梅雨明けとなったこの日。長野は34.7度の最高気温となりました。
今年の準々決勝からは人工芝の長野オリンピックスタジアム。暑さとも戦わなければなりません。
第一試合
投手戦で立ち上がったこの試合。均衡を破ったのは佐久長聖高の4回裏。ノーアウト一塁から3ベースで先制すると、1アウト後に2ランホームラン。さらに上田西高の2番手ピッチャーからも得点を奪い、4点を先取。9回に反撃を受けたものの、佐久長聖高がリードを守り抜き、6年連続4強入り。これで、上田西高と佐久長聖高のジグザグ優勝が止まりました。
(画像は画面キャプチャ)
上田西 0 0 0 0 0 0 0 0 3|3
佐久長聖 0 0 0 4 1 0 0 0 x|5
第二試合
ノーシード・公立校同士の戦いは1点を争う好ゲーム。松本深志高打線は岩村田高のピッチャーを捉えきれず、しかも、再三再四の好プレーで出塁を阻まれる。9回表にランナーを三塁において、待望の追加点。これで、安心と思いきや、松本深志高は2アウト一・二塁からのタイムリーヒットで1点を返し、さらに一・三塁。しかし、ここで岩村田高の選手が足をつって、試合が中断。再開後、岩村田高は松本深志高の反撃を断ち切って、24年ぶりのベスト4進出。
(画像は画面キャプチャ)
岩村田 0 0 0 0 0 1 0 0 1|2
松本深志 0 0 0 0 0 0 0 0 1|1
柔よく剛を制す
岩村田高が24年ぶりのベストです。共にノーシードの岩村田高が強豪の松本深志高に2-1で競り勝ち、24年ぶりに準決勝に進出。6回と9回に1点ずつ取った2点をエースが、公式戦初完投で守りきりました。
松本深志高のピッチャーは立ち上がりから140km/h近いストレートで、最速143km/h。たとえるならば「剛」。
一方の岩村田高のピッチャーは100km/h付近のストレートで、最速106km/h。たとえるならば「柔」。
「柔よく剛を制す」といいますが、90km/h台のスライダーと80km/h台のカーブ、チェンジアップを効果的に交えて、球が遅いなりにコースを突いて、相手が嫌がるピッチング。まさに、この言葉がピッタリな状況でした。
これで岩村田高は第5シードの松本県ケ丘高と対戦した四回戦は、3-9の6点差の敗色濃厚の中、最終回に一気に8点を奪って大逆転。準々決勝では強豪松本深志高を2-1の接戦で制する野球。準優勝した1993年以来、24年ぶりの準決勝進出です。
なお、岩村田高のエースは「100キロ王子」と命名されたようです(体重ではありせん)。
ちなみに、21日は休み。22日の準決勝は
第一試合 1993年の決勝と同じ組み合わせ
第二試合 1998年の決勝と同じ組み合わせ
となりました。