ここで言う「頭皮を洗う」とは頭皮の皮脂を取って清潔にすると言う意味ですので、単に洗うのが悪いのではないのをご理解下さい。
頭皮を洗い過ぎて薄毛になっている人、何らかの皮脂疾患を患いかけているのではないか?と思える人がとても増えている傾向があるのです。
■薄毛を治すには頭皮を良く洗え!
1999年頃は「ハゲたくなければ頭皮を良く洗え!」と言われていました。ちょうど私が育毛に関する仕事に携わり始めた頃です。当時は育毛サロンを展開している事業者が10社程度あり、資本力のある事業者はTVCMや雑誌に「ハゲたくなければ頭皮を良く洗え!」との告知を積極的に展開していました。
そんな状況だったので「こんな市場に参入しても、ダメだろうなぁ。少しでも収入になれば御の字かな。」と思っていました。
ところが「まぐまぐ」を通じてマールマガジン「今、頭皮が危ない!」を出してみたのです。すると初回配信数は3000通を超え、2024年の現在では考えられないような読者数になっていたのです。
当時は、「頭皮を良く洗って皮脂を取り、効果のある育毛剤を使えば髪の毛は増える」と言われていました。
その常識に従い、薄毛を治す為に頭皮を良く洗って効果のある育毛剤を使って、薄毛を治せないでなく、頭皮が危ない状態になっている人が多かったのです。
■頭皮の皮脂を取ると皮脂の分泌量が増える
なぜ頭皮を綺麗に清潔に洗うと危ない状態になるのでしょうか?それは、人の体を守る為に分泌されている皮脂を取ってしまうからです。取れば体を守る皮脂が無くなってしまうのか?
そんなことはなく、皮脂は人が生きて行くのに必要なものですから、無くなれば再分泌されます。頭皮を清潔に洗っている人は、小さい時から小学生・中学生の頃から、長年頭皮を何気なく清潔に洗う習慣が根付ています。
長年の習慣で皮脂を取り再分泌されるのを繰り返しているので、皮脂腺(皮脂の分泌する組織)が活発になっていて自然と皮脂の分泌量が増えているのです。
その為、男性だと洗髪した翌日の朝にはすでに脂っぽくなっていたり、女性でも2日程度で脂っぽくなっているのです。これは、湯だけでで洗髪するのを2日か3日行えば分かります。
現状毎日洗髪しないと脂っぽくなっている人は、洗い過ぎて皮脂の分泌が活発になっている可能性が高いです。そして薄毛になりかけているかもしれません。
■頭皮を良く洗い始めると頭皮が臭くなる
人の皮膚上には皮膚常在菌が住んでいます。その影響で皮膚は弱酸性に保たれて細菌やウイルスの繁殖から守られているのです。
表皮ブドウ球菌等の善玉菌・黄色ブドウ球菌やアラセチア真菌等の悪玉菌が知らていますが、通常は表皮ブドウ球菌等の善玉菌が優勢で、皮脂を分解した分泌物で弱酸性に保たれ皮膚が保湿されています。弱酸性下では悪玉菌は存在しているだけです。
ところが、頭皮を清潔に洗うことをしていると、皮膚表面の弱酸性である皮脂を洗い流してしまうので、中性になります。表記ブドウ球菌も減っていますから、中性になっていることで黄色ブドウ球菌の繁殖が活発になり、増えている皮脂を分解した分泌物が臭うようになるのです。
皮脂の分泌が増えるのも、頭皮が臭うようになるのも、頭皮を清潔に洗う習慣が原因になっているのです。
■食べる物が悪いから過酸化脂質
なおかつ、現代ではコンビニ食やおにぎり・サンドイッチからスーパーの総菜に至るまで、そこで作っているのではなく、外部の工場で作ったものが陳列されています。
その為、保存料やオイシク感じさせる為に添加物が使用されています。
加えて、今の日本では農産物に農薬が残留していることが多いです。特に輸入の小麦を原料にしているパンや麺類には、グリホサートと言う農薬が残留しています。
【独自調査】パンからグリホサートを検出 厳しい残留基準や規制が必要
米国では小麦の収穫前にグリホサートを小麦に散布して枯らすプレハーベストを行っているのです。
こう言った保存料や添加物・残留農薬が体内に入ってくると、人の体は活性酸素で無毒化しようとするのですが、その時に脂質(コレステロールや中性脂肪等)を酸化して過酸化脂質にするのです。
皮脂も脂質の一つですから、過酸化脂質された皮脂が分泌されると頭皮が痛み弱ってしまい薄毛の原因になることがあります。
紫外線やストレスでも活性酸素が発生して、脂質を過酸化脂質化します。
過酸化脂質を減らすには、ストレスを溜めないこと・抗酸化物質を多く摂る(野菜ですね)・添加物を減らす・無農薬栽培の農産物を摂る等の対策が必要ですね。
■頭皮を良く洗うと薄毛になってしまう
頭皮を良く洗うと必要な皮脂を取ってしまい、皮脂の分泌量が増えるようになります。
同時に、皮膚常在菌のうちの悪玉菌が増え、過酸化脂質化した皮脂の分泌が増えるので、頭皮が痛んで弱るので薄毛になっていくのです。
頭皮のトラブルを避けて改善することで、薄毛を治せるようになります。
その為には、過酸化脂質化するのを防ぐことと頭皮を清潔にするシャンプー法を見直す必要があります。
洗髪する時は、頭皮はお湯で洗い・髪の毛はシャンプーでの梳き洗いを行うようにすると良いでしょう。
どんなシャンプーが良いのか?脂分を取り過ぎないシャンプーが良いですね。シャンプー法を含め詳しく
は次回書きたいと思います。