野球小僧

将棋8大タイトル

藤井聡太棋聖が第61期王位戦七番勝負で木村一基王位を破り、棋聖と王位のタイトル2つを同時に持つことになりました。

プロ棋界には、現役・引退あわせて約200名の棋士がいます。現在は男性しかいませんが、女性でも棋士になることは可能です(別に女性のみで構成された女流棋士という制度があります)。

棋士になるには、奨励会という棋士養成機関に入る必要があり、一定以下の年齢でプロ棋士の推薦を受けた人のみが受験できるようになっています。

その、奨励会は6級から三段まであり、成績によって、6級→5級・・・1級→初段→二段→三段と上っていき、三段になると、年に2回の三段リーグを行い、原則としてそこでの上位2名が四段となり、四段から正式なプロ棋士となれます。プロ棋士になりますと、各プロ棋戦に出場することができます。そのプロ棋戦は8つのタイトル戦と7つの公式棋戦があります。

各タイトル戦にはタイトル保持者がおり、約1年のトーナメント戦もしくはリーグ戦でタイトル挑戦者を決め、タイトル保持者と挑戦者の間で七番勝負もしくは五番勝負を行い、勝ち越したほうがタイトル保持者となります。

棋士の肩書きは通常は段位ですが、タイトル保持者の場合は、「○○竜王」というようにタイトル名が肩書きとなります。また、竜王戦と順位戦(名人戦の予選)は、それぞれランキングがあり、成績によって年に1回、成績上位者は昇級、成績下位者は降級するなど、挑戦権争い以外にも厳しい戦いがあります。

現在の将棋のタイトル戦は、「名人」「竜王」「叡王」「王位」「王座」「棋王」「王将」「棋聖」の8つがあり、それぞれ主催者から日本将棋連盟に支払われる契約金で成り立っており、賞金や対局料は契約金から支払われています。

また、タイトル保持所は藤井二冠のほか、渡辺明名人=棋王・王将とあわせ三冠、豊島将之竜王、永瀬拓矢叡王・王座と4人います。

■名人
家元制として江戸時代初期の1612年から、実力制タイトルとしては1937年から続く、将棋界で最も格式と歴史のあるタイトルであり、名人位は竜王位とともに将棋界の頂点とされています。
主催:毎日新聞社と朝日新聞社共催
開始:1935年
対局:七番勝負
持ち時間:各9時間、2日制
永世称号:通算5期以上

■棋聖戦
タイトルの「棋聖」とは、本来は将棋・囲碁に抜群の才能を示す者への尊称です。将棋では、江戸時代末期に現れた、不世出の天才棋士・天野宗歩さんを指すことが多く、天野さんには十三世名人の関根金次郎さんによって棋聖という称号が贈られました。
主催:産業経済新聞社
第1期:1962年
対局:五番勝負
持ち時間:各4時間、1日制
永世称号:通算5期以上

■王位戦
1954年に産経新聞社主催の「産経杯」が準タイトル戦「早指し王位戦」に発展的に解消されて始まったのが源流です。1960年に、ブロック紙3社連合(北海道新聞社、中日新聞社、西日本新聞社)が主催に加わり、正式にタイトル戦に格上げとなりました。
主催:ブロック紙3社連合と神戸新聞社、徳島新聞社
開始:1960年
持ち時間:各8時間、2日制
対局:七番勝負
永世称号:通算10期もしくは連続5期以上

■王座戦
1953年に一般棋戦として創設された「世代別対抗将棋戦」で、1983年にタイトル戦に格上げされました。
主催:日本経済新聞社
開始:1983年
対局:五番勝負
持ち時間:各5時間、1日制
永世称号:連続5期もしくは通算10期以上(永世称号として「永世」ではなく「名誉」を冠する)

