今シーズンは中日ドラゴンズのベースコーチが混迷しています。
開幕から平野コーチが務めていましたがミスなどもあり、少し前に二軍で休養となりました。
今年の開幕からホームでアウトになる場面が多かったとは思っていましたが・・・
その後も試合中に一塁と三塁のベースコーチが入れ替わったりと、混迷の度合いは大きくなる一方だったりします。
個人的ではありますが、ここ数年のプロ野球界での名三塁コーチと言えば高代延博さん(現オリックスヘッドコーチ、前中日一軍野手総合チーフコーチ)でしょう。
2006年にドラゴンズが優勝した時には、ホームでのアウトが1つだったという驚異的な記録があったりします。
2009年のWBCでも三塁コーチを務めて日本の連覇に貢献して球界屈指の”名三塁コーチ”として評価されていますから、私が褒めるのも奥がましいですが。
三塁コーチの一番判断(決断)を飛鳥とする場面はランナー二塁での外野へのヒット。ホームへ突入させるか、止めるか・・・
その判断について高代コーチはこう説明しています。
「場面を想定してつぶやくんだよ。ラジオの実況みたいにね。ランナー荒木(ドラゴンズ)でライトは高橋由伸(ジャイアンツ)。打ちました、浅いゴロです。三塁コーチャーが腕を回しています。ホーム突入、セーフ!!って」
と、コーチャーズボックスの中で呟いて、場面を想定しているとのことです。
なお、ホーム突入が五分五分だと考えた場合の原則は「止める」とのことです。
せっかく得点圏までランナーを進めたプロセスを考えると、ホーム突入のギャンブルは得策ではないと言います。
これは場面にもよるものと考えますが、名三塁コーチの教えでした。