goo

旅持ち-その1

ブログを始めて、ネットを通じて知己を得る事が増えました。
その中でもとびきり魅力的なある方に感化されまして、
無性に「旅持ち」が組みたくなりました。

「旅持ち」というのはお出かけに持ち歩けるように、
茶碗や茶筅など必要な物を籠や箱に収めた、携帯用のお茶道具です。
「なごみ」や「目の眼」などの特集記事では、
素晴らしいお道具の数々を贅沢に組み合わせた物が、
見事な蒔絵の茶箱や竹の茶籠に仕組まれています。
「物好き」で特に小さく精密な工芸品に目の無い私は、
写真や記事を見て胸をときめかせながらも、
遠い雅な世界の物かと思って居りました。

考えてみれば、そんなに立派なお道具ではなくても、
手持ちの物を組み合わせれば、ピクニックや出張中のホテルで、
お茶を楽しむ事ができますね。

幸い伯母が昔お稽古で使っていた茶箱のお古を、
二十年ほど前に譲り受けて持っています。
その中には茶筅筒、茶巾筒、小さな棗、振出なども揃っています。
今の流派では茶箱の点前を稽古しないので、
仕舞いこんでいましたから、これを活用しない手はありません。

・・・しかしこの茶箱、車でのピクニックならともかく、
旅行カバンに入れて持ち歩くには、ちょっとかさばるし軽いとは言いがたい。
小さめのアタの籠でも手に入れられないかと、ネットを検索、
あれやこれや迷いながら行き着いたのは、
オークションに出品されていた古い小さな炭斗。



直径16cmの小さな籠で、内張りに傷みがあるとの事でしたが、
未使用の可愛い灰匙のセットと火箸も付いて二千円台という
申し訳ないお値段で落札する事が出来ました。



もしも思っていたような物でなかったら、父ちゃんと炭火焼で晩酌するのに、
飛騨こん炉の炭つぎに使えば良いわ~と思いましたら、
期待以上に良い細工で、良い状態! 
裏の足の細工もほとんど傷みがなく、しっかりと編まれた籠でした。

これに内張りをして更紗などで上袋を作ったら、
  さぞ素敵な茶籠になるでしょう。^^

      ( その2 に続きます・・・)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 梅雨の晴れ間 旅持ち-その2 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。