コロナ感染者数5週連続で増加
厚生労働省は6月14日、全国に
約5000ある定点医療機関に
6月3日から9日に報告された
新型コロナウイルスの新規
感染者数は計1万9719人で、
1定点当たり3.99人であった、
と発表した。
前週の約1.13倍で5週連続で
増加した。
昨年の同時期は1定点あたり
5.11人であった。
都道府県別の最多は、
沖縄県の19.58人で
鹿児島県8.73人、
北海道6.67人、
と続く。
主要都市では、
東京都4.07人、
愛知県4.72人、
大阪府2.38人、
福岡県4.12人、
であった。
36都道府県で増加した。
6月9日までの1週間に、定点
医療機関に報告された新規
入院患者数は1400人で、
前週から134人増加。
集中治療室(ICU)に入院した
患者は66人で、前週から5人
増えた。
都道府県別では、
北海道6.67人、
青森県3.03人、
岩手県3.35人、
宮城県2.98人、
秋田県3.19人、
山形県2.56人、
福島県2.40人、
茨木県3.90人、
栃木県3.29人、
群馬県3.06人、
埼玉県4.91 人、
千葉県5.56人、
東京都4.07人、
神奈川県4.18人、
新潟県3.51人、
富山県3.37人、
石川県3.50人、
福井県1.72人、
山梨県3.22人、
長野県4.11人、
岐阜県3.25人、
静岡県4.04人、
愛知県4.72人、
三重県2.07人、
滋賀県2.13人、
京都府2.67人、
大阪府2.38人、
兵庫県2.80人、
奈良県3.51人、
和歌山県2.57人、
鳥取県2.69人、
島根県2.34人、
岡山県3.14人、
広島県2.68人
山口県2.91人、
徳島県3.81人、
香川県1.85人、
愛媛県2.69人、
高知県3.25人、
福岡県4.12人、
佐賀県4.90人、
長崎県3.41人、
熊本県4.08人、
大分県2.81人、
宮崎県5.38人、
鹿児島8.73人、
沖縄県19.58人。
であった。
溶連菌感染症、感染者過去最多
致死率は3割ほどとされる、
「劇症型溶連菌感染症」
の都内での感染者数が過去
最高となっている。
それ故、
東京都は、早期の診療など
対策を呼びかけている。
「劇症型溶血性レンサ球菌
感染症」は、
「A群溶血性レンサ球菌」
などが傷口や飛沫から体内
に入り込むことで発症する
もので、
①手足の急速な壊死、
➁多臓器不全、
を引き起こす事から
「人食いバクテリア」
とも呼ばれている。
東京都は6月13日に医療従事者
を交えた感染症対策会議を開き、
感染者のうち約3割が死亡して
いる状況や、今年の都内の感染
者数が過去最大の147人となっ
たことを報告した。
また、重症化の原因を早期に
特定することなど、感染拡大
防止対策を確認した。
所長:
「まず、症状があった時には
劇症型溶連菌感染症では
ないかと疑い、気付くこと
が大切である。
そのことにより、早期の
診療により治療すること
が可能となる。」
と話す。
対策として、東京都は感染
予防のため、手洗いや咳エチ
ケットなどを呼びかけている。
ここで、
劇症型溶連菌感染症について
改めて特徴を確認しておく。
東京都保健局医療局によると、
感染するとその初期症状として
喉の痛み、
発熱、
そして、
発病後、数時間以内に手足が
する壊死する症状、
がみられ、肝臓や腎臓の機能
が落ちる多臓器不全なども
引き起こす、としている。
また報告された感染者のうち、
約3割が死に至っていて、進行
が早く致死率も高い病気だ、
ということである。
感染経路は、
接触感染・飛沫感染が
主である。
感染症を専門とする現場の
医師からも患者の増加を
実感する声が聞かれた。
東京女子医科大学感染症科
A教授、
「去年の9月ぐらいから
溶連菌感染症が増えた。
劇症型に至らない段階、
要するに早い段階で治療
が始まれば劇症型になら
ないで済む。
ところが、現状は後1日
何もしなかったら劇症型
になっている患者が来て
いる。
そういうケースが結構多く
みられる。
ペースがかなり早い。」
と話す。
教授は去年の9月以降、
「劇症型だけでなく、溶連菌
感染症全体の患者の増加を
実感している」
と話した。
その患者の特徴として、
➀ほとんどが60歳以上の高齢者、
②さらに感染した人は殆どが足、
からの感染で、
③足に怪我をした人
④水虫の症状がある人、
が多かった、
ということである。
患者が急増している原因は
分からないが、
教授は、
「新型コロナの5類移行で
感染症対策は緩み、感染
が一気に広がったのでは?」
と推測している。
また、A教授は子どもによく
見られる溶連菌感染症とは
タイプが違い、そこから劇症型
につながることはないだろう」
と話す。
では、感染しないためには
どんな対策が必要なのか?
A教授は、足からの感染が多い
ことから、
➀足を清潔に保つことや、
➁水虫や傷があれば治療して
おくこと、
を挙げている。
「手足口病」患者増加、対策急務
手足や口などに発疹ができる
「手足口病」
の患者が増加していることから、
石川県は警報を出して感染対策
を呼びかけている。
「手足口病」は手や足、口の中
などに水泡性の発疹ができる
ウイルス性の感染症で、主に
幼い子どもが感染し、まれに
脳炎や髄膜炎を起こして重症
化する恐れがある。
県によると、「手足口病」の患者
は、県内で増加していて、6月9日
までの1週間では、29の定点医療
機関から報告された患者が191人で、
1医療機関当たり65.9人となった。
県は、
「大きな流行が発生、または継続
しつつある」
として12日、「手足口病警報」を
発表した。
「手足口病」は咳やくしゃみ、便
などを介した感染が多いという
ことで、県は、こまめな手洗い
や排泄物の適切な処理を心がける
など感染対策をとるとともに、
高熱などの症状が出た場合は速やか
に医療機関を受診するよう呼びかけ
ている。
石川県、コロナ・RS・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・流行性角結膜炎の現状
<コロナウイルス>
県全体3.50人、
金沢市3.00人、
南加賀2.80人、
石川中央3.64人、
能登中部7.17人、
能登北部1.50人。
<RSウイルス感染症>
県全体1.24人、
金沢市1.09人、
南加賀1.67人、
石川中央050人、
能登中部02.50人、
能登北部0.50人。
<A群溶血性レンサ球菌咽頭炎>
県全体2.69人、
金沢市3.45人、
南加賀1.50人、
石川中央3.67人、
能登中部1.50人、
能登北部1.50人。
<感染性胃腸炎>
県全体5.79人、
金沢市9.55人、
南加賀5.00人、
石川中央3.17人、
能登中部3.00人、
能登北部1.00人。
<手足口病>
県全体6.59人,
金沢市9.55人、
南加賀2.67人、
石川中央7.83人、
能登中部5.252人、
能登北部1.00人。
<流行性角結膜炎>
県全体4.86人、
金沢市3.67人、
南加賀0.00人、
石川中央23.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00。
<コロナウイルス>
<溶連菌>
<手足口病>
<感染性胃腸炎>
<RSウイルス>
<流行性角結膜炎>