今日は野球小僧ではなく、サッカー小僧です。
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勝てるチームを作り上げていくことで、名将の名声が積み重ねられていく。
サッカー日本A代表監督
アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni; 1953年4月1日)
この名将が招聘されてきた最終的な目標は「ワールドカップ ブラジル大会での日本代表活躍」。ベスト4以上だ。
今はまだ夢の途中ではあるが、今回のアジアカップでは、成長をテーマにしながらも優勝という最大の結果を残した。
そのA・ザッケローニ監督。
考えが一貫していて、まったくぶれることがない。
特に選手起用(人材マネジメント)にもその哲学が色濃く反映されている。
このアジアカップではMF本田選手、GK川島選手など致命的なミスをしている。
韓国戦での延長前半の場面で本田選手のPKがキーパーに弾かれた。
この失敗(PKだからといって絶対入るということはありませんが)直後の大事なPK戦の1番手のキッカーに、この本田選手を起用したこと。
この起用についてはかなりの勇気・決断力が必要になる。
ここで、本田選手が決めれば、その後は日本の流れになるとA・ザッケローニ監督は考えたのでしょう。
カタール戦後にFK場面での川島選手の指示について叱った。
韓国戦前には、「スタメンを外されるのでは」との報道がありました。
しかし、A・ザッケローニ監督は川島選手をスタメンで使い、PK戦で再び神がかり的な大活躍をしました。
この韓国戦前に川島選手へは、「信頼している」と言葉をかけたことをA・ザッケローニ監督自身が話している。
(別のブログでA・ザッケローニ監督の叱り方に学ぶということを書きました、叱り方についても学べるものでした)
この言葉があっただけではないと思いますが、こんなフォローがあったから、モチベーションも上がり、大きなミスも無く活躍したと思う。
書くのは簡単だけど、それを口にして実行しているところが、世の中の多くのマネジメントを担っているマネージャーとは違う。
失敗してもチャンスを与える。与えたチャンスを選手がどう生かすのか。同じ失敗を繰り返すようではダメだが、チャレンジする姿勢を見ているのだろう。
そして、その与えられたチャンスの中で、失敗をした選手がどう応えるのか。
A・ザッケローニ監督は選手を信頼しているのが良く判る。
また、選手もA・ザッケローニ監督を信頼している。
本田選手のコメントからもA・ザッケローニ監督を信頼していることが判る。
「ザッケローニは自信を与えてくれる」
「自信を持ってピッチに立てる」
とTVのインタビューなどで語っている。
韓国戦でのPK戦。
最初に起用されれば、本田選手でなくとも起用に応えるべく、期待されていることを感じ、期待に応えようとする。
川島選手も同じだったに違いない。
2010年の8月に日本A代表監督に就任し、アジアカップ前の国際試合はたった2試合。
そんな中で日本代表チームのキーマン本田選手、川島選手だけでなく(他にもいるが)、監督と選手間での信頼関係が築かれている。
今回、アジアカップ優勝という結果が得られたことにより、より強固な信頼関係になるものだと思います。
信頼した人(A・ザッケローニ監督)の態度というものは、信頼された人(選手)は敏感に感じとるもの。
マネジメントを行い、強い組織を作り上げていく初歩は、やっぱりお互いの信頼になる。