「プラモデル」と言っても、その中には様々なジャンルがあります。
大きく分けると、架空のロボットやヒーローなどの「キャラクターモデル」と、実在する(しない物もあるけど)自動車、飛行機などの「スケールモデル」の2種になります。
このスケールモデルの中の「戦艦」ジャンルに「ウォーターライン」というシリーズがあります。
船の喫水線から上、つまり海の上に出ている部分のみを模型化したシリーズで、タミヤ・アオシマ・ハセガワと3社を跨いで発売されている定番ポジションなシリーズです。
スケールも基本は1/700と統一されています。
このシリーズ、主役となる戦艦以外にも、港のドッグやらアクセサリー類が山のように発売されています。
そんな1/700ウォーターラインシリーズの、戦艦に載せるための飛行機とヘリコプターのプラモを購入しました。
一つはピットロード社の「世界の現用戦闘機セット2020」
もう一つは、アオシマ社の「陸上自衛隊ヘリコプターセット」
こちらがピットロードの「世界の現用戦闘機セット2020」のランナーです。
箱には、これと同じランナーが2枚入っており、合計12機の戦闘機が組み立てられます。
で、なんで1/700のプラモなんか買ったのかというと、シルバニアファミリー用です。
つまり「めちゃくちゃ小さいプラモデルをシルバニアの玩具に見立てよう」という遊びです。
戦闘機本体は4~5パーツ程度で組み立てられるので、そこまで難しくはありません。
しかし、戦闘機の下面に取り付けるミサイル類が・・・
とんでもない細かさで、ランナーから切り離して接着しようにも、ピンセットで摘まんで、ちょっと油断して弾くと・・・もう部屋のどこに消えたのか分かりません。
いざ戦闘機に接着!となっても、パーツが小さすぎるゆえに、接着剤を塗る場所が分かりにくいです。
本体側にも、明確に取り付ける位置決めが出来る凹みなどもなく、フル装備をさせるには相当な模型スキルが必要になります。
あまりに難しい&接着面積が小さすぎて、何度かチャレンジしましたが・・・諦めました。
とりあえず、仮組した戦闘機をシルバニアファミリーに持たせてみました。
ちょっと大きいモデルになりましたが、これ以上小さい飛行機というと、なかなか見つけることが出来ません。
老眼と手の震えと戦いながら、組み立てて塗装した物。
大きさは僅か3センチ程度です。
とりあえず、数機は完成。
この小ささなのに、全体にはパネルラインがビシっと彫刻されているので、もっと腕のいい人が塗装すれば、小スケールとは思えないほどの完成度になると思います。
ガンダムマーカーのふき取りタイプのスミ入れペンを使いましたが、ちょっとスミが残りすぎて汚くなっちゃいました。
カラーリングは、マクロスのバルキリーを参考にしています。
シルバニアファミリーはノンスケールですが、アクセサリー類は1/12~1/24が適正サイズで、一番合わせやすいのが1/20スケールと言われています。
つまり1/700のプラモを持たせると、「シルバニアの世界での1/35スケールの模型」と見立てる事が出来ます。
こちらはアオシマの「陸上自衛隊ヘリコプターセット」
パッケージでは4機種のセットに見えますが、実はオスプレイやトラックなど、ボーナスパーツが豊富な超お得プラモです。
ただ、パーツ割は、先ほどのピットロード製の戦闘機よりはるかに細かいです・・・
わざわざ着陸脚を別パーツにするとか、鬼ですか?
ピンセットが大活躍ですが、万が一にもパーツを落としたり、つまみ損ねて弾いたりしたら(実際に相当な回数しましたが)、もう未完成確定です。
予備パーツもありません!
おまけにデカール!いや、もう最初から貼る気は失せてますが・・・
戦艦モデル作ってる人たちは、みんなこんな工作してるの?
