コロナ感染2週連続増
厚生労働省は5月24日、全国約5000の
定点医療機関から5月13日~19日に報告
された新型コロナウイルスの感染者数は
計1万6230人で、1医療機関当たり3.28人
と発表した。
2週連続の増加で前週比1.19倍。
最多は沖縄で1医療機関当たり13.43人
であった。
全国の感染者数は2月頃から減少傾向
であったが直近2週は増加している。
1医療機関当たりの感染者数は38都道
府県で増加。
多かったのは沖縄の他に
北海道5.30人、
鹿児島県4.73人、
など。
少なかったのは、
香川県1.32人、
福井県1.59人、
滋賀県1.83人、
などであった。
全国約500の定点医療機関が報告した
新規入院患者数は計1323人で、前週比
1.15倍であった。
都道府県別では、
北海道5.30人、
青森県3.78人、
岩手県4.51人、
宮城県3.39人、
秋田県4.29人、
山形県2.65人、
福島県2.77人、
茨木県3.54人、
栃木県3.71人、
群馬県2.85人、
埼玉県3.46人、
千葉県4.01人、
東京都2.78人、
神奈川県3.31人、
新潟県4.37人、
富山県3.19人、
石川県3.02人、
福井県1.59人、
山梨県4.07人、
長野県3.83人、
岐阜県3.09人、
静岡県3.29人、
愛知県3.15人、
三重県2.07人、
滋賀県1.83人、
京都府2.76人、
大阪府2.32人、
兵庫県2.61人、
奈良県3.35人、
和歌山県2.10人、
鳥取県2.90人、
島根県2.89人、
岡山県3.12人、
広島県215人、
山口県2.01人、
徳島県2.43人、
香川県1.32人、
愛媛県2.10人、
高知県3.20人、
福岡県2.78人、
佐賀県4.23人、
長崎県3.74人、
熊本県3.58人、
大分県2.45人、
宮崎県2.36人、
鹿児島県4.73人、
沖縄県13.43人。
石川県、コロナ・RS・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・流行性角結膜炎
<新型コロナウイルス>
県全体3.02人、
金沢市2.53人、
南加賀2.30人、
石川中央2.27人、
能登中部7.83人、
能登北部1.75人。
<RSウイルス感染症>
県全体1.41人、
金沢市1.00人、
南加賀1.33人、
石川中央1.33人、
能登中部3.50人、
能登北部0.00人。
<A群溶血性レンサ球菌咽頭炎>
県全体3.45人、
金沢市3.18人、
南加賀1.50人、
石川中央3.67人、
能登中部7.50人、
能登北部2.00人。
<感染性胃腸炎>
県全体8.59人、
金沢市12.36人、
南加賀9.1 7人、
石川中央7.00人、
能登中部4.00 人、
能登北部0.00人。
<手足口病>
県全体3.38人、
金沢市1.73人、
南加賀3.67人、
石川中央7.83人、
能登中部2.50人、
能登北部0.00人。
<流行性角結膜炎>
県全体0.71人、
金沢市0.33人、
南加賀0.00人、
石川中央4.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
溶連菌感染症に注意
感染経路が小さな傷口
Q:劇症型溶血性レンサ球菌感染症は
「人食いバクテリア」と呼ばれて
いる。
この人食いバクテリアの感染経路は
手足などの切り口といわれるが
それだけなのか?
A:大きくは二つの感染経路がある。
1つが飛沫感染で、もう1つが
接触感染である。
この劇症型に関しては感染経路が
傷口から感染するというものが
1番多い。
Q:どのように感染するのか?
A:飛沫感染である。
例えば、子どもは常に溶連菌を
体内に所持していてその子ども
が話し、咳をすると傷口から
感染するというケースだ。
Q:例えば、乾燥で唇が割れたり、
あかぎれになることがあるが、
このような切り傷から感染する
のか?
