わかりやすく解説 | 不動産のあいうえお

わからない不動産のことをわかりやすく解説

売り出し中の土地の固定資産税はいくら?パパっと試算する方法

2025年01月27日 | 固定資産税

土地を購入する際は固定資産税がいくらか気になりますが、物件によって大きく異なり、目安はありません。

とはいうものの、都市部、およびその周辺に位置する200㎡(約60坪)以下の土地であれば、パパっと簡単に試算できます。

その条件に該当する更地、および住宅が建つ土地の固定資産税の試算方法をご紹介しましょう。

なお、本記事でご紹介するのはあくまで試算方法であり、正確な税額の計算方法ではないため留意してください。

売り出し中の土地の正確な固定資産税額は、その物件を取り扱う不動産業者に問い合わせることにより確認できます。

「都市部、およびその周辺に位置する200㎡以下の更地」の固定資産税はいくら?パパっと試算する方法

まずは、「都市部、およびその周辺に位置する200㎡(約60坪)以下の更地」の固定資産税の試算方法をご紹介しましょう。

都市部、およびその周辺に位置する更地の固定資産税はいくら?

「都市部、およびその周辺に位置する200㎡以下の更地」の固定資産税は、「土地の売買価格×70%×70%×1.4%」と計算すればパパっと簡単に試算できます。

また、その条件に該当する土地の多くには、固定資産税に加えて都市計画税も課されます。

都市計画税は、「土地の売買価格×70%×70%×0.3%」と計算すればパパっと簡単に試算することが可能です。

「都市部、およびその周辺に位置する200㎡以下の更地」の固定資産税の試算方法
土地の売買価格×70%×70%×1.4%=固定資産税

「都市部、およびその周辺に位置する200㎡以下の更地」の都市計画税の試算方法
土地の売買価格×70%×70%×0.3%=都市計画税

更地の固定資産税と都市計画税は、本来は以下のように計算します。

更地の固定資産税の計算式
課税標準額(その土地の固定資産税評価額の70%)×固定資産税の税率(市町村によって異なるものの主に1.4%)=固定資産税

更地の都市計画税の計算式
課税標準額(その土地の固定資産税評価額の70%)×都市計画税の税率(市町村によって異なるものの最高で0.3%)=都市計画税

それぞれの式には、「課税標準額」という言葉が含まれます。

課税標準額とは、なにかしらの税金が課される状況において税率を掛け算する基となる額であり、課される税金によって意味が違うことがあれば、同じこともあります。

更地の固定資産税と都市計画税を計算する際の課税標準額は、式に記したように「その土地の固定資産税評価額の70%」が上限です。

土地の固定資産税評価額とは、市町村によって評価された、その土地の「適正な時価」であり、物件によって大きく異なります。

とはいうものの、都市部、およびその周辺に位置する土地であれば、売買価格の70%程度が目安です。

したがって、先にご紹介したように「売買価格×70%×70%×1.4%」と計算すれば、固定資産税がいくらかパパっと簡単に試算できます。

同じく、先にご紹介したように「売買価格×70%×70%×0.3%」と計算すれば、都市計画税がいくらかパパっと簡単に試算することが可能です。

たとえば、売買価格が2,000万円の更地であれば以下のように計算し、固定資産税は13万7,200円、都市計画税が2万9,400円が試算結果であり、税額の合計は16万6,600円となります。

固定資産税はいくら?パパっと簡単に試算
2,000万円(売買価格)×70%(売買価格に占める固定資産税評価額の割合の目安)×70%(課税標準額となる固定資産税評価額の上限)×1.4%(固定資産税の税率)=13万7,200円

都市計画税はいくら?パパっと簡単に試算
2,000万円(売買価格)×70%(売買価格に占める固定資産税評価額の割合の目安)×70%(課税標準額となる固定資産税評価額の上限)×0.3%=(都市計画税の税率)=2万9,400円

