新型コロナウイルスワクチン接種が進んでいますが、ワクチン接種は強制ではありませんし、義務でもありません。それぞれ、個人の意思によって決めるものです。
ただ、ある国に渡航を希望する際には、その国で開発されたワクチン接種の証明が必要になるらしく、少なくても現在の日本ではそのワクチンは承認されていないため、その国で接種しなければならないか、承認されている国に行って接種しなければなりません。ただ、会社の出張で「行け!」といわれても、そのワクチンを接種したくないと拒否することは業務上支障が出てくるような気がします。
さて、とはいうものの現実的にワクチンを打つことに不安感や疑問を持つ人も少なくありません。ニュースなどでも希望しない割合は案外多く、さらには、SNSを中心に根拠のない情報やデマが見られています。
「デマ」の事例
■ワクチンで不妊
一番多く出回っていると思われるのが、「ワクチンを接種すると不妊になる」といった情報です。これは、ワクチンで作られた抗体が胎盤に悪影響を与えるとするものですが、ワクチンに詳しい専門家は、「抗体は胎盤に関わるたんぱく質を攻撃しないことがわかっていて、誤った情報だ」としています。
■ワクチンで流産
厚生労働省は新型コロナウイルスワクチンに関する情報をまとめたHPで、「接種を受けた方に流産は増えていません」と断言しています。また、米国疾病対策センター(CDC)は、「ワクチン接種を受けた3万5000人余りの妊婦について流産や死産になった割合や生まれた赤ちゃんが早産や低体重だった割合は、新型コロナウイルスが感染拡大する以前の出産で報告されていた割合と差がありませんでした」と発表しています。
■遺伝情報書き換え
「ワクチンを打つと体内に長期間成分が残り、遺伝情報が書き換えられる」というデマもあります。現在、日本で接種が行われているファイザーとモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンについて、厚生労働省は、「注射するmRNAは短期間で分解され、人の遺伝情報に組み込まれるものではない」として、遺伝情報が書き換えられるという情報を否定しています。
■接種によって感染
現在、日本で接種が行われているファイザーとモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンには、ウイルスそのものが含まれておらず、ワクチンから新型コロナウイルスに感染することはありません。厚生労働省は「ワクチン接種が原因で何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません」としており、また、報告されるワクチンを接種後に亡くなったケースについて、ワクチンの接種とは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、SNSなどでは「接種を原因とする死亡」と広がっているケースがあるとして注意を促しています。
■磁石がくっつく
「ワクチンを打つと、磁石がくっつくようになる」というデマもSNSで出ています。CDCは、「ワクチンには磁気を帯びさせるような物質は含まれていない」と明確に否定しています。私もやってみましたが、くっつきませんでした。ただ、異物混入の件において、磁石にくっつくという話がありますので、これについてはあながちデマとはいえなくなってしまっていますが・・・。
このほかにも、「効果がない」「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染する」「自閉症を引き起こす」などが見受けられますが、さてさて、私が一番「!?」と思えたのが、「ワクチンにマイクロチップが入っていて、人々を管理する」というデマです。
ある年代の方には記憶があるかもしれませんが、1980年代~1990年代半ばのころに、「UFO(未確認飛行物体)にさらわれて、小型チップを埋め込まれている」という話がTVなどで(NHKのニュースでは報道はされていないと思います)取り上げられたりしましたが、今でも同じような話が出てくるのですね。ただ、私は実際に見たこともないので、本当かどうかはわかりません(だからといって、これを読んでいる宇宙人さん、さらわないでくださいませ)。
そもそも、ワクチンの成分は厚生労働省や米国医薬食品局(FDA)など各国の保健当局などでも公開されていて、マイクロチップが含まれていないことは明らかですし、今の人類に注射針の中をとおって、(何を管理するのかわからない)マイクロチップを作れるほどの技術力があるとも思えません。仮にあったとしても、世界中で何億人というワクチン接種した人間を管理できるだけの情報技術力があるとも思えません。
少なくとも日本政府の迷走ぶりを見ていますと、日本では考えられないと私は思っています。ちなみに、普通であれば身体内組織に埋め込まれた異物に対しては、必ず、急性または慢性の炎症反応をもたらすとのことです。
こうしたデマに対して、日本政府の規制改革担当大臣は否定するコメントをしていますが、根拠があやふやなデマを信じ込む人が少なからずいることは、これまた、ここまでの対応を見ている限り、「そのコメントもデマではないか?」と思えてしまうことも事実だと思います。
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