先日まで宮崎県宮崎市で行われていたU-18アジア選手権は、決勝で延長10回タイブレークの末、7-5の接戦で韓国代表が台湾代表を破り、2大会ぶり5回目の優勝を果たした。
しかし、優勝を決めた瞬間、マウンドに集まった韓国ナインはペットボトルの水を掛け合い、そのままペットボトルをマウンドに放置してしまい、そのマナーが日本のメディア中心に物議を醸しました。
キム・ソンヨン監督は「韓国では優勝した時に、水をかける文化もある」としながら「若い選手たちが興奮して、配慮が足りなかった」と話しました。
当事国の韓国メディアは、この件の取り上げ方として、「試合後の態度に対して日本メディアから批判を受けた。デイリースポーツは10日、『韓国がマウンド周辺にペットボトルを散らかして放置した』とし、マナーの問題を提起した。韓国の選手らが優勝決定後にペットボトルの水をかけ合って歓喜したが、その後、ペットボトルを片づけなかったという指摘だ。デイリースポーツは『その後に両チームが本塁であいさつをかわしたが、ペットボトルはマウンド周辺に投げられたまま。韓国ナインはそのまま一塁スタンドへのあいさつへ向かった』とし『結局、ペットボトルは投げ捨てられたままで、スタッフが拾い集めて閉会式の準備が進められた。力を見せて優勝しただけに、残念なシーンだった』と指摘した。」となっています。
大会関係者は「なっとらん! マナーが悪い」と激怒して、「選手に片づけるように通訳を通して忠告しようとしたが伝わらずに、大会スタッフがやむなく後かたづけをした」と、日本メディアは取り上げていますが、一方の韓国では、「韓国選手の優勝パフォーマンスの後、グラウンドを整備したのは大韓野球ソフトボール協会の関係者であることが分かった」とし、大会関係者は韓国メディアとのインタビューで「選手たちが散らかしたペットボトルをわれわれ職員が片づけた」とし「日本取材陣がこの状況について執拗に聞いてきた」と話しています。
受け止め方によっては、優勝できなかった日本のメディアが、優勝した韓国代表に難癖付けているのではないか、という感じにも思えます。ここまでくると、感情論です。その後、出てきた韓国メディアは「ホテルの待遇に差をつけられた」とか、感情論になってしまています。
そもそも、これらを散らかしたものを自分で片づける、片づけないというのは、その国の文化・風習にも関係してきます。
例えば、2018年5月13日、韓国・朝鮮日報によると、ソウル市内のバス停でごみが散乱していることが問題になりました。
記事によると、最近、ソウル市内のバス停では、あちこちにテイクアウトのコーヒーのカップが散乱しているそうです。中には飲みかけのものあったそうです。原因は1月にソウル市が「熱い飲み物が飛び散って他の乗客にやけどなどの被害を及ぼすことがある」という理由から条例を改正。バス乗車の際にテイクアウトの飲料カップを持った乗客に対し、運転手が乗車を拒否できるようにしました。これにより、路上がごみ箱と化したそうです。
では、これらのカップはどうなるのかというと、記事では、清掃員らが毎日回収していると伝えています。ある清掃員からは「毎日10個ほどのカップが捨てられている。土曜日の朝はもっとひどい」との声が上がり、リサイクル業者は「コーヒーショップの店外で捨てられるカップの数は、首都圏だけで1日50万〜100万個以上に上るだろう」と話しているそうです。
ネット上では多くのコメントが寄せられました。「文化後進国」「バスで飲んだら、車内に捨てていく人が多いから」「先進国に追いつくには韓国人はまだほど遠い。中国のことをどうこう言えない」など人々のマナー意識批判のみならず、「いつからコーヒー片手に歩くのが流行したのか分からないけど、どこにでも捨てるのは目に余る行動。コーヒーは生きるための必須アイテムなの?」など「流行」を指摘して警鐘を鳴らすコメントもあるそうです。
その他にも、対策として「個人用のタンブラーがなければテイクアウトを販売できないように規制すべき」「使い捨てカップを使う場合、500ウォン〜1000ウォン(約50円〜100円)を環境デポジットにしたらいいのでは」など提案するユーザーも多くみられるそうです。
という感じです。
つまり、街中のゴミのポイ捨ては、清掃員がキレイにするからであり、グラウンドでのポイ捨ては大会関係者がキレイにするからという考えなのでしょうか。
でも、自国内大会ではなく、国際大会なのですよね。
韓国は日本と同様にアジアにおける野球大国として、誰もがその強さを認めていると思います。もちろん、目標となるべき対象です。でも、いくら強くても礼節や常識を欠いた行動では、そもそもの信頼を失ってしまうでしょう。
また、韓国にとって日本は野球でもサッカーでも良きライバルだと思います。どころか、常に倒したい相手だと思っています。
キム・ソンヨン監督は、日本メディアを通じて「韓国では優勝した時に水をかけ合う文化がある」とし「若いI 選手たちが興奮し、気配りに欠けていた。マナー教育をやっていきたい」と明らかにしましたが。