コロナ感染者数、5週連続増加
厚生労働省は1月9日、
全国に約5000ある
定点医療機関から
報告された
2024年
12月23日~29日の
新型コロナウイルス
新規感染者数が
合計3万4610人で、
1定点当たり7.01人
であったと発表した。
前週の約1.28倍で
5週連続で増加した。
昨年の同時期(5.79人)
も上回った。
都道府県別の最多は
北海道の16.80人。
次いで、
岩手県14.75人、
茨城県11.80人
と続く。
主要都市では
東京都4.33人、
愛知県9.67人、
大阪府 3.72人、
福岡県3.03人
であった。
秋田と島根を除く
45都道府県で増加
した。
12月29日までの
1週間に
定点医療機関から
報告された
新規入院患者数は
2164人で、前週
から456人増加
した。
集中治療室(ICU)に
入院した患者は89人
で、前週から22人
増えた。
都道府県別では、
北海道16.80人、
青森県8.59人、
岩手県14.75人、
宮城県10.43人、
秋田県9.3 人、
山形県7.16人、
福島県9.32人、
茨城県11.80人、
栃木県11.11人、
群馬県9.79人、
埼玉県8.25人、
千葉県7.47人、
東京都4.33人、
神奈川県5.15人、
新潟県7.98人、
富山県5.79人、
石川県5.02人、
福井県3.90人、
山梨県10.05人、
長野県10.02人、
岐阜県8.21人、
静岡県8.96人、
愛知県9.67人、
三重県6.00人、
滋賀県6.12人、
京都府4.74人、
大阪府3.72人、
兵庫県4.83人、
奈良県5.13人、
和歌山県4.38人、
鳥取県5.69人、
島根県2.79人、
岡山県7.32人、
広島県5.68人、
山口県6.01人、
徳島県8.03人、
香川県8.91人、
愛媛県5.63人、
高知県7.55人、
福岡県3.03人、
佐賀県6.36人、
長崎県7.56人、
熊本県4.53人、
大分県4.21人、
宮崎県5.28人、
鹿児島県3.99人、
沖縄県1.41人
であった。
インフル患者数、統計開始以降最多に
2024年12月29日
までに
全国の医療機関
から
報告された
インフルエンザの
患者数は、
1医療機関当たり
64.39人で、
前週より
21.37人増えた。
今のところ、
現在の方法を
用いて
統計を取り始めた
1999年以降で
最も多くなって
いる。
43の都道府県で
「警報レベル」
の30人を超え、
全ての都道府県で
前週より増加した。
国立感染症研究所
などによると、
2024年12月29日
までの1週間に
全国およそ
5000カ所の
医療機関から
報告された
インフルエンザ
の患者数は
31万7812人で、
前週より
10万人余り
増えた。
都道府県別では、
最も多いのが
大分県で104.8人
である。
次いで
鹿児島県96.4人、
佐賀県94.36人、
熊本県92.56人、
宮崎県90.24人
と続く。
主要都市では、
愛知県で82.35人、
福岡県80.94人、
大阪府 67.53人、
東京都56.52人、
である。
データを基に推計
される、
この1週間の
全国の患者数は、
およそ
258万5000人
となり、
9月2日以降の
今シーズンの
累積の患者数は、
およそ
593万7000人
となる。
厚生労働省は、
手洗い、
マスクの着用、
など
感染対策の徹底を
呼びかけている。
新型コロナの流行で
数年間
インフルエンザに
感染していない人
が多い状況の中、
例年より
早く多くの患者
が出ていた。
そこに
人の移動が多い
年末の時期が
重なり、
更に流行が拡大
した
と考えられる。
とはいえ、
流行には地域差が
あり、
一部の地域では
ピークを迎えた
と、考えられるが
今後B型の流行が
始まると、また
患者数が増える
可能性がある。
その懸念を払拭し、
予防するためには
混雑している場所を
避けて
マスクを着用する、
手洗いを心がける
といった
基本的な対策が
必要不可欠である。
感染を拡大させない
ためにも、
熱が出たなら
無理して学校や
職場へ行かず、
休むことも
重要である。
都道府県別では
北海道59.87人、
青森県34.10人、
岩手県45.94人、
宮城県47.41人、
秋田県29.46人、
山形県27.60人、
福島県44.35人、
茨城県65.11人、
