2018年は63勝78敗2分けで5位でした。シーズン終盤の阪神タイガースの思いもよらぬ失速で最下位脱出したものの、その実力は最下位間違いなしであって、6年連続Bクラスでした。
それでも、2018年には、いくつかの復活への光が、差し込んだシーズンでもありました。
まず、打線は充分Aクラスの実力を見せてくれました。強竜打線復活の兆しが見えてきました。チーム打率は2017年の.247から.265まで上昇し、リーグ2位でした。最大の立役者が、打率.348、178安打で首位打者と最多安打の二冠に輝いたダヤン・ビシエド選手です。来日3年目でのキャリアハイであり、このオフに3年の大型契約を結んでおり、まだ29歳という若さもありますので、今年以降も安定した活躍を望めそうです。また、攻撃力が強化されたのには、レギュラーに大きな故障がなく、メンバーを固定して戦いて、結果的に捕手以外の7人が規定打席に到達したという点でしょう。
ただし、不満はチームホームラン数は111本から97本(リーグ5位)、総得点598(同4位)、402四球(同5位)とコストパフォーマンスの悪さです。ホームランは前年度ホームラン王のアレックス・ゲレーロ選手が移籍して、やむを得ないこともあります。新外国人のたソイロ・アルモンテ選手が打率.321と長打力はないものの、一応は見事に穴を埋めた形ですが、いかんせんチャンスに弱すぎたところはあります。意外や意外ですが、守備率.991、52失策はリーグトップでした。
FA戦線も静観を貫き、野手の補強はドラフトで4球団が競合した根尾昂選手を初め、石橋康太選手、滝野要選手が入団しましたが、期待はすれども、やっぱりプロは厳しいと考えます。
ということで、2019年の我らが中日ドラゴンズ開幕予想オーダーです。
1(遊)京田陽太
2(右)平田良介
3(中)大島洋平
4(一)ビシエド
5(左)アルモンテ
6(二)高橋周平
7(三)福田永将
8(捕)松井雅人
9(投)――
2018年に引き続き、攻撃面は磐石と言えると思います。代わり映えのしないメンツの中で、与田監督の四番バッター最強論で、ここはビシエド選手。そして、ポイントは流行りの二番バッター最強論で、ここに平田選手を持ってきたいです。平田選手が後ろにいることで、一番に置いた京田選手がピッチャーにとっては厄介な存在になってくると思います。大島選手には大物打ちではなく、確実性を。ランナーを還す役割、ビシエド選手の前に出塁する役割を担って欲しいです。ビシエド選手、アルモンテ選手ら強力助っ人は言うまでもありません。
高橋選手にはチャンスに強いところと中距離ヒッターとして、福田選手にはホームラン王を期待します。キャッチャーは横一線でしょうけど、最終的には松井雅選手中心で行くと思えます。ただ、伊東ヘッドコーチ、中村バッテリーコーチの2人が誰を選ぶのか。横一線状態でしょう。
さて、注目のドラフト1位ルーキー・根尾選手と京田選手の定位置争い。大阪桐蔭高時代はピッチャーも外野も兼務していましたが、根尾選手はショートで勝負する意向を示しています。根尾選手が定位置を奪取するようなことがあれば、レギュラーからはじき出される可能性があるのは京田選手。もしかすると、高橋選手、福田選手にも危機が迫る可能性があることでしょう。競争意識が内野陣の成長を促せば、全体のレベルアップにつながっていくでしょう。
ということで、2019年の我らが中日ドラゴンズ希望予想オーダーです。
1(遊)京田陽太
2(右)平田良介
3(中)大島洋平
4(一)ビシエド
5(二)高橋周平
6(三)福田永将
7(左)根尾昂
8(捕)加藤匠馬
9(投)――
根尾選手が「打てる」ことを期待してのオーダーです。直接比較したわけではありませんが、打撃力は根尾選手の方が京田選手よりもいいと思われますが、守備力については京田選手の方が範囲も含めて上でしょう。ショートは、まずは守れる選手でなければいけません。となると、根尾選手がセカンドへということもあるでしょうけど、セカンドは高橋選手。決して下手ではなく、むしろ一昨年あたりから守備は上手くなって来ています。このセンターラインは崩してはダメでしょう。ということで、守備に不安のあるアルモンテ選手に代わって、レフトに入るのではないかと。アルモンテ選手ファンのみなさん、すみません。あくまでも希望ですから。
昨年は7人が規定打席に到達していますが、ただ、今年は監督、コーチ陣が交代しており、選手にとっては指揮官の先入観なしで実力勝負ができるチャンスでもあるため、今まで戦力になっていなかった選手がチャンスをつかむ可能性だってあるでしょう。それこそが新戦力となってくれると思います。