子供の頃、月明かりの海に出て砂の上に座り込み、夜風と波の音が織りなすにおいをほのかな光のなかで感じたものでした。 などと言うとまるで絵に描いたような風景ですが、
ウチの親はそんなことを面白がってする親でしたねぇ。
まあ、テレビがあるわけでもなく、他にする遊びがなかったということでしょうか^^。
薄暗い中に月見草の花がぽっぽっと咲いていて、「お月さまの色だ」と神秘に思ったものです。
① 朝露の中の月見草(近所の道路わき)
(2008/07/01 08:09 F4 1/400)
神秘的な花、月見草、月見草と親しんでいたのが、なんでも「宵待草」が本当の名前らしい。 その名と "今宵は月も出ぬそうな" というヤルセナサを秘めたイメージとぴったり合って(わたしの中では)納得していたのですが、 なんとこれも画家竹久夢二が詩人としての思い入れで詩ったもので、 本当は「待宵草・マツヨイグサ・オオマツヨイグサ」だと、だんだん現実味を帯びてきました^^。
その頃見ていた花はこれよりは大きかった気がしていますが、 どの種類だったのでしょうねぇ。
② 近所の道路わき
(2008/07/23 08:12) | ③ 朝、病院の庭には似合いすぎ^^
(2008/09/01 07:18) |
コマツヨイグサ (小待宵草:アカバナ科マツヨイグサ属)
[英名] Evening Primrose,Cutleaf Evening-primrose
[学名] Oenothera laciniata Hill
マツヨイグサ、ツキミソウと言われるものには、メマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、オニマツヨイグサなどあるようですが(
メマツヨイグサとオオマツヨイグサ・オニマツヨイグサの区別点)、
私が今回撮った花は、花の大きさ2~3㎝、花期、写真の感じで「コマツヨイグサ」ではないかと思いました。
④と⑤ 花弁は4枚、オシベ8、めしべの先は4裂する (らしいのですが、、、)
④(2008/08/21 07:19 F4 1/400) と ⑤(2008/09/01 07:17 F4 1/125)
本来の月見草は、白い花を咲かせるそうです が、今ではあまり見られなくなり、一般に黄色い花のマツヨイグサの仲間のことを、宵待草(よいまちぐさ)、月見草(つきみそう)と呼んでるようです。
俳句では、「月見草(つきみそう)」「月見草(つきみぐさ)」「待宵草(まつよいぐさ)」が夏の季語として載っていますねぇ。
⑥ 花の蕾(夕立の後)
(2008/09/02 17:13 F2.8 1/40)
| ⑦ 花が咲いた後
(2008/09/02 17:17 F2.8 1/40)
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上部の葉には羽状の切れ込みがあり、その葉の方が目立ちますが、
切れ込みのない葉も両方あるようです。
待宵草はその名のように、夕方から咲き始めることはよく知られています。
夜の花の方が名前のとおりのムードがあっていいのですが
三脚なしで撮るのでこれが↓やっとです。
⑪なんかは風も強く、全部後を向いてしまいました><;
⑧ 夕方のつぼみが(中央) →
(2008/09/02 17:18 F2.8 1/80 ISO-160)
| ⑨ 2時間後にはぽっと咲いていました
(2008/09/02 19:41 F2.8 1秒 ISO-400)
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⑩ 20時近くになると、可憐に、、、
(2008/09/01 19:46 F2.8 1/5 マニュアル) |
⑪と⑫ 咲きそろっています
(2008/09/01 19:50 F2.8 1秒 マニュアル) |
コマツヨイグサはしぼんでも赤くならないと書いてあるものや、赤くなると書いたものがありますが、↑⑪⑫、↓⑬⑭は同じ場所ですので、
風の吹き具合や雨が降ったかどうかなどでも変わってくるのでしょうか。
⑬は前日(09/01日)かなり強い風が吹いていて、⑭は土砂降りの夕立が降った翌朝です。
⑬ 朝、しぼんで赤くなっています
(2008/09/02 07:15 F8 1/25) | ⑭ この日はまだ黄色く咲き残っていました
(2008/09/03 07:17 F4 1/160) |
最後に、
来ぬ人を待った翌朝の待宵草と
草むらに咲き残るマツヨイグサです。
⑮ 朝のひかりの中でも健気で美しい
(2008/09/03 07:10 F2.8 1/160)
⑯ よべの色今朝はまた今朝月見草 デケーン;><;ふじ
(2008/09/01 07:17 F2.8 1/125)
今回は毎夜毎朝足を留めて見た
マツヨイグサをやっとのことでまとめてみました~^^~