栃木県54.37人、
群馬県52.87人、
埼玉県76.56人、
千葉県78.52人、
東京都56.52人、
神奈川県66.30人、
新潟県38.082人、
富山県26.90人、
石川県43.58人、
福井県39.13人、
山梨県87.15人、
長野県47.74人、
岐阜県50.28人、
静岡県68.30人、
愛知県82.35人、
三重県61.90人、
滋賀県55.78人、
京都府54.88人、
大阪負67.53人、
兵庫県74.40人、
奈良県68.48人、
和歌山県57.33人、
鳥取県42.48人、
島根県50.58人、
岡山県63.76人、
広島県60.56人、
山口県76.37人、
徳島県55.35人、
香川県52.45人、
愛媛県85.02人、
高知県57.93人、
福岡県80.94人、
佐賀県94.36人、
長崎県82.27人、
熊本県92.56人、
大分県104.84人、
宮崎県90.24人、
鹿児島県96.40人、
沖縄県24.30人。
であった。
「インフルエンザ脳症」や「肺炎」による死者の状況
インフルエンザの
患者が
急増する中、
東京にある
小児医療の
専門病院では、
意識障害、
けいれん
が起きる
「インフルエンザ
脳症」
と診断された
子どもが
今シーズンで
既に7人
にのぼり、
このうち2人が
亡くなっている。
また、
都立小児総合医療
センターでは、
「インフルエンザ
脳症」
の入院患者は
毎年2人程度
だが、
今シーズンは、
1月5日の時点で
既に4人の患者が
入院したという
ことだ。
患者の年齢は、
1歳~9歳で、
このうち、
1人が
症状が悪化して
亡くなった
ということだ。
「インフルエンザ
脳症」
は、発熱などの
症状が出始めて
から、1日程の
短期間で悪化して、
痙攣、
意識障害
が続く
とされる。
脳症になる
子どもは
ごく一部なので、
過度に怖がる
必要はないが、
最悪死亡する
こともある病気
なので
発熱して意識
障害が起きたり、
痙攣を起こし
たり、
といった症状が
出た場合は、
すぐに救急病院を
受診して貰いたい。
また、
静岡市にある
県立こども病院
によると、
2024年12月から
年始にかけての
およそ1ヶ月間に
3人の子どもが
「インフルエンザ
脳症」
と診断され、
このうち
1人が亡くなった
ということである。
この病院では
同じ時期に
インフルエンザに
感染した
0歳~16歳までの
25人が、
肺炎や喘息等の症状
で入院したようだ。
国立感染症研究所
によると、
「インフルエンザ
脳症」
は例年、
全国で100例~
200例余り報告
され、
多い時には20人
近くが亡くなっ
ている。
そんな中、
前のシーズンに
あたる
2023年~2024年に
かけては
189例が報告され、
8人が死亡している。
入院患者が目立つ
背景には、
新型コロナの影響
で、インフルエンザ
が流行しない年が
続いたため、
免疫のない子ども
が、一定数いると
考えられる。
重複するが、
もし、
子どもが発熱した
場合、
痙攣が起きたり、
顔色が悪化して
呼吸が苦しそう
だったりしたら、
すぐに医療機関を
受診して貰いたい。
また、
今後の流行に備えて
積極的に
インフルエンザ
ワクチンを接種する
ことも重要な
予防策である。
インフルエンザ
ワクチン接種が、
「絶対」とは
言えないが、
かなり確率を
下げることが
できる。
2回接種して
いない
場合には、
是非、
接種を検討
して貰いたい。
更に、
「インフルエンザ
脳症」
に気づく
ポイントだが、
➀視線が合わない、
➁いつもと反応が
違う、
③異常に怖がる、
④物の区別が
あやふやで
食べ物でない
ものを食べて
しまう、
⑤幻覚が見えて
いる様子
などがある。
すべてが、
そのまま
「インフルエンザ
脳症」
というわけでは
ないが、
初期症状の
可能性がある
ので、
注意して観察
することが
重要である。
患者急増により、医療機関への薬の供給を一時停止
インフルエンザの
患者が急増した
影響で
ジェネリック
医薬品大手の
沢井製薬は、
製造する治療薬の
在庫が不足したため、
医療機関などへの
供給を、
一時的に停止する
と発表した。
供給を一時停止
するのは
抗インフルエンザ
ウイルス薬
「オセルタミビル」
の
カプセル、
シロップ
である。
会社によると、
