コロナ感染者数7週連続で増加
厚生労働省は6月28日、全国に
約5000ある定点医療機関に
6月17日~23日に報告された
新型コロナウイルスの新規感染
者数は計2万2754人で、1定点
当たり4.61人であったと発表
した。
前週の約1.11倍で7週連続で増加
した。
昨年の同時期は1定点当たり6.13
人であった。
都道府県別の最多は、
沖縄県の25.68人で、
鹿児島県10.51人、
佐賀県8.46人、
と続く。
首都圏では、
東京都4.70人、
愛知県5.07人、
大阪府 3.29人、
福岡県4.73人、
であった。
37都府県で増加した。
6月23日までの1週間に定点医療
機関に報告された新規入院患者数
は1493人で、前週から107人増加。
集中治療室(ICU)に入院した患者
は64人で、前週から2人増えた。
都道府県別では、
北海道4.95人、
青森県1.91人、
岩手県3.49人、
宮城県3.15人、
秋田県1.75人、
山形県1.47人、
福島県1.90人,
茨城県5.28人、
栃木県3.63人、
群馬県2.98人、
埼玉県5.68人、
千葉県7.25人、
東京都4.70人、
神奈川県5.04人、
新潟県3.15人、
富山県3.20人、
石川県3.15人、
福井県2.33人、
山梨県3.17人、
長野県4.00人、
岐阜県4.38人、
静岡県4.54人、
愛知県5.07人、
三重県2.65人、
滋賀県2.50人、
京都府3.27人、
大坂府3.29人、
兵庫県3.02人、
奈良県4.02人、
和歌山県3.06人、
鳥取県2.76人、
島根県2.82人、
岡山県3.15人、
広島県3.75人、
山口県3.70人、
徳島県4.46人、
香川県2.74人、
愛媛県3.05人、
高知県4.05人、
福岡県4.73人、
佐賀県8.46人、
長崎県5.36人、
熊本県7.36人、
宮崎県4.00人、
鹿児島県10.51人、
沖縄県25.68人、
である。
手足口病、大人の重症化の可能性大
注目すべき点は、
「大人も感染する可能性が
大きい」
ということである。
子どもから感染して、親が
重症化するケースがある。
当事者に話を聞いた。
A氏は、今年5月に2歳の娘が
手足口病に感染した。
その数日後に自身も40度近い
熱が出たという。
「口中が口内炎だらけになって、
ご飯が食べられなく、水を
飲むのも大変な状況。
日が経つにつれ、手足に赤い
湿疹や水疱のようなものが
出来始めて、今度は、痒さが
増大。
1か所プチッとめくれ出したら、
そこから一気にぱっとめくれて
いく感じが続く。
見た目がグロテスクなので、
人の目が気になった。」
娘さんは数日で症状が治まった。
一方で、A氏は、なかなか回復
しなったと言う。
「何か爪が変だな、と感じて
見ると、爪の白い部分が消え
ていた。
2ヶ月近く経ってもまだ徐々
に爪が取れている状態である。
完治するには、あと数ヶ月必要
かな?と感じた。
正直なところ、自分は感染しない
と、高を括っていたので、普段
と同じように娘のオムツを替え
ていた。
自分の子どもが感染したときは、
大人は感染しないように配慮
すべきだと感じた。」
とA氏は話した。
免疫が老化して頑固になる
B教授によると、
「免疫が老化すると頑固になる」
という。
どういう意味か?
子どもの免疫は未熟でも柔軟性が
ある。
一方で、大人の免疫は頑固になって、
悪いものが入ってきた時に過剰反応
する。
それが症状として、よりひどく出て
しまうことがあるわけである。
<手足口病で気を付ける点>
まず、症状がある人は感染力がある
ので、接触には気をつけること。
子どもも含めてである。
次に、普段と様子が違う点に気を
配り、重症化していないか?と
確認する必要がある。
また、口内痛で食事が取りにくく
なるが、水分・栄養は必須で、
これらを摂取しているかどうかを
気にする必要がある。
最後に、異変を感じたら迷わず
病院へ行くべきである。
劇症型溶連菌は正しく恐れるべし
劇症型溶血性レンサ球菌(溶連菌)
感染症の今年の患者数が1000人
を超えた。
半年足らずで、過去最多だった
2023年を上回った。
溶連菌は、
「致死率が約3割」
と恐れられているが、
感染・発症する頻度
が極めて小さい。
それ故、
病気の内容を正しく理解し、
実態を恐れるべきである。
経緯だが、溶連菌が傷口など
から入り込むと、まれに重症
化して発症する。
数時間から数日のうちに急激に
症状が悪化するのが特徴。
また、手足の腫れが壊死に
繋がったり、敗血症などの
症状から多臓器不全を引き
起こす場合がある。
そして、発症後、数時間で
亡くなるケースもある。
幸い、命が助かっても壊死
した手足を切断しなければ
ならない。
劇症型溶連菌は、TVやネット
では、
「人食いバクテリア」
と呼ばれている。
それ故、
手や足の腫れや痛み、
発熱などの異変に気が
付いたらすぐに医療機関
を受診することが大切で
ある。
病原体はウィルスでなく、
細菌(バクテリア)である
ため、抗生物質による治療
が可能である。
手遅れにならないよう、急変
時は救急車を呼ぶのが良い。
この20年、国内の患者数は
年々増える傾向にある。
新型コロナウイルス禍で
手洗いなどの感染対策が
徹底されている間は、一時
減少したが、2023年には
941人と過去最高であった。
今年はその数字を大幅に
更新する見通しだ。
日本で何故、感染が拡大
しているのかは、依然と
して不明である。
また、感染経路や重症化
しやすい人の特徴も不明
である。
ワクチンも存在しない。
ただ、新型コロナやイン
フルエンザのように人
から人へと容易に広がる
ものではない。
溶連菌は、一般的には咽頭
炎などを引き起こす細菌で、
大半の人が感染しても軽い
喉の痛みといった風邪の
症状で済む。
それ故、
過度に恐れることはない
であろう。
この春以降、韓国や中国に
おいて、度々日本の
「人食いバクテリア」
の感染拡大がネットなどで
話題になっている。
急回復するインバウンド
(訪日外国人)需要に水を
差すことのないよう、
厚生労働省は正しく丁寧
に情報発信してもらいたい。
石川県、コロナ・溶連菌・感染性 胃腸炎・手足口病・流行性角結膜炎の現状
<コロナウイルス>
県全体3.15人、
金沢市2.47人、
南加賀2.20人、
石川中央3.82人、
能登中部4.33人、
能登北部4.75人。
<A群溶血性レンサ球菌咽頭炎>
県全体2.28人、
金沢市2.00人、
南加賀1.00人、
石川中央3.33人、
能登中部4.00人、
能登北部1.00人。
<感染性胃腸炎>
県全体3.93人、
金沢市5.18人、
南加賀1.67人、
石川中央6.00人、
能登中部1.75人、
能登北部2.00人。
<手足口病>
県全体9.38人、
金沢市13.82人、
南加賀2.67人、
石川中央12.33人、
能登中部6.50人、
能登北部2.00人。
<流行性角結膜炎>
県全体1.57人、
金沢市点1.00人、
南加賀0.00人、
石川中央8.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
<コロナウイルス>
<流行性角結膜炎>
<溶連菌>
<手足口病>
<感染性胃腸炎>