固定資産税と都市計画税の合計
13万7,200円(固定資産税)+2万9,400円(都市計画税)=16万6,600円

ちなみに、土地の中には、固定資産税が毎年上がるやっかいな物件が存在します。

そして、私が運営するサイト「固定資産税をパパッと解説」では、固定資産税が毎年上がる土地が「なぜ上がるか」解説する記事を公開中です。

不動産の購入を予定し、固定資産税が毎年上がる土地にご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。

「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡(約60坪)以下の土地」の固定資産税はいくら?パパっと試算する方法

つぎに、「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡(約60坪)以下の土地」の固定資産税の試算方法をご紹介しましょう。

都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ土地の固定資産税はいくら?

「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡以下の土地」の固定資産税は、「土地の売買価格×70%×16.6%×1.4%」と計算すればパパっと簡単に試算できます。

また、都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ土地の多くには、固定資産税に加えて都市計画税も課されます。

そして、都市計画税は「土地の売買価格×70%×33.3%×0.3%」と計算すればパパっと簡単に試算することが可能です。

「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡以下の土地」の固定資産税の試算方法
土地の売買価格×70%×16.6%×1.4%=固定資産税

「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡以下の土地」の都市計画税の試算方法
土地の売買価格×70%×33.3%×0.3%=都市計画税

「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡以下の土地」を含め、住宅が建つ土地には「住宅用地の特例」と呼ばれる特例が適用され、固定資産税と都市計画税が安くなります。

「都市部、およびその周辺に位置する住宅が建つ200㎡以下の土地」に同特例が適用されれば、その固定資産税と都市計画税は以下のように計算します。

特例適用後の固定資産税の計算方法
課税標準額(その土地の固定資産税評価額の6分の1)×固定資産税の税率(市町村によって異なるものの主に1.4%)=固定資産税

特例適用後の都市計画税の計算方法
課税標準額(その土地の固定資産税評価額の3分の1)×都市計画税の税率(市町村によって異なるものの最高で0.3%)=都市計画税

上記の式に含まれる課税標準額は、式に記したように「その土地の固定資産税評価額の6分の1」や「3分の1」です。

先述のとおり土地の固定資産税評価額とは、市町村によって評価された、その土地の「適正な時価」であり、物件によって大きく異なります。

とはいうものの、都市部、およびその周辺に位置する土地であれば、売買価格の70%程度などになります。

したがって、先にご紹介したように「売買価格×70%×16.6%×1.4%」と計算すれば、固定資産税がいくらか試算することが可能です。

同じく、先にご紹介したように「売買価格×70%×33.3%×0.3%」と計算すれば、都市計画税がいくらか試算できます。

たとえば、売買価格が2,000万円である住宅が建つ土地であれば以下のように計算し、固定資産税は3万2,536円、都市計画税は1万3,986円が試算結果となり、合計額は46,500円です。

固定資産税はいくら?パパっと簡単に試算
2,000万円(売買価格)×70%(売買価格に占める固定資産税評価額の割合の目安)×16.6%(固定資産税評価額の6分の1)×1.4%(固定資産税の税率)=3万2,536円

都市計画税はいくら?パパっと簡単に試算
2,000万円(売買価格)×70%(売買価格に占める固定資産税評価額の割合の目安)×33.3%(固定資産税評価額の3分の1)×0.3%=(都市計画税の税率)=1万3,986円

固定資産税と都市計画税の合計
3万2,536円(固定資産税)+1万3,986円(都市計画税)=4万6,500円

「都市部、およびその周辺に位置する200㎡以下の更地」の固定資産税と都市計画税の試算結果の合計は16万6,600円であったため、「住宅用地の特例」により税額が安くなることが試算結果に表れています。

以上で土地の固定資産税をパパっと簡単に試算する方法のご紹介の完了です。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。不動産のあいうえおでした。

固定資産税で土地が毎年上がる。どこまで上がる?計算方法を解説


最新の画像もっと見る