こちらに写っているのが、ボーナスパーツの幌付きトラックと高軌道車。
非常に小さいパーツですが、1パーツ成型にしてはディティールもバッチリです。
この大きさは、シルバニアに持たせても、ちゃんと「ミニカー」に見えるサイズですね。
乗り物のオモチャだけだと寂しいので、やはり「フィギュア」が欲しくなります。
小さいサイズのフィギュアと言えば、鉄道模型のジャンルでは1/150スケールの人形などが売られています。
しかし、もっと金額的にもお手頃な物を発見しました。
ガンプラ売り場でたまたま発見した「ビルダーズパーツHD 1/100 MSフィギュア01」です。
ご覧のように、1/100スケールの人形が1枚のランナーに14体、さらに商品には2枚のランナーが入っているので28体のフィギュアが出来ます。
シルバニアとのサイズ比較。
1/20スケールのシルバニアが1/100スケールのフィギュアを持つので・・・シルバニアにとっては「1/5の人形」となります。
まあ、ここはシルバニアの大雑把スケールで考えて「1/6=12インチ=30センチフィギュア」として扱います。
ランナーから切り離せば完成なのですが・・・
普通に塗るだけでは面白くないので、妄想設定込みでのネタで塗装します。
「地球連邦軍が、貴重なMSパイロットの生還率を上げるためノーマルスーツ自体に戦闘能力を付与した試作スーツ、通称:仮面パイロット。様々な状況を想定し、数種類が試作された。」
「スーツ1型は内蔵コンピュータにあらゆる格闘技の技をインプットし、パイロットの格闘能力を大幅に底上げできる。
女性着用を想定した2型は筋力サポート機能が強化されており「技の1型、力の2型」と呼ばれている。」
という訳で、最初の写真で気づいていただけた方もいるかと思いますが、有名ヒーローのアレのパロディで塗装しています。
ちなみに1/100のフィギュアというと、大きさはこのくらい。
16㎜~18㎜くらいです。
サイドラインは頑張りました!
やはりここは、1型には2本線、2型は1本線をどうしても入れたかったですから。
逆に、それ以外の場所は、思い切り省略して塗っているので、ぱっと見は元ネタに気付かないかも知れませんね。
他のフィギュアも、妄想設定を紹介。
「1型、2型をベースに試作されたバージョン3(3型)は力と技のバランスが取れた傑作機である。
4型はメカニック用にダウングレードしたタイプで、ハーフヘルメットとフェイスマスクの簡易型だが、作業用アームが装備されており、通称は「パイロットーマン」と呼ばれる。」
「5型は、宇宙空間に耐えれる機密性を水中用に転換しており、タイプXと呼ばれる。
海中での戦闘や作業用に万能スティックを装備している。」
「6型は、地上部隊パイロット、特にジャブロー周辺の南米ジャングルでの戦闘ならびに生存率を上げるために開発されたバージョン。特に大胸筋から上腕部の筋力増強に優れ、手刀を振り下ろす打撃が強化されている。」
「7型は、MSのジェネレーターから排出される余剰電力を、パイロットの戦闘に転化させるための回路を搭載した通称「S(スペリオール)タイプ」。より電力の出力が強化された超電子回路を搭載したタイプもある。」
本当はもっと細かい塗装しなきゃ、元ネタが分かりにくいんですけどねぇ。
でも、塗装ばかりに力を入れても、そもそもの目的である「シルバニアにとっての人形遊び」という部分から離れた遊びに成りかねないので、ある程度で切り上げます。
いくつか作った物を、セリアで購入してきたミニチュア棚に並べてみました。
もうちょっとゴチャゴチャしていても良いですね。
既存の製品をうまく使って「ミニチュアのミニチュア」を作るコンセプト。
プラモデル以外にも、いろいろ使える物はあると思うので、ちょこちょこ探してみたいと思います。
コメントありがとうございます。
このサイズの仮面ライダーフィギュア、調べたら7~8年位前にゲーセンプライズで出ていたのですが、既にプレミア化し高額なため、ネタで自作しました。