野球小僧

クラブチーム

日本の中学・高校スポーツは主に学校の部活動が中心です。

サッカーの場合は冬の風物詩、国立競技場での「全国高校選手権」、夏のIH(インターハイ)と呼ばれる「全国高校総体」があります。これは、高校のサッカー部に所属している選手同士が競い合う大会です。

また、部活動の枠にとらわれないで地域スポーツレクリエーション活動の一環として、中学・高校年代のサッカークラブもあります。1978年に「全国サッカークラブユース連合」として高校生年代を中心として発足。そこから「日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)」大会が開催、1985年には中学生年代を対象とする「日本クラブジュニアユースサッカー連盟」が発足。この年から「日本クラブユースサッカー選手権 (U-15)大会」が発足しました。

その後1993年にJリーグが発足すると、各加盟チームは欧州のクラブ組織に倣って、各地に下部育成組織(ユース、ジュニアユース、ジュニア)が設置され、1997年から「日本クラブユースサッカー連盟」の下でジュニアユースからユース年代の6年間の一貫体制を築き、組織化されています。

ただ、このクラブ組織は高校の部活とは別の活動になり、ユースクラブに属する選手は高校の大会には出場出来ませんし、その逆もまた出来ません。でも、日本サッカー協会が主催する「プリンスリーグ」は地域ごとに分かれて、高校とユースチームが競う場となっています。

さて、野球の場合にはNPBというプロ野球組織があるのですが、サッカーのように組織だった体制はありません。

中学・高校は基本的には学校の部活動が主体であり、中学にはサッカーのクラブチームのように地域の社会体育活動としてのクラブチームがあり、部活動で全中、クラブで全日本という大きな大会を目指します。基本的には両方に所属することは可能なのです。

一方で高校野球の場合は、「甲子園」というトップブランドがあるためか、日本高校野球連盟に所属した部活動となります。というか、ユース世代の地域クラブという存在自体があるのか、ないのかすら私は知りません。

さて、「甲子園は目指さない」という球児を集める高校硬式野球部が新設されます。

芦屋大などを運営する学校法人芦屋学園(兵庫県芦屋市)の芦屋学園中・高校に来年4月から、日本高校野球連盟に加盟しない硬式野球部を新設するそうです。これは関西独立リーグ・兵庫ブルーサンダーズの「二軍」の下の「育成軍」として活動し、「プロを志す」球児の集まりとなるようです。

芦屋大の硬式野球部は昨年からブルーサンダーズの「二軍」として活動中。学校は「中・高・大の10年一貫教育で質の高い一貫性のある指導を行う」ということだそうです。

もちろん、甲子園大会への出場は不可能であり、高野連加盟校との練習試合も出来ません。
でも、社会人クラブチームなどとの試合は出来、優秀な選手はブルーサンダーズ一軍で関西独立リーグの試合に出場できる可能性もあるという。
また、プロ志望届を提出せずにプロ野球のドラフト対象者ともなるようです。

さらに、日本学生野球憲章の適用外でもあるため、元・現プロ野球選手の指導を受けることも出来ます。そもそも、芦屋大客員教授として平田勝男(現阪神二軍監督)、片岡篤史(元阪神打撃コーチ)らが既に名を連ねています。

このような高校野球クラブチームが今後増えて行くとなれば、これは日本野球の組織体を根本から変えて行く新しい試みになるのではないかと考えられますよね。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
eco坊主さん、こんばんは。


この試みが、今の野球界に何処まで受け入れられるかでしょう。
サッカーのようになるのか、これからがみものです。


ただ、既に、関西独立リーグは分裂してしまいました。
新しい試みは野球界では、なかなか受け入れられないのでしょうか?


面白いとは思いますが。
eco坊主
おはようございます。
おはようございます。


甲子園を目指さない高校硬式野球部ですか~~~
人の考えは夫々ですからあまりどうこう言えませんが、どうなんでしょうね!?
高野連とは無関係、プロ志望届も不必要、日本学生野球憲章の適用外ですか~
在学中でもドラフト対象っていうことですかね?


色んな形態の中で野球界が活性化して繁栄していってくれればいいのですけど。
組織が利害関係だけに走って球児の夢を損なうことがありませんように!!

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