるアウトローをリアリティーたっぷりに演じ、広く大衆に愛された。先月10日には、やはり日本を代表する俳優の高倉健さんが亡くなったばかり。相次ぐ名優の訃報に、映画ファンや関係者の間に驚きと悲しみが広がった。
広島やくざ抗争の実態をつづった元暴力団組長の獄中手記を映画化した「仁義なき戦い」シリーズで、東映の任侠(にんきょう)・やくざ路線の看板スターとなった。それ以前の東映は鶴田浩二さんや高倉さんら、着流しスタイルの任侠映画が主流だったが、菅原さんの活力ある“与太者”が主人公の実録タッチが主流になっていく。
「仁義なき戦い」が上映されたのは昭和48年。当時は全国の大学や高校で学生運動が盛んに行われていた。「仁義なき-」はエネルギッシュなチンピラたちの群像劇で、菅原さんが演じた広能昌三は欲望をギラギラと燃え立たせながら、幹部、組長と、上り詰めていく。そんなアナーキーな映画は、喧噪(けんそう)の時代に熱狂的に受け入れられた。
ど派手な電飾で飾り立ってたトラックに乗った男たちを描いた娯楽ロードムービー「トラック野郎」シリーズの「星桃次郎」役も当たり役だ。シリーズは10本製作され、松竹の「男はつらいよ」シリーズと並ぶヒット作となった。星桃次郎は粗暴でおっちょこちょい、そして女好きというキャラクター。だが、「仁義なき-」の野獣のようなエネルギーという点で共通する。
任侠映画で一時代を築いた菅原さんと高倉さん。我慢に我慢を重ね、最後に怒りを爆発させる高倉さんに対し、狂犬のようにむき出しの怒りをぶちまけた菅原さん。ともに時代が求める男の美学を体現した硬骨の役者だった。
昭和の時代の銀幕を飾った 巨星がまた一人・・・
寂しいかぎりですね~~
菅原文太と言えば、あのトラック野郎の印象が強いが、私は 北の国からのぽつりと呟いた「誠意ってなんですかね~」・・・あのシーンが脳裏をかすめた。
人のこころの全てを表した言葉・・
今でもあの言葉は忘れられない。
安らかに眠られる事を祈念し、ご冥福をお祈りいたします。
合掌
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