■竜王戦
「十段戦」が発展的に解消され発足したタイトル戦です。その前身の九段戦(1950年)から数えると、タイトル戦の中で名人戦に次いで2番目に長い歴史を持っています。竜王位は名人位とともに、別格のタイトルとされています。
主催:読売新聞社
開始:1987年
対局:七番勝負とになる。
持ち時間:各8時間、2日制
永世称号:連続5期もしくは通算7期以上

■王将戦
1950年に一般棋戦として創設され、1951年にタイトル戦に格上げされました。その名のとおり、将棋の駒の「王将」から命名されています。
主催:スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社
開始:1950年
対局:七番勝負
持ち時間:各8時間、2日制
永世称号:通算10期以上保持

■棋王戦
1974年に一般棋戦として創設されていた、「最強者決定戦」で、1975年にタイトル戦に格上げされました。
主催:共同通信社
開始:1975年
対局:五番勝負
持ち時間:各4時間、1日制
永世称号:連続5期以上

■叡王戦
本棋戦発足以前、プロ棋士対コンピュータ将棋ソフトウェアの棋戦である将棋電王戦が開催されていましたが、2015年に終了。電王戦に類する棋戦の継続を希望したドワンゴが日本将棋連盟と協議した結果、新たな一般棋戦を立ち上げ、優勝者が、電王トーナメントを勝ちあがったコンピュータ将棋ソフトウェアと対局する事で合意。2017年度の第3期からタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦です。
主催:ドワンゴ
開始:2015年
対局:七番勝負
持ち時間:「第1局・第2局」「第3局・第4局」「第5局・第6局」のいずれかに、「各1時間」「各3時間」「各5時間」が振り分けられ、最終第7局までもつれ込んだ場合は各6時間となる変則持ち時間制(切れたら1手60秒未満)
永世称号:未定

ちなみに、竜王戦が創設される際に新棋戦名候補として、「棋神戦」「最高峰戦」「巨星戦」「棋宝戦」「達人戦」「将棋所」「巨人戦」などがあったそうです。しかし、「棋神戦」は宗教絡み、そして、いかにも読売新聞らしい「巨人戦」は傘下のプロ野球読売ジャイアンツ(通称:巨人)と紛らわしいなど、それぞれに問題がありました。また、竜王戦という候補に対しても、ジャイアンツの目の上のたんこぶである、中日ドラゴンズを連想するからよくないという意見もあったそうです。

ただ、最終的には候補を一つずつ消していき、最後まで残った竜王戦が棋戦名に決まったという話です。

新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。

どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。

私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

私、中学時代の部活ではない方のクラブ活動では、自称「名人」でした。ただ、ほかにも自称「名人」は何人もいました。

ちなみに、現在は、日本将棋連盟公認のオンラインゲームでは、通算4勝3敗の26級という、修行の身です。

んー?いただいたコメントの真ん中から下。ヨクワカリマセン・・・、ワタシ、ニホンゴ、ムツカシクテ、ヨクワカリマセン。
eco坊主
おはようございます。

私、某社時代”棋聖”だったんですよー
8人で昼休憩&定時後に将棋を指していてリーグ戦の中で各自が称号を付けて呼び合っていたんです(笑)もっと遡れば中坊の時も友人と各称号を巡って勝負して棋聖と名人の二冠でしたよ~(笑)

んにしても藤井二冠は大したもんですね。
藤井八冠を見てみたいような見たくないような・・どっちやねん!

>ジャイアンツの目の上のたんこぶである、中日ドラゴンズを連想
↑ないない!!! 
兎が残り53試合を(ありえないけど)26勝27敗で行ったとして68勝49敗3分.581 竜が.581を超えるためには残り37勝12敗の.755で行かなきゃならないんですよ!無理でしょ!現実を見ましょうね~現在9勝7敗1分ですからタンコブどころかお客さんに変貌です。
今日もサンチェスでいただきます^^v


多くの方に感謝しつつ自ら冷静に行動をしたいと思います。
ここにお越しの皆様もどうかお気をつけください。
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