第49回明治神宮野球大会は11月13日に高校の部の決勝が行われ、初出場の札幌大谷高(北海道)が3度目の優勝を狙った星稜高(北信越・石川)に2-1で逆転勝ちし、初優勝を果たしました。
札幌大谷高は春夏通じて甲子園出場経験はありませんが、初出場した明治神宮大会で全国大会初勝利を挙げると、勢いに乗って一気に頂点まで駆け上がりました。初出場初優勝は2009年の大垣日大高(東海・岐阜)以来となり、北海道勢としては、田中将大選手(ニューヨーク・ヤンキース)を擁した2005年の駒大苫小牧高以来の優勝となりました。これで、北海道地区には来春選抜出場のの神宮枠が与えられます。
札幌大谷高の先発の右腕・西原健太選手は3回までパーフェクトピッチングピッチング。5回に初安打をきっかけにスクイズで1点を先制されましたが、その後も好投を続けました。打線は星稜高のU-15代表でもある、先発・荻原吟哉選手に好投を許していましたが、7回に2安打で2アウト二・三塁とし、北本壮一朗選手がセンター前に逆転の多雨むりーヒットを放ちました。その後、西原選手は星稜高の強力打線を1安打1失点に抑えて完投し、優勝を果たした。
決勝
星稜高 000010000|1
札幌大谷高00000020x|2
敗れはしたものの、星稜高の来秋ドラフト1位候補・奥川恭伸選手は、逆転された直後の7回2アウト一・三塁で2番手で登板。ピンチを145km/hの直球で空振り三振に仕留め、8回も先頭から2者連続で空振り三振。1回1/3を無安打無失点で、3三振の力投を見せましたが報われませんでした。
ただ、奥川選手は今大会3試合で15回1/3を投げて、7安打1失点(自責点0)、26三振、防御率0.00でした。来年が楽しみなピッチャーです。
ちなみに、どうでもいいことですが、北海道勢として、田中選手を擁した2005年の駒大苫小牧高以来の優勝。札幌大谷高は、田中選手の奥さんの里田まいさんの母校です。