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僥倖

銀座・ギャラリー田中での「真夏の夜の夢」展から画像をお借りします。

関井一夫氏のマスク「小町」です。
今までの作品もみなため息がでるほど美しかったのですが、
この小町は画像だけ見ても「息を呑む美しさ!」です。

この目もGUREが制作しました。
瞳の周りの花弁が何ともいえない,眼差しです。
そして、私の念珠を一緒に展示して下さっているようです。
ギャラリーのご主人、田中さんのブログに、
『「小町」は傑作です。林裕子さんの文殊ネックレスと怖いくらいにマッチしています。』
とご紹介頂きました。
誠に光栄の至り、で御座います。

実はこのネックレス・・・ではなく、念珠です。
小野小町をイメージした装身具、というお題をいただきましたが、
首飾りはもちろん、かんざしや笄の習慣も無かった時代、
何を作ろうか、本当に迷ってしまいました。

そこで思いついたのが懸守や念珠。
調べていくうちに聖徳太子が愛用した「蜻蛉玉(とんぼめ)金剛子念珠」というものが
正倉院に奉納されていると知りました。
奈良・平安時代の「金剛子念珠」の資料もネットで得ることができました。
http://www.emuseum.jp/detail/100808/000/000?mode=detail&d_lang=ja&s_lang=ja&class=&title=&c_e=®ion=&era=¢ury=&cptype=&owner=&pos=977&num=3
http://www.emuseum.jp/detail/100807/000/000?mode=simple&d_lang=ja&s_lang=ja&word=%E5%BF%B5%E7%8F%A0&class=&title=&c_e=®ion=&era=¢ury=&cptype=&owner=&pos=1&num=4

この2つの念珠は、珠の大きさや全体の長さは異なるものの、
蜻蛉玉、水晶、菩提樹、の3種を組み合せています。
このイメージを元にして、一つ一つ全て異なる色・デザインのとんぼ玉を54個作り、
水晶、金剛菩提樹と組み合わせて108つの玉を連ねました。
現代のお数珠とは異なるデザインですが、あえてそのままに出品しました。
お客様からのご要望があれば、各宗派の約束事を踏まえたお念球に仕立ててもよし、
ネックレスとして使いやすいように仕立て直してもよし、と思っています。

このような試作、百貨店での展示販売では敬遠されてしまうと思いますが、
ギャラリー田中さんだからこそ、冒険させて頂けるのだとありがたく、
ワクワクしながら制作させて頂きました。

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