2024年12月中旬
から
インフルエンザの
患者が
急増した影響で
薬の製造が
追いつかなく
なり、
1月8日から
医療機関など
への供給が
できない状態
になっている
ということだ。
会社は、
年末年始も
工場を稼働させる
など、
増産する体制を
とっているが、
供給の再開は
シロップ薬は
1月下旬以降、
カプセル薬は
2月上旬行以降、
になる見込み
である。
厚生労働省に
よると、今回、
供給停止となった
薬は
2024年11月分の
データで、
他を含めた
抗インフルエンザ
ウイルス薬の
供給量全体の
25%余りを
占めている。
厚生労働省は
医療機関や薬局に
対し
過剰な発注を
控えると共に、
他の会社が
製造する薬の
使用を検討
するよう、
呼びかけて
いる。
鳥インフルエンザ、農水省が緊急の対策会議
年末年始の間に
全国の養鶏場で
鳥インフル
エンザの
感染が相次いで
確認されたこと
を受けて、
農林水産省は
緊急の対策会議を
開き、養鶏場に
ウイルスを
持ち込まない
対策を改めて
徹底することを
確認した。
12月29日~
1月7日朝
までの間に、
茨城、
愛知、
岩手、
鹿児島
にある、
合わせて6つの
養鶏場で
鳥インフルエンザ
の感染が相次いで
確認された。
これを受けて
農林水産大臣が
「早期に通報でき
なかった農場が
残念ながらある。
これ以上、
増えないために、
緊張感を持って
貰いたい。」
と呼びかけた。
会議では、
養鶏場で換気を
行う際は
ホコリと一緒に
ウィルスが
入らないように
敷地に水をまく
ことや
外部から養鶏場に
入るときは
靴や衣服を交換
する
などの感染対策を
改めて徹底する
よう、
都道府県に対して
周知することを
確認した。
更に、
農林水産省は
感染のさらなる
拡大を防ぐため、
養鶏農家に対し、
農場で死んだ
鶏が多くいる等の
異常が確認された
場合には、早期に
通報するよう、
都道府県などを
通じて呼びかけて
いくことにした。
アメリカ国内、初めて鳥インフルエンザ感染の患者死亡
アメリカの
保健当局は
南部
ルイジアナ州で、
鳥インフルエンザ
ウイルスの
「H5N1型」
に感染し、
治療を受けて
いた患者が
国内で初めて
死亡した
と発表した。
患者は、高齢で
基礎疾患があった
ということだが、
ヒトからヒトへの
感染は
確認されておらず、
一般の人に対する
リスクは
引き続き低い、
としている。
そもそも、
この患者は、
自宅で飼育して
いた鳥などと
接触した後、
感染が確認
されたので
ある。
アメリカでは、
2024年以降、
鳥インフルエンザに
感染した人が66人
確認されているが、
殆どのケースは
目の充血など
軽い症状で、
感染した鳥や牛に
接触する機会が
あった
ということだ。
今のところ、
ヒトからヒトへの
感染が未確認だと
強調しているが
もし、
確認できれば
パンデミックに
繋がるので
常に、警戒する
必要がある。
中国で呼吸器感染症拡大
中国で、
「ヒトメタ
ニューモ
ウイルス」
に、感染する
子どもが
増えている。
時期的に
春節を控える
ため、
日本への流入を
懸念する声が
多い。
ただ、
実際は
ありふれた
感染症で、
症状は
風邪と大差が
なく
過度に恐れる
必要はない。
では、
「ヒトメタ
ニューモ
ウイルス」
とは、
一体どんな
感染症なのか?
中国国営放送
では、
病院に多くの
人が訪れている
様子とともに、
14歳以下の
「ヒトメタ
ニュウモ
ウィルス」
の、陽性率が
上昇している
と伝えている。
そもそも、
「ヒトメタ
ニュウモ
ウィルス」
は、
未知の感染症
ではなく、
日本でも既に
ありふれた
感染症の1つ
である。
2001年に発見
された、
比較的新しい
ウイルスで
1年中発症が
確認されて
いる。
特に、
3月から4月に
多い
ということだ。
そんな中、
あるクリニック
では
数年、
患者は断続的に
出ていて、
最近でも一定数
いるようだ。
ただ、
急に増えたり
減ったりする
という
ウイルス
ではない。
特徴として、
1歳から3才の
子どもの間で
流行することが
多いが、
大人にも感染
する。
症状は、
咳、
熱、
鼻水、
ひどい時は
38.5°c以上
の熱が出たり、
ゼイゼイと
呼吸が苦しく
なることも
ある。
検査が積極的に
行われない
理由は何か?
