誰もが一度は「運」について考えたことがあると思います。
「自分は運がいい」とか、「自分は運に恵まれない」とか。特に運の良くないときは、世界中の不幸を一人で背負ってしまっているような気がしてしまいます。
でも、幸運は選ばれた人だけが手に入れるものではないはずです。そもそも人を選ぶなんてこと自体がおかしいですよね。ま、それはともかく、幸運とは自分で引き寄せつかむもの、それが幸運だと思います。
さて、一般的に朝は何が何だか分かりませんが、とにかく忙しく感じるものです。とにかく、慌ただしく、バタバタ、バタバタしているという感じを持ちますよね。シャワーを浴びて、バスローブを羽織り、海の見える窓辺で挽きたてのコーヒーのを飲みながら、モーツアルト・クラリネット五重奏曲イ長調 K.581 第1楽章を聴いている至福の時間を過ごしている人は、私の知っている限り誰もいません。我が家はそもそも海は見えませんし。
だいたい、朝、目覚めてから、会社や学校に行くまでの時間は、誰もが時間に追われているという感覚に陥ってしまいますよね。その「忙しい」、「慌ただしい」という原因は自分が原因なのですけど。ある意味自業自得です。人の朝が始まるのは、言うまでもなく、睡眠から覚めた時からです。ですから、寝坊してしまえば、それだけ一日の時間がなくなってしまいますから。
以前、「寝る子はやせる」でも書きましたが、睡眠は人にとって大切なものです。睡眠は前日の心身の疲れを取り除き、疲労を回復させる効果があります。また、悩みやわだかまりがあったとしても、身体を休めることで、それらが影をひそめ、起きたときには、少なからず心が解放されるそうです。
つまり、ひと言でいえば、心も身体もリセットされて新しくなっているのが、朝という時間になるのです。身心ともに最高のコンディションで迎えなければならないのが朝なのですよね。
ですから、その朝をただ忙しく、慌ただしく、バタバタと過ごしてしまのでは、せっかく整っているコンディションを無駄にしてしまうことにつながりかねないのです。だからと言って、シャワーを浴びて、バスローブを羽織り、海の見える窓辺で挽きたてのコーヒーのを飲みながら、モーツアルト・クラリネット五重奏曲イ長調 K.581 第1楽章を聴く必要も特にはありませんけど。
人生は一日一日の積み重ねですから、一日をどのような日にするか、その重要な鍵を握っている朝こそが、人生を左右するものであると思います。朝こそ多彩な使い方が出来る時間であると思っています。その使い方次第で一日が違ってくる、もっといってしまえば、素晴らしい一日にもなれば、悔いの残る一日にもなると考えられます。
少し前に長時間労働が話題になりましたが、結局、月100時間という、ほとんど何も変わらないままでした。一日8時間働き、残業する時間になると体力的にも疲労が溜まって来ます。気力や集中力も消耗しています。そんなコンディションでは、何をしても効率が上がるはずがありません。仕事に必要な資料をまとめていても、集中力が落ちていてなかなかまとまりません。資料の片づけに取りかかっても、気力にも体力にもゆとりがありませんから、雑になります。そういうことになるはずです。
でも、人は各自の体質によって「朝型」「夜型」と認識している人もいると思います。つまり、まずは、日々の過ごし方を振り返ってみたらどうでしょうか。そのうえで、一日のスタートである朝を大事にしてみる事はどうでしょうか。
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