以前から問題になっている海のゴミ(海洋ゴミ)。
プラスチックゴミだけでも、世界中で約1億5000万トン以上(2015年)あると言われ、さらに毎年約800万トンが発生していると言われています。800万トンと言われても、ピンときませんが、ポケモンに登場するカビゴンが1匹あたり約460kgですので約1470万匹という計算になります。「余計にわからない」という声が聞こえてきそうですので、もう少しわかりやすくしますと、競馬の「エリザベス女王杯(2022年11月13日)」に出走する競走馬が約500kgですので、約1600万頭という計算になります。あの広い競馬場に1600万頭も入りきりませんので、いかに多いかが想像できると思います。それでも・・・、ですが、キリがないのでこの話はここまで。
さて、本題です。
地球からながめる月は綺麗なものですが、その月には人類が現在、推定量として約200トンにもなるゴミがあるそうです。
人類が最初に月に物質を送ったのは1959年の旧;ソビエト連邦(ソ連)が打ち上げた探査船「ルナ2号」です。ルナ2号では打ち上げ時点の質量が約390kgの人工衛星とその推進装置が月面に衝突しています。そのあと、続けて旧;ソ連の人工衛星が月へと送りこまれ、当時、旧ソ連と宇宙開発を競っていた米国は1962年に「レインジャー4号」を月面に衝突させたのが最初でした。
1966年2月には「ルナ9号」がエアバッグを使った軟着陸に成功し、人類で初めてとなる「月面写真の撮影」に成功しますと、旧;ソ連から約4ヶ月遅れて、1966年6月に「サーベイヤー1号」を軟着陸させています。そのあと、米国が1969年の「アポロ11号」によって人類の月面到達することになります。
このときに月面に着陸したアポロ11号の月着陸船の質量は約15トン。たとえますと、アフリカ象が約4トン~6トンとのことですので、約3頭分となります。そのうち下半分の「下降モジュール」は着陸のために使われたものですから、そのまま月面に残されたままとなっています。
当時は月面の様子がほとんどわかっていなかったこともあり、調査のために多くの探査船が観測して、最終的には探査船を月面に衝突させてデータ収集していたことと、現在よりも技術力がなかったからやむを得ない方法だったとは思いますが。
そして、旧;ソ連と米国による探査のあとを追って、欧州、インド、中国に加えて日本なども探査のために月に探査船を送り込んでいます。その結果、月面に人類が残してきたゴミの量は、2014年時点で約189トン以上になるとのことです。そのほとんどが米国のアポロ計画によって1969年~1972年の間に持ち込まれたものだそうです。
米国航空宇宙局(NASA)は、「アポロ時代の考え方では、必要のなくなった機器類を地球に持ちかえることについてはあまり多く考えられることがなかった」「もしそれらのものを持ちかえっていたとしたら、貴重な燃料などを多く消費してしまうという無駄が生じていた」「アポロ計画で最も大事だったことは、宇宙飛行士を安全に月に送り届け、月のサンプルを持ちかえり、宇宙飛行士を無事な状態で地上に帰還させられるか」ということだそうです。
将来に一般的に月面旅行ができるようになれば、もしかすると月に残されているゴミが宇宙開発の歴史の一部として観光名所になるかも知れません。でも、その旅行でも多くのゴミが発生するのでしょうけど。
月にいるかも知れない「かぐや姫」ご家族と、うさぎにとっては大迷惑な話かもしれません。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。