有馬記念はふなっしーの生まれ故郷にある千葉県船橋市中山競馬場の芝2500mで行われるGIレースです。一年を締めくくる風物詩として親しまれ、幾多の好勝負が繰り広げられて来ています。
「有馬記念」は当時の理事長だった有馬頼寧さんが、年末の中山競馬で日本ダービーに匹敵する大レースを開催することを提案し、「中山グランプリ」として1956年に創設されました。その後、競馬の発展に尽力した功績を称えることから有馬さん名前から「有馬記念」と改称されました。
出走馬の選出方式としてファン投票により、上位10頭が出走権利を獲得し、残りは過去一年間の収得賞金額などから決定されます。ファンにとっては夢のレースでもあります。
第1回の優勝馬は顕彰馬(野球で言うところの「殿堂入り」)のメイヂヒカリ。
以降、シンザン、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、トウカイテイオー、マヤノトップガン、グラスワンダー、ディープインパクト、オルフェーヴルといったクラシック三冠馬をはじめ、競馬ファンならずとも名前の知っている、そうそうたる顔ぶれが優勝馬として名前を残しています。
今年の有馬記念もGI馬が10頭も顔を揃え、グランプリにふさわしいメンバーが出走を予定しています。
ファン投票1位はゴールドシップ。有馬記念三年連続出走で一昨年・優勝、昨年は3着。10月にフランスで行われた凱旋門賞で14着だったのが気がかりでしょうか。
エピファネイアはジャパンカップ(JC・GI)で完勝。元々、潜在能力の高く、一気に才能を開花させただけにGI連勝の可能性は充分でしょう。ただし、2500mでコーナー6つがポイントでしょう。
ダービー馬ワンアンドオンリーは秋初戦の神戸新聞杯を制したものの、菊花賞(GI)9着、JC(GI)7着とちょっと残念な調子。復調成るかどうかです。
ファン投票2位のジェンティルドンナは2012年に牝馬三冠レース(桜花賞・GI)、オークス(GI)、秋華賞(GI)とJC(GI)を制し、JRA賞年度代表馬に選出され、その後、史上初のJC(GI)連覇と海外GI制覇(ドバイシーマクラシック)の戦績を残しています。レース後に中山で引退式を迎えます。
ファン投票5位のジャスタウェイ。名前の意味は英語で「その道」。馬主であるアニメ脚本家・大和屋暁の代表作「銀魂(週刊少年ジャンプ連載)」に登場するジャスタウェイに由来しています。世界ランク1位に君臨し続けた名馬もラストランを迎えます。
他にも京都巧者として名を馳せ、武豊騎乗のトーセンラーとヴィルシーナもラストランです。
京都大賞、金鯱賞とGII連勝中のラストインパクト。一昨年、昨年と金鯱賞組が2着というジンクスとローテーションから快走が予想されます。アナです。
他にも天皇賞(春)連覇のフェノーメノ、エリザベス女王杯を制したラキシス、得意コースのトゥザワールドなど国内最高峰のメンバーが中山に集結です。
時代を築いた名馬のラストランが有終の美を飾るか、新王者による新時代の幕開けか。
ラストランといえば、昨年のオルフェーブルも、この有馬記念でラストランでした。
でも、なんといっても1980年代後半に君臨したオグリキャップの引退レース(1990年有馬記念)のウィニングランで発生した17万7779人のオグリコール。いつ観ても感動ものです。
懸命に、ひたむきに走り抜けることで
ファンに感動を与え続けた「オグリキャップ」。
そんな彼との想い出は、
今でも私たちの心に生き続けています。