A:小さな傷口から感染することは
正しいが、唇に関しては唾液の
中に抗微生物作用物質がたくさん
あるので感染しにくい。
わかりやすい例を挙げると、手は
洗うが足は手ほどは洗わない。
それ故、足の切り傷からの方が
感染しやすい。
感染して「数時間」で壊死が広がる
人食いバクテリアの恐ろしい点は、
感染してからの進行のスピードが
速いということだ。
傷口から感染した場合、傷口に赤み
や腫れが出た後、発熱や悪寒などの
全身症状が出てくる。
その後、皮膚や筋肉周辺の組織の
壊死が始まり最悪の場合、敗血症
などで死亡するケースがある。
Q:感染してから、1時間に数センチの
スピードで壊死が広がり、入院する
までに進行してしまうこともある。
その理由は何であろうか?
A:傷口の赤身や腫れというのはよくある
が、この菌の特徴は毒素を出すことに
ある。
トキシンである。
これを出すことで全身症状が引き起こ
される。
本来なら局所、例えば足なら足だけの
痛みが全身に回ってしまうのでここで
危ないサインが出る。
Q:どのぐらいの時間なのか?
A:数時間である。
Q:例えば、口からの飛沫感染の場合で、
心当たりがあり、傷がない場合は
どうなるのか?
A:これはまだ解決されていない。
通常は子どもの溶連菌は喉に付着
するので、口から入ってくること
はある。
ただ、子どもの場合は常に暴露
されているので抗体がある。
それ故、重要なのは強い菌の侵入
経路となる。
ところが、この点に関して分かって
いない事が多い。
初期では気付きにくいが、傷口が化膿
している場合は抗生物質の投与が必要!
Q:ではどのような症状が出たら注意が必要
なのか?
・手足に赤みを持った痛みがある。
・傷口が化膿して熱を持っている。
このような症状があれば、病院に行った方が
良いのか?
A:本来ならば、これぐらいだと経過を見れば
治る症例が多い。
それは間違いないが、通常の菌だと自然に
治る。
ただ化膿した場合には、そこに細菌がいる
ので、抗生物質を投与したほうが良いこと
になる。
Q:手足に赤みを持った痛みは結構あるが、
その痛みに何か特徴があるのか?
A: 残念ながら初期にはわからない。
ただ問題はトキシン・毒素が出た
時に全身症状が出て初めて気づく
ということになる。
Q: 全身症状は触ったら痛いのか?
A: 触っても触らなくても痛いと言われ
ている。
Q:全身症状が出てくると疑いが強くなる
ということは、内科に行けばいいのか?
A: 皮膚に病気がある場合は、皮膚科、内科
どちらでも大丈夫である。
Q:夜間に痛みが出た場合はどうしたらいいか?
A: 救急に行ったほうが良い。
腫れていて熱感があると、そこが炎症を
起こしているので、多くの場合は抗生物質
が投与される。
幸い、抗生物質には非常によく反応して
くれる。
Q: かかりつけ医でも対応できるか?
A: 見た目でわかるので大丈夫である。
注意が必要な人は、
「免疫力が低い」
「傷口がある」
である。
特に注意が必要な方というのが、
・免疫力が落ちている人、
・基礎疾患がある人、
・30代以上の人、
ということだ。
菌の侵襲性があるかないか、
その菌が体の深部に入りやすい
かどうか、
というのは、その人の免疫に
かかっている。
免疫が落ちるような方、例えば
1番多いのが糖尿病の方で免疫の
コントロールができていない方
というのは、その危険性が高い。
子どもの場合は常に溶連菌に暴露
されているので、ある程度免疫を
持っている。
ところが、30代以上に傷口が
あって感染する人が出てきて
いる。
また、高齢者で免疫が落ちた
人は注意が必要である。
「怪我したらすぐ消毒」
「傷口には絆創膏」
これは当前といえば当前であるが、
放置をしないということが大切。
感染対策で一生懸命手洗いをして
いたことからも、傷口から菌が
入りやすいわけである。
消毒して外敵から守るという行為は
基本になっているのではないかと
思われる。
<コロナウィルス>
<流行性角結膜炎>
<手足口病>
<感染性胃腸炎>
<溶連菌>