【除名とは】
1 名簿などから、その名前を除き去ること。団体などで、その構成員としての資格を奪うこと。「会費の滞納者を除名する」「除名処分」
2 古代、律に定めた付加刑。重罪を犯した官人の位階・勲等を6年間剝奪した。
昨夜、9時過ぎですが、日本大アメリカンフットボール部の選手による問題で、関東学生連盟の記者会見が開かれ、臨時理事会で決まった一連の問題についての内容報告がありました。
前監督と前コーチには罰則規定で最も重く永久追放に相当する「除名処分」、守備を統括する立場のヘッドコーチは除名に次いで重い「資格剥奪」、当該選手とチームは一定期間(2018年度シーズン終了まで)出場停止処分とのことです。
この方針は、問題を調査した同学連の規律委員会が、反則について前監督、前コーチの指示によるものと認定したということになります。
昨夜、発表された処分内容には、「ただし」が付いています。
前監督、前コーチについては、「理事会では承認が得られず、社員総会で承認されれば除名が決定する」とのことです。
当該選手には「2018年度シーズン終了までの公式試合の出場資格停止」ですが、反省文を関東学連に提出し、規律委員会との面談で再発の危険がなくなったことが確認され、学連理事会で承認された場合に出場資格停止が解除されることになっています。
チームには「2018年度シーズン終了まで公式試合の出場停止」となりましたが、(1)チームとして本件の原因究明を行い、それを踏まえて実効性のある再発防止作を策定・実施し、抜本的なチーム改革・組織改革を断行、(2)その内容をチーム改善報告書として関東学連に提出、(3)十分な改善がなされたことが検証委員会で確認され学連で、さらに学連理事会で承認、されると出場資格停止は解除されることになっています。
当該選手とチームに対しての関東学連の処分内容は、これ以上でもなく、これ以下でもないという内容です。ただ、当該選手に関しては、本人に復帰の意思があるかどうかでしょう。会見をニュースで観た限りでは気持ちがアメフトから離れてしまっているように思えました。
そこへ、あの声明、「もし可能であれば、私たちのチームメイトにも再びチームに戻ってきてもらい、一緒にプレーできればと願っています。」が出来るかどうか。また、チームとしても、「私たちは、日本大学アメリカンフットボール部全体が生まれ変わる必要があることを自覚しています。今後、具体的に何をしていかなければならないかについては、これから選手一同とことん話し合って決めていきたいと思います。」と、自浄作用が出来ることを期待します。
今回の記者会見で、冒頭に関東学連の理事長は、「ルールを逸脱するという表現では表現仕切れない、今回の悪辣、卑劣なプレーで関学大の選手に大きなけがをさせてしまったこと、試合を主催した関東学連としておわびいたします」と頭を下げことは、組織の責任者として仕方がないが、今回の一連の問題の中で、これから発表される内容について、真実感を与えてくれるような気がしました。
それにしても、関東学連の規律委員会は、前監督、前コーチの会見内容や主張を「うそ」「虚偽」とバッサリと切り捨てたことは、TVドラマの水戸黄門を観終わった後のような感じでした。