単独の検査は
5歳までは
保険適用で
あるが、
6歳以上は
自費になる。
加えて
症状も、
風邪程度なので
検査を積極的に
希望する患者や
家族が少ない。
さらに、
検査をした
としても、
風邪程度
という事で
行われた
事実を把握
しづらい
ためである。
症状は
どのような
ものか?
一般的に
症状は1週間
ほどで治るが、
ごく稀に
重症化する
恐れがある。
特に、
持病がある人、
高齢者
などは
注意が必要で
ある。
また、
ワクチン
や
特効薬
が無いので
症状を抑える
対処療法と
なる。
予防法は、
どのような
ものか?
そもそも、
このウイルスは
咳、
くしゃみ
などの
飛沫感染、
ウイルスが
付いたものを
触ってしまう
接触感染で
ある。
加えて、
新型コロナと
同様に
症状が出る
1日~2日前から
人にうつす
可能性があるため、
知らないうちに
広げてしまう
恐れがある。
そのため、
予防法がとても
大事になる。
言うまでもなく、
基本的な
感染対策の
徹底が有効で、
こまめな手洗い、
マスク着用
これらが
何よりも
一番大事である。
そして、
タオルや食器の
共有を避ける、
アルコール消毒、
などが
有効で、
子どもがよく触る
手すりやおもちゃ
などは、こまめに
消毒することが
必要である。
とはいえ、
1月28日から、
中国では
春節の連休を
迎え、
述べ9億人が
移動することが
見込まれている。
重複するが、
春節を機に、
日本への
感染拡大を
心配する
声がある。
確かに、
春節の
大移動で、
感染が日本に
拡大する
可能性はあるが、
恐れすぎる
必要はない。
その根拠だが、
「ヒトメタ
ニューモ
ウイルス」
は、
新型コロナや
インフルエンザ
と違って、
国への報告義務
が無い感染症で
ある。
裏を返せば、
それだけ
危険度が低く、
ありふれている
という解釈が
できる。
WHOも1月7日、
中国で
報道されている
「ヒトメタ
ニューモ
ウイルス」
を含む
急性呼吸器
感染症の
レベルは、
この時期では、
想定の範囲内で
以上なレベル
ではない
と報告している。
それ故、
過度に恐れず、
手洗い、
マスク
など基本的な
感染対策を
徹底的に行う
ことが何よりも
重要である。
石川県、インフル・コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・流行性角結膜炎・マイコプラズマ肺炎の現状
<インフルエンザ>
2024年、52週
県全体43.58人、
金沢市42.65人、
南加賀23.50人、
石川中央58.64人、
能登中部65.00人、
能登北部24.25人。
2025年第1週
県全体25.81人、
金沢市12.35人、
南加賀9.00人、
石川中央35.91人、
能登中部72.83人、
能登北部26.75人。
<コロナウイルス>
2024年、52週
県全体5.02人、
金沢市3.35人、
南加賀2.90人、
石川中央5.64人、
能登中部13.50人、
能登北部3.00人。
2025年、第1週
県全体3.65人、
金沢市0.88人、
南加賀0.90人、
石川中央3.00人、
能登中部17.00人、
能登北部4.00人。
<A群溶血性レンサ
球菌咽頭炎>
2024年、52週
県全体3.07人、
金沢市2.82人、
南加賀0.83人、
石川中央5.33人、
能登中部5.25人、
能登北部0.00人。
2025年、第1週
県全体0.69人、
金沢市0.18人、
南加賀0.50人、
石川中央0.33人、
能登中部3.00人、
能登北部0.50人。
<感染性胃腸炎>
2024年、52週
県全体9.34人、
金沢市13.09人、
南加賀6.00人、
石川中央9.33人、
能登中部7.75人、
能登北部2.00人。
2025年、第1週
県全体1.90人、
金沢市1.73人、
南加賀0.67人、
石川中央3.67人、
能登中部2.25人、
能登北部0.50人。
<流行性角結膜炎>
2024年、52週
県全体3.29人、
金沢市0.67人、
南加賀1.00人、
石川中央20.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
2025年、第1週
県全体0.86人、
金沢市1.00人、
南加賀0.00人、
石川中央3.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
<マイコプラズマ
肺炎>
2024年、52週
県全体0.20人、
金沢市0.00人、
南加賀1.00人、
石川中央0.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
2025年、第1週
県全体1.40人、
金沢市0.00人、
南加賀2.00人、
石川中央0.00人、
能登中部5.00人、
能登北部0.00人。
<コロナウィルス>