平日は人が少なくてよい。
メモを取りながら3時間、じっくり観た。
今週火曜日のこと。
デ・キリコの脳の中は一体どうなっているのか。実在しそうで絶対に実在しない事物をキャンバス上に出現させることができる彼の、描く力/画面構成力は、素晴らしい。
遠近法の故意の錯乱によって「観る者の不安を掻き立てる」旨のことが何度もキャプションに書かれていたが、私はその点も含めて強く惹かれた。
第一次世界大戦前後の不穏な世界情勢の中で作品が生まれたことを考えると決して褒められた態度ではないのだが、これらの絵に出会えたことが嬉しくて、絵の前に立って何度も口元が緩んでしまった。凄まじい表現に出会えたことの喜びが抑えきれなかった。
今日の鑑賞体験を大学のレポートにまとめないといけない。購入した図録を読み、デ・キリコを学び直すとしよう。
1階エントランスで
1階エントランスで その2 デ・キリコと
入口横の横断幕
鑑賞しながら書いたメモ 図録の表紙
1週間前の水曜日は自宅で仕事の日だった。
仕事の隙間をぬって、久しぶりに鉄弦ギターたちを弾いた。
いつもナイロン弦のガットギターを弾いているので、鉄弦は本当に久しぶりだった。
私がギターを弾くというのは曲を書くということ。
ギターを持つ=作曲。
仕事の忙しさに比例して作曲のインスピレーションが濃く多く沸いてくる。尽きない泉のように。
朝から午後にかけて、新曲を3曲書き、録音した。
この曲たちは、これから様々に編曲されて、いつの日かリリースする。
仕事の忙しさと作曲は正比例する、というお話でした。
7月4日は私の誕生日でした。DM、Facebook、Instagramにメッセージを寄せてくださった方々、本当にありがとうございます。
私にはいま、生業、音楽、大学、自分の持ち場や居場所があって、そこに仲間がいて、家族がいます。なんという幸福でしょう。すべてに感謝。感謝しかありません。この幸福を原動力にして、すべての場所で、できる限りの努力をする。
これらのことを形にしておきたくて、久々にミュージックビデオをつくりました。
この新曲「ありがと」を、みなさまへの返礼として贈らせていただきます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
『4つの即興音楽 おとのしみ会』(2024年3月9日(土)に3人で行った「おとのしみ会」での即興演奏4曲)に次いで、1年前、2023年3月11日に行った2人の即興演奏『じかん』をbandcampでリリースしました。
2023年3月11日のおとのしみ会は、まず2人で十分に語り合ったあと、「時間」を鍵言葉にして、自由に言葉を出し合いました。即興演奏に使う素材がメモとなっていきました。
そのあとで、このアルバムの演奏を始めました。いつものおとのしみ会と同じように、音楽的な事前の打ち合わせは一切せずに、音を出し、声を出した26分間の記録です。
同じことは二度とできない即興表現をアーカイブしておきたい、このかけがえのなさを思い返したい、そのためのリリースです。
もし聴いてくださる方がいれば、こんなに嬉しいことはありません。