先日行われたウエスタンリーグ春季教育リーグで中日ドラゴンズ・山本昌選手が1球投げただけでで降板しました。普段でしたらほとんど見向きもされない二軍の、しかも教育リーグ(いわゆるオープン戦)での出来事が全国枠のスポーツニュースで報道されるのは異例なことです。
まあ、1球で降板するのも異例なことではありますが。
踏み出した右足が“山”の部分に乗り上げる形で滑り、膝を外側にひねったとのことで、病院で軽い「右膝蓋靱帯(しつがいじんたい)炎」と診断されたのですが、目標としていた開幕ローテーション入りはほぼ絶望的になってしまいました。
このニュースを聴いたときに不思議に思ったのですよね。
「バッターに投げる前に投球練習しているじゃないの? どうして、そこで起こらずに、バッターに対した時だったのか?」
この私の疑問に対して(じゃないと思いますが)、山本昌選手のコメントは「膝がゴリッといった。2人の投手(福岡ソフトバンクホークス・笠原選手と中日ドラゴンズ・伊藤選手)が掘って(マウンドが)へこんだ間だった」「歩くのは問題ないが、曲げたら痛い。右膝は(過去に故障を)やったことがない。僕もびっくりした。自分でも投球練習中に掘ったんだけど(足りなかった)。僕の不注意です」と言っています。
ここまで順調に来ていただけに残念です。
そこで思い出されるのが一年前。
昨年、「球数を減らしたい」ということで、プロ31年目にしてカット、ツーシームという新球をマスターしようとしていました。ですが、カットを覚えたものの肘が下がり、腕が遠回りして、フォームを崩してしまい、ストレートにまでおかしくなってしまったそうです。
その結果、修正に時間がかかったしまい、わずか3試合1勝1敗でした。
31年間もプロのピッチャーと言う職業をやって来ているのですが、こんな(?)繊細なことで一年間、ほとんど活躍できないとは。
そこが、プロたる所以なのでしょうか。
世界最年長勝利記録はジェイミー・モイヤーさんがコロラド・ロッキーズ時代の2012年に記録した49歳151日です。
日本のプロ野球開幕時点で、その年齢を超えている山本昌選手は、今シーズン中に1勝すれば、その前人未踏の記録を更新となります。
そして、今年8月で50歳。
リアル岩田鉄五郎の復活のマウンド姿を見てみたいです。
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