第101回全国高等学校野球選手権岐阜大会の決勝が7月29日、岐阜市の長良川球場で行われました。
大垣日大高は一回戦から三回戦までコールドで完封勝ち、準々決勝こそ1-0と僅差の勝利。しかし、準決勝では13-5と再び打線が爆発し、3年連続6回目の優勝を狙います。
中京学院大中京高は、どこからでも得点することができる強力打線を武器に、一回戦から準決勝まで5試合連続コールドで完封と危なげなく決勝進出し、3年ぶり7回目の優勝を狙います。
岐阜県東西の両雄による2年ぶり3回目の決勝は、両チーム合わせて25安打の壮絶な打ち合いとなり、中京学院大中京高が集中打で2度にわたって逆転し、大垣日大高を振り切って甲子園出場を決めました。
先制したのは大垣日大高。初回に一・二番の連打と相手エラーで先制。
2点を追う中京院中京高は3回裏、高畠選手の3ベースヒットを足がかりに申原選手、増田選手などの長短打で一挙4点で逆転。
逆転された大垣日大高は6回表に野波選手のタイムリーヒットなどで3点を奪う。7回にも1点を追加し、2点リードとする。
2点を追う中京学院大中京高は7回裏、1アウト満塁で小田選手がタイムリー2ベースヒットで同点、さらに井上選手の2点タイムリーヒットで勝ち越し。
3投手の継投で大垣日大の反撃をかわし、頂点に立った。います。その後、一度逆転されたが、七回には、1死満塁から1年生小田の中越二塁打や井上の中前適時打で、4点を挙げ、再び逆転。
その後は、7回からリリーフした元選手が大垣日大高打線を抑え、甲子園切符をつかんだ。
大垣日大 101003100|6
中京学院大中京00400040x|8
中京学院大学附属中京高は、学校法人安達学園が運営する中京学院大の附属学校で、岐阜県瑞浪市に所在する私立高等学校です。
中京大学附属中京高は、学校法人梅村学園が運営する中京大の附属学校で、愛知県名古屋市昭和区川名山町にある私立高等学校です。
別の学校法人なのですが、実はまったく無関係ではなく、安達学園創設者の安達壽雄さんは、梅村学園創設者の梅村清光さんの二男にあたるのです(さらにややこしい)。
中京学院大中京高は1963年の開校時には、全日制普通科・商業科の高校として「中京高」という名称でしたが、1967年に「中京商業高」へ改称。2001年に再び、「中京高」へ名前を戻し、2017年に現在の校名に改称しています。
ちなみに、中京大中京高は、1923年に、「中京商業学校」として創立。1948年に学制改革により、「中京商業高」に改称し、商業科が置かれます。1967年に普通科を設置し、「中京高」に改称。そして、1995年には商業科を廃止し、現在の校名に改称しています。
ともに1967年に改称していますが、これは、愛知の中京商業高が、岐阜の中京高へ、名称を譲ったとのことです(相当ややこしい)。
中京学院大中京高は3年ぶりの甲子園出場となりますので、現校名では初出場になります。
ただし、学校法人安達学園は、新たに「学校法人中京学院」を設立し、学園が運営する中京学院大と中京学院大短期大を、新法人に移管することを7月25日に国に認可申請しました。学園は、引き続き中京学院大中京高校を運営し、認可されれば、2020年4月から現在の名称になる前の「中京高」に再び改称する計画だそうです(まったくもってややこしい)。
さて、春に兄貴分の中京学院大が第68回全日本大学選手権に出場しました。そして、この夏は弟分の中京学院大中京高が第101回全国高等学校野球選手権に出場します。
兄貴分が果たせなかった全国での勝利を期待します。